自営業でお店をやっていた場合も、
残念ながら閉店になってしまうことはあると思います。
実際の統計を見てみると、
せっかく開業しても、結局閉店になってしまうお店が
非常に多いのです。
残念ではありますが、それが現実です。
個人経営のお店は非常に苦しいのです。
まぁ、それはさておき、
個人店を閉店することが決まったら、
伝えるべき人にはそれを伝えなくてはいけません。
伝えるべき相手は誰か。
それを書いていきます。
閉店を伝えるべき相手
個人でやっているお店が閉店になってしまったら
閉店を誰に伝えるべきでしょうか。
チェーン店の雇われ店長とは違い、
誰に伝える、伝えないも自分自身の判断によるものです。
自分が伝えようと思う相手には伝えれば良いですし、
別にいいや…という相手には伝えなくても大丈夫ではあります。
ただ、最低限伝えておいたほうが良い相手が居るのも事実。
相手ごとに伝えたほうが良いかどうか、
見ていきましょう。
①お客様
以前、私が利用していたお店(個人店)が、何の貼紙もなく、
突然閉店してしまっていたことがありました。
結局、閉店だったようですが、当時は何事かと
一瞬戸惑ったものです。
なので、自分のお店を利用しに来ているお客様には
最低限、お店の閉店は伝えたほうが良いかと思います。
ただ、別に直接口頭で伝えろ、というワケではありません。
店の入り口に「〇月〇日をもちまして閉店いたします」と
でも書いておけばそれで十分です。
貼紙1枚でも貼ってあれば、
「あ、このお店終わったんだな」って利用する側も
分かるでしょうから、
貼紙1枚は貼っておいたほうが良いです。
お店の建物が賃貸物件の場合は、退去する日に剥がさないと
いけない場合もあるかもしれませんが、
貼ってられる間は、貼り付けしておきましょう。
加えて、もしもお店のツイッターアカウントやブログなどが
あるのであれば、そこで閉店の告知をしておくのも
良いかと思います。
仮にお店のシャッターの貼紙を退去のために剥がさなくては
いけなくなったとしても、気になった人は自分で調べて
確認すると思いますから、とりあえずネット上で告知は
しておきましょう。
…まとめると、お客様には直接伝える必要はないですが
(伝えても良いです)
最低限、貼紙やネットなどで「閉店した」ということは
分かるようにしておきましょう。
②取引先関係
個人店でも、新品の商品などを入荷している系統のお店であれば
どこかしらと取引しているでしょうし、
電気、水道などなど、色々な設備関連の契約などもあると思います。
そういったところには、ちゃんと閉店する旨を伝えて、
退去する日までには、全ての契約関連箇所との契約を解除、
取引先にも挨拶を済ませておきましょう。
急に居なくなってしまうと、相手方も困ってしまいますからね…。
電気、水道、ガス、警備会社関係、商品の仕入先などなど、
自分が関係する場所を思い浮かべてみましょう。
ただ、特に契約していないような場所であれば
連絡する必要が無い場合もあります。
③大家さんに連絡
賃貸物件でお店をやっている場合は、これは絶対に
しなくてはならないことです。
大家さんへの連絡。
黙ってそのまま建物を明け渡す、なんてことは絶対にしては
いけません。
最終的に大家さんからの確認とOKが取れてから退去になりますし、
基本的に、契約書に書いてあると思いますが、退去したい日の
数ヶ月前には伝える必要がありますから、
「はい、今日で終わりです!」などということはできません。
④家族に伝える
自分のやっているお店が閉店したら最低限、
家族には伝えましょう。
離れて暮らしている場合はともかく、同居している場合は
黙っているようなことがあってはいけません。
店の閉店を秘密にすることで、家族関係に亀裂が入る可能性も
ありますから、閉店を伝えるのはあまり気が進まないかも
しれませんが、しっかりと”閉店する”ということを伝えて、
閉店後のビジョンなどがあるのであれば、それもお話して
安心させてあげましょう。
⑤友達に伝える必要は?
友達に伝えるかどうかは自由で良いと思います。
すぐに気づく距離感の人なら言ったほうが良いでしょうし、
正直、そこまでじゃないな、というひとに対しては
しばらく放置しておいても、構わないと思います。
友達に伝えるかどうかは、自分との距離感を良く考えた上で
個別に判断すれば良いと思います。
ただし、聞かれなければ教える必要は別に無いと思いますが、
聞かれた場合は素直に教えたほうが良いかとは思います。
⑥知人程度の関係の相手に伝える必要は?
相手が特に親しいわけでもなく「単なる知り合い」レベルで
あれば、自分からわざわざ「閉店したよ」と言う必要は
ないかと思います。
突然、そんなことを言われても、相手からすれば
「あっそ。で?」みたいな感じになってしまうと思います。
話の流れでそういう話をするようなきっかけが
あったりだとか、相手から聞かれた場合に限り、答えるように
すれば、なんら問題はないかと思います
⑦各種資格などを取っている場合は…
例えば、中古の商品の売買をする古物商を取得していたりだとか、
その他、何らかの資格を取得している場合、
返納などが必要になる場合があります。
特に閉店するお店の住所で何らかの資格や許可を
貰っている場合は、それぞれ何らかの対応をする必要が
出てくると思いますから、そのまま放置したりせず、
しっかりと調べて、それぞれに対応するようにしましょう。
分からなければ、資格や許可の発行元に問い合わせてみれば
ちゃんと教えてもらえると思いますよ!
⑧税務署への申告は…?
税務署への申告の際には、個人事業主をやめるわけでなければ
廃業届などを出す必要はありません。
個人業主をやめるときは、廃業届を出す必要がありますが、
店を畳んだだけで、個人事業主として別のことを続ける場合は
廃業届は出さなくていいのです。
事業場所が変わる場合に関しては「納税地の異動届」を
出す必要がありますが、場所も同じなのであれば、
申告の際に事業内容等だけ変えておくかたちでも
問題はないかと思います。
もしも、どうすれば良いか分からない場合は
税務署に電話で問い合わせてみると、良いかと思います。
自分の状況を伝えれば、どんなケースだったとしても、正解を
教えてもらえるはずです。
⑨その他の相手には?
その他の相手…、
近所の人だとか、昔お世話になった恩師だとか
色々な人がいるかと思いますが、
これらは自分の好きなようにして良いと思います。
特に連絡しなくても困るようなことは無いでしょうし、
連絡したければする、特に必要なければしない、
それで良いです。
ただ、相手から聞かれた場合などはよほどの理由が
無い限り、隠さず閉店したことは伝えてしまった方が
良いかと思います。
どうしても隠したい理由があれば隠しても良いですが…。
これらの相手の場合、特別急いで伝える必要はありませんから、
次に会ったときにでも、言いたければ言えば良いですし、
会わなければ会わないで、そのまま何も言わなくても良いかと
思います。
まとめ
自営でやっていたお店が閉店になることはとてもつらい事です。
雇われ店長のお店が閉店するよりも、
精神的ショックは大きいと思いますし、
将来も不安ですよね。
ですが、それでも伝えるべきところにはしっかりと
閉店の事実を伝えなくてはなりません。
恥ずかしかったり、言いにくかったりするかもしれませんが、
自営業のお店は大半が閉店するのです。
恥ずかしいことではありません。
隠したところで、閉店になったお店が復活するわけでも
ないのですから、やはり早めに言うべき相手には打ち明ける!
これをおすすめします!