自営業に定年退職ってあるの?何歳まで働けるの?

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自営業で働いている人に
「定年退職」はあるのかどうか…。

自営業に興味を持っている人や、
今現在自営業として働いている人の中には
このあたりのことが、よく分かっていないまま…という人も
中にはいるかもしれません。

自営業の「定年退職」は、
会社員とは大きく異なります。

このあたりの部分は、しっかりと理解しておき、
自営業で生きていくのであれば、
それに応じた人生設計をしていくことが大切になります。

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「定年退職」も自分で考える世界

自営業は、働き方も、収入も、休日も
何もかもを、自分で考えていくことになる世界です。

会社員であれば、異常なブラック企業などを除けば
”休日”は会社側から与えられるものですが、
自営業の場合「何もしなければ」休日は1日もありません。
休日も自分で考えて「作る」必要があるのです。

「定年退職」に関しても同じことで、
会社員のように”与えられた定年退職”というものは
存在しません。
そのため「定年退職」という概念は自営業には存在せず、
自分で”もう定年を迎えよう”と、自営業をやめたとき、
それが”定年退職”の代わりになります。

”いつ”定年(仕事を辞めるか)も、
自分自身で考えて決めていかなくてはならず、
”誰かに言われるまで待っていたら”
永遠に生涯現役として働くことになります。

法律上に自営業の定年退職はないの?

会社員であれば”働き方”に関する法律がありますが
自営業の場合は”法律”で決められている部分はあれど
”労働時間や休日・退職など”の、”働き方”の部分に
関しては基本的に「法律で定められている部分」は
ほとんどありません。

自営業の場合、”自分で365日休みなし”で働くことも
禁じられていませんし、
”休日を何日以上”というルールも自営業にはありません。

定年退職に関しても
自営業者の場合は”法律上の決まり”がありませんので、
”自分自身で決めること”になります。

何歳まで働こうが、何も言われませんし、
逆に(生活できるのであれば)どんなに若く”自分の中で定年を迎えた”
ことにしても、何も言われません。

自営業とは、そういう世界です。

”働き方の部分”に関しては
全て、自分で決めていかなくてはならないのです。

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生涯現役で働くこともできるの?

これは、可能です。

会社員であれば「定年退職」させられますし、
再雇用などをされた場合でも、やはり年齢的な限界はあります。
たとえ”まだ働ける”という状態でも
会社が「No」と言えば、そこでおしまいです。

ですが、自営業の場合は
「定年退職を勧めてくる」会社もありませんし、
法律上も自営業には定年はありません。

そのため、自分自身で”生涯現役で働きたい”のであれば
働くこと自体は可能です。

最終的に決めるのは、自営業の場合は
自分自身になりますからね。

ただし、注意点としては
「身体が動かなくなれば、自分がどう思っていても
働くことはできなくなる」ということです。

いくら会社員のように”定年退職”と、自分以外の人間から
与えられることがなかったとしても、
例えば高齢によって動けなくなったり、
仕事がまともにできなくなってしまったりすれば、
自分がどんなに”生涯現役”と思っていても
”自営業続行不可能”の状態になる可能性はあります。

そのため、定年退職を望まなければ
いくらでも働き続けることはできる、とはいえ、
”自分の身体が言うことを聞くうちは”であることは
覚えておきましょう。

定年退職したければすることもできるの?

厳密に言えば
自営業には「定年退職」という概念はないのですが、
例えば自分の中で
”65歳になったら定年を迎えるぞ”と、
65歳で自営業をやめる、ということは可能ですので、
”定年退職を自分で作る”ということは
できることになります。

自分の中でそう決めて、
自分自身でそのタイミングでやめれば
結局は定年退職と同じことにはなりますからね。

”定年退職”をしようと思えば
”それと同じようなこと”をすること自体は
自営業でも可能です。

自営業だからと言って
”定年退職はない だから必ず生涯現役で働かないといけない”
と、いうことではありません。

「退職金」は存在しないので注意

↑で、定年退職と同じようなことは
しようと思えばできる、と書きましたが
注意しなくてはいけない点も存在しています。

それが”退職金”が存在しない、という点ですね。

会社員であれば、基本的には「退職金」が出ることが多く、
人によっては、それなりにまとまった金額が
入ってくることになります。

しかしながら、自営業の場合”退職金”というものは
存在しておらず、
例えば「65歳で自営業をやめよう」と思っても、
その時に”退職金”にあたるお金が入ってくることは
自分で何らかの備えをしていない限りはありません。

むしろ、会社員とは違い
”逆にお金が掛かる”可能性もあるので、
この点をしっかりと考えておかなくてはいけません。

例えばお店なら、お店を畳むのにもお金が掛かります。
自分が所有している建物でやってるなら
最低限でも大丈夫な場合もありますが、
借りている建物でお店をやっていた場合などは、
元の状態に戻すなど、その建物の状態を綺麗にして
返す必要がある場合もあり”それなりに費用が”掛かります。

事務所などの場合でも、やはり不用品の処分など
色々と”自分の事業”を辞める際にはお金が
かかるものなので、
自営業の場合「退職金がない」どころが
逆に「事業をやめるときにお金がかかる」ことを
しっかりと意識しておく必要があります。

”退職金”がないことまでは想像できても
”逆に費用が掛かる”ことまではなかなか想像できない人も
いるかもしれませんので、
(どんな自営業をやってるかによっても異なりますが)
この点は、自営業における”定年退職”を考える際には、
しっかりと考えておかなくてはいけない部分なのです。

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早期の”定年退職”も状況次第では可能

自営業でも”早期退職”にあたることを
場合によってはすることも可能です。

例えば自営業が”大成功”して、相当な額を稼ぐことができ
「この先、もう働かなくても食べていくことができる」ぐらいに
稼げれば、別に”50歳で定年”するのも個人の自由です。

自営業はそう簡単にいく世界ではありませんが
中には”大成功”している人もおり、
そういった人が「この先生活できるのであれば」
早期に退職(自営業をやめる)をするのは、
自由です。

”生活できないのに辞めてしまう”のは問題ですが
計画性があり、ちゃんとできているのであれば、
それはそれで一つの選択肢です。

老後の計画はしっかり練ること

自営業では、会社員以上に
「老後の計画」をしっかり練ることが大切です。

前述のように「退職金」は存在しませんし、
「年金」に関しても会社員と比べると
少なくなりがちです。

そのため、老後の計画はしっかりと練り、
自分の状況をしっかりと把握したうえで
いつ”定年”として
自分の自営業に区切りをつけるのか、という点も含め
しっかりと考えていかなくてはならないのです。

無計画にやっていると
老後になって苦労することになってしまいますので、
そのようなことになってしまわないように、
色々な面から、しっかりと自分の将来についても、
考えていきましょう。

まとめ

自営業に法律的な「定年退職」は存在せず、
会社員のように”誰かから与えられる”
定年退職もありません。

全ては自分自身で決めることになります。

良く言えば自由ですが
悪く言えば全て自己責任でもありますから、
しっかりと色々な方面から自分がどうするべきかを考え、
対応していきましょう!

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