借金するなら個人店はするな!自営業で店を始める際のNG!

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店員Kです!

自営業としてお店を始めようとしている方に
重要なアドバイスがあります。

それは…
お店を作るまでに”借金”をする必要があるのであれば、
開業してはならない、ということです。

自営業でお店を作って、そして店舗を畳んだ経験のある私が、
その危険性について語っていきます。

後から取り戻せるから!だとか思っている人も居るかもしれません。
ですが、絶対にダメです。
後悔します。必ず。

「借金をした方が得だ!」だとか、
私のように「借金をするな!」だとか、色々人によって
言うことが違うとは思います。

「借金をしてでも始める覚悟が無ければ~」みたいな人も居ました。

ですが、特にバックも無く、独立してお店を始めたい、
と考える方には、私は絶対に「借金するならお店は始めるな!」と
声を大にして言いたいです。

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お店を始めるのに借金してはならない

大きなバックがあったり、100%成功する確信と根拠があるなら
話は別ですが、多くの場合はそうではないでしょう。

もちろん、最初からあきらめろ、という意味ではありません。
最初から諦めるような人に、お店は向いていないでしょう。

ですが”絶対”というものは存在しません。
むしろ、多くの自営業者は失敗している、という現実を受け止め
「万が一失敗した場合のこと」を考えておくことは非常に重要なことです。

何も考えずに開業して突っ走るだけなら
誰にでもできます。

が、それは「勇気」ではなく「無謀」です。
最初から諦めるだとか、諦めないだとか、以前の問題です。

店舗を畳んだ経験があるからこそ言えます。
「借金0で本当に良かった」と私は思います。
もしも、開業するときに借金をしていたら店を畳むと言う決断を
することはできず、自営業の業態変更をすることも出来ず、
まさに手詰まりになっていたと思います。

なぜ、お店を作るのに借金をしてはいけないのか

店の売上で「少しずつ返済していけばいい」そう思う人も
居るとは思います。
ですが、これは絶対におすすめできません。

自営業で個人店を始めるのであれば
「開業時の借金は0」であること
「ある程度の貯蓄は残っている」状態であることが望ましいです。

その理由を個人店経営の経験をもとに、
それぞれ書いていきます。

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儲かるとは限らない

個人店を始める前に勘違いしがちなのが、
「働いていれば給料が入る」という世界では無いと言うことです。
自営業とはそういうものです。

どんなに頑張って働いても、どんなに頑張って色々やってみても、
結果的に利益を出せていなければ、
収入は「0」です。

このあたり、会社員時代とは大きく異なる要素です。
会社員であれば、たとえお店が赤字であろうと、
ブラック企業は論外として、”普通であれば”給料が発生するわけです。

ですが、個人店はそうは行きません。
例え24時間フルで(これはしない方がいいです)やったとしても
利益が出ずに、給料があるどころか「マイナス」になってしまうことも
あるのです。

そうなってしまうと、儲かるどころかマイナスになり、
借金の返済云々どころではなくなってしまいます。

”必ず儲かる”ということはないのです。

もしも借金の返済を「月々の売上利益から」と考えているのであれば
それは非常に危険な考えです。

最初はイイ顔をする

これも経験談としてお話しておきますが、
お金を貸す、などに限らず、業者は最初は良い顔をします。
開店時なんか、特に色々な業者が説明しに来るでしょう。
そして、口々に「〇〇様は成功しますよ」みたいなことを言います。
もちろん、全て社交辞令、お世辞です。

そしてこういう時には、とことん”良い事”だけを説明します。
お金を貸す場合もそうです。
とにかく褒められますし、とにかく良い説明ばかりされるものです。
向こうにとっては借りてほしいでしょうからね…。

私は借りてませんが、
つい、借りてしまう方も多いと思います。

ただし”絶対に成功する”という場合でもなかなかそう上手くいきませんし、
言った側の業者はそれ以上、何もしてくれません。
ついつい煽てられてしまいそうになる人も居るかもですが、
絶対に煽てられて調子に乗るようなことがあってはなりません!

案外、支払が多い

個人店を始めると気付くと思いますが、予想以上に「支払」が
多いのも事実です。
案外、あれも、これもと色々とお金を取られてしまうわけです。

賃貸でやる場合は家賃を払わなければなりません。
電気、水道、ガスなどの光熱費から
健康保険、国民年金、住民税の類、
そして自分の生活費、お店に必要な維持費用、警備会社などに
警備をお願いしている場合はその費用、などなど、
とにかくお金がかかります。

そんな中に、月々の返済など入れてみたら大変なことに
なります。

確かに、開業資金調達のためには…という気持ちも
分からないでもないのですが、
これで実際に破滅してしまう人も居ますから、注意してください。

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閉店にもお金がかかる…

そして、万一、お店を閉店するようなことになれば、
それにもまた費用がかかります。
(閉店時の費用などについてはこちら(以前の記事です)に書いてあります)

とにかく、お金がかかるのです。
ショーケースなどの処分費用もそうですし、飲食店の場合は
調理器具などの処分も行わなくてはいけません。
持家でやっている場合はともかく、賃貸物件でやっている場合は
とにかくお金がかかります。

処分費用、各種違約金(電話などには契約年数があります)、
建物の原状復帰などにかかる費用。
とにかく色々です。

額面としては場合によっては数百万円、閉店にかかる場合も
あるのです。

そんな中、借金があったらどうか。
もはや、返済することなどできないでしょう。

しかし返済しなければ、その先に待つ過酷な未来は
大体想像がつくかと思います。

閉店したらどうするつもりなの?

もしも閉店したら、あなたはどうやって借金を返していくのですか?
開店時に開店資金のために借りた資金も、
失敗して閉店になればチャラになるわけではありません。
例え収入が0、マイナスだったりしても、容赦なく返済を迫られます。

そんなとき、あなたは一体どうやって借金を返していくつもりなのでしょうか?

もしもこの問いにすぐに答えられないのであれば、
もしくは「絶対に成功するから!」と失敗したときのことすら
考えられないのであれば、
個人店は、借金せずに開業できるまで待つべきです。

ダメなら待つ

借金して開業。確かに大規模なお店あれば必要なことなの
かもしれません。
ですが、個人店のオープン時には絶対に借金をしないことを
おすすめします。

最初は「成功する」と希望に満ちている人も多いでしょう。
最初から「失敗した」時のことなんて考えたくない!と
言う人も居るでしょう。

ですが、誰であれ同じです。
本当に、閉店した時に途方に暮れることになると思いますし、
案外、費用が多く、仮に売れたとしても、そう簡単に
利益を出すことができない厳しい世界です。

借金しないとオープンできない、ということは
まだ、”自分の身の丈”にあっていない、ということです。

時期を待ち、待機することが望ましいのではないでしょうか。

まとめ

個人店を借金して始めれば、必ず後悔します。
そして、後悔したときにはもう遅いです。

借金が無ければ。費用内に収めて、仮に閉店した場合でも
まだ立ち直れることはあるかと思います。

ですが、閉店してしまって「手元に借金だけ」残ってしまった
ようなケースだと大変なことになります。
そうなってしまわないためにも、個人店を始める際には
絶対に借金をしないことを、私としてはおすすめします。

自分の知る個人店を良く考えてみて下さい。
今までの人生で、多くのお店が潰れているはずです。
つまり、成功する人は本当に一握り、ということです。

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