店員Kです!
自営業を初めても成功するとは限りません。
寧ろ、自営業というものは失敗することも多い職業です。
そして、自営業者が失敗すれば、その後にはもう、何も
残りません。
残るのは砕かれた自信、そして自営業の失敗で抱えることになる
マイナスです。
しかしながら、自営業で失敗したとしても
世間は同情などしてくれませんし、
自分で始めた商売ですから、自業自得というのがこの世の中です。
そして、自営業で失敗しても、人生が終わってしまうわけでは
ありませんから、生きていくために、引き続きお金を
稼ぐ必要があります。
と、なると再就職する必要があるわけですが、
それが案外難しいことなのです。
それは何故かをご紹介していきましょう。
自営業廃業後の就職は難しい…
自営業を廃業して再就職する、というのは
簡単なことに思う人も居るかもしれませんが、
決して簡単なことではありません。
寧ろ、通常の就職よりも、そのハードルは高くなる、
と言っても過言ではないのです。
それは何故なのかをご紹介していきます。
参考にしてみてください。
①年齢的な問題
まず、年齢的な問題があります。
若くして自営業を始めたり、開業したりする人も居ますが、
比較的、ある程度年齢のいった人が、自営業を
始めることも多いかと思います。
そして、ある程度以上の年齢の人は
ザンネンながら企業の採用などにおいて、
不利になることが多く、敬遠されてしまう
可能性も十分にあるのです。
また、年齢的な問題だけではなく、後述する要素たちも
加わってくるので、より採用という部分からは
遠のいてしまう、というのが現実問題としてあります。
ちなみに、アルバイトの採用においても、
ある程度年齢がいっていると、業種にもよりますが
不利になりやすい傾向があります。
この点も、頭に入れておかなくてはなりません。
②自分のプライドが邪魔をする
自営業を経験した、ということは一度は
どんなに小規模な事業・お店だったとしても
”トップ”の立場を経験した、ということになります。
大丈夫な人は大丈夫ですが、この点が邪魔を
してしまう人も居るのが事実です。
どういうことかと言うと「プライド」ですね。
一度はトップに立ったプライド。
それが、再就職の邪魔をしてしまう、という人も居ます。
サラリーマンに戻れば、また人に頭を下げたり、
上司から理不尽な怒りをぶつけられたりすることもあるでしょう。
そういった場所に戻るー。
これに抵抗を感じてしまう人は一定数存在します。
特に、サラリーマン出身で、開業した人にとっては
「またあの世界に戻るのか…」という負のイメージが
ついてしまうのも、ある程度は仕方がないことなのかも
しれません…!
③トップ経験者の扱いにくさ
企業にとって、厄介な事の1つが、
トップ経験者の扱いにくさです。
上でも書いたことですが、プライドが高い人、
自分の固定概念を持ってしまっている人なども多く存在します。
トップを経験している人が、使われる側に戻る、というのは
案外難しい事ですし、それを使う側にとってもなかなか
厄介なことであるのは確かなことなのです。
これは、アルバイトでもそうです。
私が新人店長になったときに、バイト採用者の候補を
並べて、先輩店長と相談していたときに
「他の店で店長を経験したことのある人は一見良さそうに
見えるけど扱いにくくてトラブルメーカーになる可能性も
あるからやめたほうがいい」と助言を貰いました。
確かに、そういう流れはあります。
この点は、不利な点の一つでしょうね。
④一度は失敗しているという事実
自営業が廃業になっている、ということは
理由はどうあれ、一度事業に失敗した人間ある、
ということは事実として相手にも分かってしまいます。
とにかく挑戦してみたことを評価してくれる人も
勿論中には存在するでしょう。
しかしながら、結局失敗した=能力不足と考える人も
世の中には存在するのです。
そう考えられてしまうと、イメージが悪くなるのは
間違いないですし、
自営業からの再就職が不利になる一因にもなってしまいます。
⑤サラリーマンとしての空白期間
自営業をやっていた、とうことは、サラリーマンとしては
空白期間があった、ということになります。
もしくは、サラリーマン初挑戦!なんて人も居るでしょう。
こういう人は、企業からすれば扱いにくいです。
どうせ転職の人間を採用するのであれば、やはり空白期間なく
サラリーマンをやっている人の方が、有利になってくるのは
当然ですし、上でも書いたようにトップだったという肩書や
今までの経験などからも敬遠されてしまう可能性もあります。
⑥自分の精神的状況
自分の精神的状況も大きなハードルの一つになることが
考えられます。
これは、どういうことかと言うと、
自営業の失敗は、自分の精神的な部分に大きなダメージを
時として与えてしまいます。
それこそ、再起不能なダメージになってしまうことも。
酷い場合は鬱のような状態になってしまう人も居ますし、
それほど気にしていなかったつもりの人でも
自律神経の乱れだとか、色々な部分で体調を崩す!
ということは充分に考えられる事柄です。
体調を崩せば、それだけ再就職の難易度も上がって行きますし、
精神的に病んでしまったら、再就職どころではなくなってしまいます。
しかしながら、自営業の廃業は、少なからず精神的にダメージを
与えるのは事実ですから、この点も考えておかなくてはなりません。
ある程度の精神的強さも、求められます。
⑦借金などがある場合
借金などが、自分にある場合、これも再就職は
難しくなることが予想されます。
まぁ、隠したまま就職できればそれはそれで良いですが、
そもそも借金まみれの状態では、
再就職に時間を当てたりするどころではないような
状態になってしまっていることも予想されますし、
なかなか厳しい状況になることは安易に予想されます。
そうなってしまわないためにも、
大事なポイントとしては、自営業の撤退時を
見誤らないようにすること、ですね。
自営業として、撤退するタイミングは、
ある程度早めにし、借金を抱えることなく
撤退する、というのが理想的な流れではあるかと思います。
⑧自営業を再度やるのはもっと厳しい
再就職は難しい…では、また別の自営業をやれば
良いのでは?と思う人も居るかもしれません。
ですが、それは非常に危険な行為です。
一度失敗した自営業は、恐らくまた失敗します。
例え、業者が違ったとしても、新しい事業も失敗して
さらに、傷を深めるだけです。
そのようなこと、決してしないことをおすすめします。
何度も失敗を繰り返せば、本当に再起不能になってしまいます!
もしも、再度自営業に挑戦したいのであれば、
すぐに躍起になってするのではなく、
また、サラリーマンとしてしばらく働きながら
しっかりと計画などを練って、万全の準備を整えてから
再挑戦することをおすすめします。
すぐに慌てて再挑戦しても、成功するのは
難しいですし、さらにどん底に落ちる結果になってしまいますから
そのあたりは慎重に判断する必要があるのです。
まとめ
自営業が失敗してしまったあとは、
何らかの仕事を見つけなくてはいけません。
人間、お金が無くては生きていくこともできませんからね…。
しかしながら、上でも書いてきたように、
再就職には高いハードルがあるのも事実です。
険しい戦いになる、ということはある程度、
自営業を始める前にしっかりと認識しておきたいものです。
そして、もしも再就職する立場になってしまった場合は
焦りすぎずに、場合によってはアルバイトも視野に入れながら
新しい仕事を見つけていきましょう!