競合店が近くに出来てしまったお店が受けるダメージとは?

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お店にとって怖い事の1つが
「競合店が近くに出来ること」です。

これは、お店の未来を変える要素になりかねませんし、
今まで順調だった経営を転覆させるぐらいの大きな要素です。

しかしながら、やってくる競合店を阻止することはできません。
地域にオープンしようとするお店の阻止なんて、
できませんからね…。

特に、個人経営のお店の場合は、
自分の人生をも破壊されてしまうレベルの
重大な出来事であることには間違え有りません。

では、競合店が出来ると、どのような
ダメージを受けてしまうのか、を見ていきましょう!

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競合店が出来てしまうと受けるダメージ

自分のお店の近くに競合店が出来れば
ダメージを受けることは免れられません。
プラスにするのは難しいでしょうし、
受ける影響のほとんどが、マイナス要素であることは
間違えないかと思います。

それだけ、競合店と言うモノは恐ろしいものなのです。

私も、競合店が自分のお店の近くに出来てしまって、結局最期には
ほぼ同じ時期に共倒れする結果になってしまいました。

競合店が出来ると受けてしまうダメージを
実体験を元に、書いていきます。

①売り上げの低下

当然のことながら、売り上げの低下は避けられません。
競合店が出来て、売り上げが上がった!などという
ケースはほとんどないでしょう。
少なからず、売上的なダメージは受けます。

例え、あとからやってきた競合店が、
評判が悪かったとしても、です。

例えば本屋なら、その地域で本を買う人の
人数は基本的には限られているのです。
そして、新しく本屋が出来て、今まで1軒しか
なかった本屋が2軒になれば、当然、お客さんは分散します。

どんなに常連客な方だったとしても、
近場にもう1軒本屋が出来れば、一度は見に行くのが
人間心理というものでしょう。
その後に、戻ってきてくれるか、そっちのお店をメインで
利用するようになるのか、それとも両方を利用するのか、
いずれにしてもプラスにはなりません。

たまにしか地域に来ないような方は、当然、競合店の方に
足を運ぶ人も居るでしょう。

競合店が出来たからと言って、
お客さんの絶対数はほとんど変わらないので、
当然のことながら売り上げは分散し、低下することになります。

私のお店でも、競合店が出来てからは実際に、
売上分散により、売上が低下しています。

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②どうしても比べられる

競合店が出来れば、良い部分も、悪い部分も、
どうしても”比べられる”ことになります。
これは、避けられない事実です。
良い部分で比べられることは良いですが、
悪い部分で比べられると、なかなか苦しいものです。

特に、自分が個人店で、相手が大手チェーン店などだと
どうにもならない部分も多いですからね。
店の品揃え、規模、サービスの量などなど、
どうしてもかなわない部分もあるのです。

しかしながら、お客様の側からすれば、
そんな個人的な理由なんて関係のないことですから、
当然のことながら「ここがダメ!」「あっちの店の方が」と
なるわけです。
それは、普通の心理です。

が、そう言われてしまっても、どうにもならない!というのも
また現実。
どうにもならない欠点で比べられる、ということも
本当に出てくるので、そこもまた、辛い所です。

③価格競争が起きる

競合店が出来れば起きることの一つ。
それが価格競争です。
消費者側の心理として、1円でも安い所から買いたい!という人も多いです。
勿論、中にはこちらのお店の方が雰囲気が良いから、という人も居ますが、
全員が全員そうではありませんし、
実際にお金で選ぶ人も多いです。

もちろん、安い方から購入する、ということは悪い事じゃありませんし、
当然のことです。
私だって、買う側の立場であれば、少しでも安い方から
買おうとすることだってあります。

そのため、競合店が出来れば、
必然的に価格競争になってしまうことは
本当にあります。
お互いの店舗の価格を見に行きあって、
価格を下げていったり、
「あっちのお店では〇〇円だった」と言われて
値下げすることになったり。

不毛な争いが始まるわけです。

しかも、厄介なのが、その争いに乗らないと、
どんどんお客さん離れを起こすことですね。

もちろん、価格以外の面で勝負!でも良いのですが
それだけだと人がついてきてくれないのも現実です。

が、価格競争を繰り返せば、最終的には
共倒れすることになり…
とても、難しい問題なのです。

④利益が下がる

これは、当然のことですが、価格競争が起きれば
商品の儲け、粗利の部分が下がって行きます。
当然、お店としての利益は下がるわけですね。

利益が無ければお店は生きていくことができません。
なので、利益が下がることは”終わり”に直結してしまう
可能性のある、重大な要素です。

とは言え、価格を下げないとお客さんが減り、
粗利どころか売上そのものが無くなってしまったり
することもあり、非常に難しい判断を強いられることになります。

この点も、厳しいダメージの一つになりますね。

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⑤勘違いが増える

競合店が出来る、ということは”似たようなお店が近くにできる”と
いうことです。そうなると何が起こるか。
”勘違い”が起きます。

例えば、競合店側が広告などを入れたりして、
あなたのお店を競合店と勘違いしたお客さんが
「広告に〇〇セールって書いてあるのをみたのですけど」みたいな
感じでやってきてしまうパターンですね。

もちろん、それは自分のお店じゃないことを伝えれば、
それで解決な時もありますし、
むしろ、勘違いでお店にやってきてくれれば、
それで売上に繋がる場合もあります。

ですが、「じゃあいいです」のような感じになることも
当然ありますし、
酷い場合は、何故かクレームをつけられたりするようなことも
あります。

広告以外でも、店の名前を間違えられたりだとか、
似たようなお店がもう一つあるからこその
トラブルや勘違いなども、よくあることなので、
競合店が近くに出来てしまった場合は、
そういった部分とも向き合っていかなくては
ならなくなってしまいます。

⑥買取などをやっているお店は…

お店によっては、買取などをやっているお店も
あるかと思います。
買取をやっているお店にとっては、
競合店が出来ることは”さらにダメージが増える”ことを
意味しています。
それはどのようなダメージか。

買取に来るお客様の数が減少する、というダメージです。
当然のことながら、同じような商品の買取をやっているお店が
同じ地域に出来れば、商品を売りに行くお客さまも、分散します。
また、価格競争なども発生するため、
買取のお客様の数は半減するでしょう。

買取価格を上げることで競合店に差をつけることはできますが、
それをやると、今度は利益を得ることができず…
非常に難しい判断を迫られることになります。
また、中古の買取店にとって、買取は命のようなものですから、
それを、半減させられる、ということは
非常に大きな大打撃となることは間違いありません。

買取店、もしくは買取専門店にとっては、
入荷の方面でもダメージを受けることになり、
問屋などから商品を仕入れているお店異常に
厳しい状況に陥ることになるのです。

⑦時間を取られる

競合店が出来ることにより
色々と競合店のことも考えなくては
いけなくなってしまうのは事実です。

そうなってしまうと”貴重な時間”を取られることに
なってしまいます。
競合店のために使う時間は、本来、競合店が
無ければ何も気にする必要のない時間だったわけですから、
結局、何のプラスにもならないのです。

まとめ

競合店が出来ることがプラスになることは
まずありません。
何らかのマイナスになることがほとんどでしょう。
しかしながら、最初にも書いた通り、
競合店が自分のお店の近くにやってきてしまうことを
阻止することはできません。
出来てしまったら出来てしまったなりの対策も
必要になります

ただでさえ小売業は厳しい時代です。
競合店の登場は本当に、トドメを刺すような
自体になってしまうことも、あるのです。

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