安さを売りにしたお店が値上げすると、より大きなダメージに。その対策は?

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世の中には”安さ”を売りにしたお店も
たくさん存在しています。

世の中の価格高騰が続くような時期だと
特に”安い”お店に関しては、
買う側としては嬉しいものですし、
安さとセットで商品の質も伴っていれば
なおのこと、買う側としては嬉しいものです。

しかし、その一方で”安さ”を売りにお店を展開していく場合、
”その強み”を失ってしまうことで
一気にバランスが崩れてしまい、転落してしまう可能性もあるのです。

この点について解説していきます。

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「安さ」を売りにする場合、それを貫く必要がある

「安さ」を一番の売りにお店を展開していく場合、
”その部分”については、その先もずっと、貫いていく必要がある、
ということがまず大きなポイントになります。

安さ以外を売りにしているお店であれば、
価格の面はある程度目を瞑ってもなんとかなる場合もありますが
”安さ”を売りに展開しているお店の場合は、
その”武器”となる部分を捨ててしまうと、
正直に言ってしまえば”売りになるものが何も残らない”、
そんな状態に陥ってしまうのです。

この点を勘違いしてしまい、
安さを売りにしていたはずなのに、値上げを繰り返したりして、
”安さ”というアピールポイントを失って行けば
最悪の場合は経営自体が傾くような打撃となる可能性もあります。

”安さ”を売りにしてお店を展開していく場合は、
このような部分に細心の注意を払っていく必要があるのです。

価値は「安いこと」のみ。それを失えば…

安さを売りにしたお店は買う側からすれば、
とてもありがたいことですし、今の世の中は特に
”安さ”は大きな武器となる要素の一つです。

しかし、安さを売りにしているお店が
勘違いしてしまいやすいのは、
”自分のお店全体に魅力がある”と勘違いしてしまうことです。

安さを売りにしたお店の魅力は、
あくまでも”安さ”です。

お客さんがどうして、そのお店を利用しているのか?と、
聞かれればその答えは単純で”安いから”と、いうのが答えになるでしょう。

つまり、値上げなどをして安さを失ってしまえば
そのお店は、厳しいようですが
”何の魅力もないお店”だと思われてしまう可能性も
十分にある、ということです。

安さを売りにしてやってきた以上、
他のそうではないお店と比べても、
簡単に値上げをしてはいけない、と言うのは事実で、
値上げが、通常のお店以上に
大きなダメージとなって跳ね返ってくる可能性があります。

”安さを最大のアピールポイント”としているお店は
”何故、お客さんがウチを利用してくれるのか”ということを
考えた上で、値上げの判断に関してはより慎重に
行っていく必要があります。

基本的に安さがアピールポイントのお店は
何故繁盛できているかと言えば”安いから”というのが
理由であり、お客さんが利用してくれる理由も
単純に”安いから”である可能性は非常に高いです。

そこを見失い、値上げを繰り返してしまったりした場合、
”なんか高くなったから、わざわざこの店に来なくていいや”と
いう風に思われてしまう可能性は十分にありますし、
そうなってしまうと、なかなか一度離れたお客さんを
取り戻すことは難しいことです。

自分たちの最大の魅力は何か、ということを
安さを売りにしているお店の場合は、特に、自覚した上で
価格設定についても考えて行かなくてはいけません。

”味”を武器にしているお店が”味”を捨てれば
当然のことながら一気に評判は落ちるでしょうし、
お店からも人は離れていきます。

それと同じことで”安さ”を売りにしているところは、
”安さ”という武器をそう簡単に捨ててはいけないのです。

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値上げがどうしても必要な場合の対策は?

安さを売りにしているお店であっても、
やはり、何事にも”限界”というものは存在するのは
仕方のないことだとは思います。

どうしても、値上げが必要になってしまう場合もあるでしょう。

そんな場合には、下記のような対応をしつつ
影響を最小限にしていくことが望ましいです。

・値上げを最小限の価格&回数にする
値上げを繰り返すと、やはりイメージ悪化に繋がりますので
安さを売りにしているお店の場合は特に、
値上げを最小回数及び、最少額に留めることが大事になります。

・他のお店よりは安くする
安さを売りにしているお店が値上げした結果、
”他の競合店と似たような価格”になってしまっては本末転倒です。
そうならないためにも”値上げ後も、他店より安く”ということは
絶対に意識していく必要があります。

・その他の付加価値をつける
”安さ”だけが強みの場合、値上げしてしまうと
それで終わってしまいますが、
安さ以外の部分のアピールポイントがお店にあれば
多少、値上げせざるを得ない状態になっても
生き残れる可能性はあります。
値上げせざるを得なくなったタイミングで
何か新しいアピールポイントを見つけても良いですが、
常日頃から、他の付加価値をつけておくことができれば、
より良いとは思います。

まとめ

安さを売りにしたお店の場合、
価格設定は非常に重要なポイントとなり、
”自分のお店は安さで売れているんだ”という点を
見失ってしまうと、
場合によっては転落に繋がる可能性もあります。

どうしても値上げせざるを得ない場合であっても、
他の競合店よりは値段を抑えるなど、
”安さを売りにしている自覚”を持った
値上げをしていくことが、何よりも大切です。

その他の付加価値も上手くつけていくことも含めて、
慎重に対応していくことが重要になります。

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