ゆとり世代は仕事で使えない!そう思っている人に告げる言葉

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「ゆとり世代」。

この世代の人間たちは仕事では使えない。
そう思っている人もいるかと思います。

実際に使えない人もいるかと思いますし、
そうでない人もいるかもしれません。

ですが、これに関して”勘違い”している人もいます。

”ゆとり世代”は使えない、
仕事に対して真剣みがない、
そんな風に思ってしまっている人には、
ぜひ読んで頂きたいと思います。

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ホントにそれってゆとりのせい?

まず、冷静になってください。
「ゆとり世代」は使えない、なんて口走っている人は
時々見かけますが、それは、本当に”ゆとり世代”の
せいでしょうか。

ゆとり教育と呼ばれる教育を受けてきた人の中でも
普通に仕事のできる人も居ますし、
正直に申し上げてしまえば、今、このサイトを見ている
皆様より仕事ができる人もいるでしょう。
このあたりは本当に個人差によるものです。

本当に、”ゆとり世代”は使えないのか。
勝手にそう思い込んでしまっているだけではないのか。
もしくは、違法行為を正当化しているだけではないのか。
冷静になって、よく自分を振り返ってみて下さい。

ゆとりだから、と決めつけるのは失礼

大前提として”ゆとり世代は”とひとくくりで
決めつけるのは大変失礼な行為です。
例えば、年配の上司の立場にある人間が
”これだからゆとりは”と社員たちの見ている中で
新人さんに言ったとしましょう。

これは、大変失礼な行為です。
自分が上の立場になって感覚が麻痺しているのかもしれませんが
”ゆとり”に該当する社員はその一人じゃないでしょう。
周囲の”ゆとり”にあたるヒトまで侮辱している行為ですし、
叱り方としては落第点です。
上に立つ資格がないと言っても良いでしょう。

よく考えてみて下さい。
生まれるタイミングを選ぶことができるのですか?
できないはずです。
ゆとりに生まれたくて、生れたわけではない。
つまり、”これだからゆとりは”という言葉、
チビ!だとか、顔がどうこう、だとか男のくせに!
だとか、そういう、どうしようもない差別的な発言と
完全に同レベルなのです。

加えて、例えばですが、
あなたがこの上司と同じようなことをしていたとして
”これだから昭和生まれは”みたいなことを言われたら
カチンと来ませんか?

いつ、生れたか、なんて関係ないことですし、
個人を叱責する言葉として、
到底ふさわしくないものです。

差別的な発言であり、
社会人として使ってはいけない言葉である、
ということは頭に刻み付けておいてください。
これは、私自身が”ゆとり”と呼ばれる世代だから
言っているわけではありません。
私は”これだから昭和は”みたいな発言を
することもアウトだと思います。

心の中でそう思うのは自由ですが、
少なくとも、社会人として外で仕事している
最中に、そう言う言葉を使うのは、NGでしょう。
ゆとりだから、これは使ってはいけないワードです。

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結局は個人の問題

もしも、自分の部下に、使えない人がいたとしましょう。
ですが、そもそも部下を導くのは上司の責任でもあります。
確かに、言っても全然改善しないような人がいるのも分かります。
が、それは本当にゆとり世代だからでしょうか?
答えはNoでしょう。

ゆとり世代だろうが、そうでなかろうが、どうしようもない人は
たくさんいますし、逆にゆとり世代であっても本当に立派に
仕事をされている方は居ます。

私はどっちも知っています。
古株で、何もできないのみえばっているだけの上司も居ましたし、
ゆとりと呼ばれる世代で、アルバイトの立場にもかかわらず
社員レベルの仕事をしていた人も居ます。
もちろん、ゆとり世代と呼ばれる世代の人で
遅刻ばかりの人もいました。

要するに、これは個人の問題であり、
”ゆとり世代だからどうこう”とか、そういう問題ではないのです。
その点を勘違いしないようにしましょう。

自分が悪いのではないか?

あなた自身が悪いのではないか。
それも、考える必要があります。

例えば、部下にサービス残業を強要しようとして、
それを断られた際に
「これだからゆとりは!」と思ったのだとしたら
これはただの逆切れであり、
悪いのは、あなたの方です。

普通な残業ならともかく、
サービス残業を強要することは、違法な行為であり、
断っている部下側が正しい行動をしています。

また、集まりに無理矢理誘おうとしたり、
一人では処理しきれない仕事を押し付けておいて
できていないと逆上したり、
教え方自体が悪い、もしくは全く教育していないにも
関わらず、できなかった部下に対して怒りはじめたりだとか…

案外「ゆとりが!」みたいなことを言っている人に
限って、自分自身がどうしようもない振る舞いをしていた!
という事例は見受けられます。
本当に自分に非はないのか。
そういったことをよく考えてみましょう。

今は何時代なのか

これも、勘違いしてはいけません。
会社組織の中には時折、いつまでも”古臭い”考え方から
抜け出せない人がいます。
そういう人が、自分の価値観を押し付けようとしているような
場面はよく見かけるものです。

自分たちが時代に適応できず、
古臭いやり方を強要していたり、
いつまでも古臭い考えをしていたり…
そして、それに気づくことすらせずに、
ゆとり世代のせいにしている、
そんなケースも見受けられます。

今は何時代なのか。
それをよく考えることです。

”昔はこうだった”
”昔は良かった”
こういう考えに取りつかれている人は危険です。
何でも、若い人たちのせいにして、
新しいことは何でも拒み、
自分たちの時代を中心に地球が回っているかのような
勘違いをする。
これは、ただの迷惑行為ですし、
こういうことをしていると”年寄りはダメだ”ということに
繋がってしまいます。

もちろん、古臭い考えに取りつかれている人は
全体の一部です。
が、そのせいで、他の年配の方までまとめて
そういう目で見られてしまう、ということです。

”ゆとり世代は使えない”などと言う前に
自分が古い考えに固執してしまっていないかどうか、
それに取りつかれてしまっていないかどうか。
そういうことも、しっかりと考えるべきなのではないかと思います。

新しい事を何でも否定していたら、
何も前には進めませんし、
ただの頑固者になってしまいます。
自分が納得できなくても、社会に出ている以上、
認めなくてはいけないこともあるのです。

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どのみち、その考え方は間違い!

どんな理由にせよ「ゆとりだから」という考え方は間違いです。
その人がどんな性格か、どんな働き方か、は、ゆとりだからではなく
個人の問題です。
差別的な発言にもなり、問題になる可能性もありますから
絶対にそのようなことを口にしないことです。

また、自分自身が間違っている可能性もしっかりと
考えてみて下さい。
サービス残業などを強要していないかどうか。
自分側が違法行為を強要していて、逆切れしていないかどうか。
自分が古臭い考えに取りつかれていないかどうか。
よ~く考えてみて下さい。

少なくとも、頭の中でそう思ってしまったとしても
社会人である以上「これだからゆとりは」などという単語は
口から出してしまってはいけません。

まとめ

ゆとり世代が悪いわけではありません。
人それぞれ、個人の問題です。
また、そういう発言を平気でしてしまう人は、
社会人としてのマナーから学び直した方が良いでしょう。
大変、失礼な発言です。
「これだから年寄りは」と若い人が言うのと同じ
レベルです。

少なくとも、社会において、
そういうことを口にするべきではないでしょう。
もしもゆとりどうこう思っている・言っている人は、
一度、冷静になって、考え直してみるべきです。

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