サービス残業の断り方!違法残業を断る際の注意点とポイント!

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サービス残業は、この世に蔓延してしまっています。
ザンネンなことではありますが、
あらゆる所で、サービス残業が行われてしまっているのも事実です。

サービス残業は、当たり前のように
それぞれの会社で行われており、
会社側も「みんなやっているから大丈夫」と言わんばかりのやり方で
サービス残業を強要しているようなケースも多いです。

どうしようもない世の中ではありますが、
それが、現実です。

では、この残業代の払われないサービス残業を
断ることはできるのかどうか、
それを見ていきましょう。

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当然、やる義務はない

サービス残業は違法行為です。
残業をさせる以上、会社は残業代を
支払わなくてはいけません。
それは”対価”です。

私の勤務していたブラック企業のお偉いさんが
”休みが欲しいならまず義務を果たせ”などと言って
社員が休まないように弾圧していましたが
まさにその言葉のとおりです

”残業して欲しいならまず義務(残業代)を果たす”
べきなのです。

ですので、その義務を果たさずにただサービス残業を
させようとする会社のことなど、
相手にする必要は全くありません。

が、理屈上はそうであっても、なかなか
難しいのも事実ですよね。
サービス残業を断る際のポイントを解説していきます。

早とちりはNG

サービス残業を断ることは、全く問題のない行為です。
違法行為の押し付けを拒むだけですからね。
ただ、頼まれている残業が本当に
”サービス残業なのかどうか”ということは
しっかりと確認する必要があります。

と、いうのも、もしも上司が頼んできている残業が
「サービス残業」ではなく、
普通に給料の払われる残業であった場合、
それを拒むようなマネを続けていると、
逆に解雇されてしまう恐れがあります。
そのため、断る残業は「サービス残業」でなくてはいけません。

もちろん、普通の残業を断ることも可能なのですが、
普通の残業は理由なしに断ってしまってはいけないもの
なのです。
残業を拒否しているとどうなるかの記事も参考にどうぞ!)
なので、サービス残業だと決めつけて
それを断りつづけていると、最悪の場合は、懲戒解雇に
されてしまう可能性もある、ということになります。

もちろん、実際は”サービス残業”であっても、
会社が”そんなことをさせるつもりはなかった”と言い出した場合、
あなたは不利になってしまいます。
そのため、サービス残業なのか、そうでないのか
白黒ハッキリさせる必要はあります。

白黒がハッキリしていれば、はっきりとNoを突きつけて良いですが
うやむやなままNoを突きつけると、上手くごまかされて
しまう可能性があり、危険です。

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はっきりと断ることが重要!

頼まれている残業が「サービス残業」だとはっきりしている場合は
それをきっぱりと断ってしまうことも
大事なポイントになります。
曖昧な態度を示したり、会社の圧力に負けてサービス残業を
してしまったり…
そういうことをしていると「あ、この人はサービス残業をやるヒトだ」と
いう認識が会社や上司についてしまいます。

そうなってしまうことは、避けなくてはなりません。
ですので、会社からサービス残業をもちかけられた場合は
ちゃんとしっかりと断るようにしましょう!

覚悟も必要!

ただし、サービス残業を断ることは、覚悟が必要な行為で
あることもまた、事実です。
間違ったことは何もしていないのにも関わらず、
理不尽な扱いを受けてしまうことがあるのが、
この世の中です。
サービス残業を断る際にはそういうリスクがある、ということも
理解しておかなくてはいけません。

しかしながら、リスクがあるからと言って、
黙って泣き寝入りすることもしてはならないことです。
どっちにしても、自分にとって面倒なことではあるのですが、
それでも、Noを突きつける必要があります。
くれぐれも”このぐらいのサービス残業は仕方がない”と
妥協しないようにしましょう。

もしも不当な扱いを受けたらどうする?

サービス残業を断ることは
法律上、何も問題のないことです。
上でも書いたようにサービス残業と普通の残業の区別を
しっかりとつけた上で、サービス残業を拒否しているのであれば
正しいのはあなたの方です。

しかしながらそれでも、会社は不当な扱いを
してくる可能性があります。
その場合はどうすれば良いのか、難しいところであると思います。

まず、大事なのは、サービス残業の強要が
「上司単独・部署単独によるものなのか」それとも、
「会社ぐるみによるものなのか」を判断する必要があります。
もしも会社ぐるみによるものであるならば、内部に
相談しても無駄です。
しかしながら、上司・部署単独の判断による
サービス残業の強要である場合は、
会社の相談窓口などに相談してみることが先決に
なるでしょう。

場合によっては、上司が責任を取らされて
サービス残業から解放される可能性もあります。

逆に会社ぐるみであるのであれば
残念ながら、会社の相談窓口などに相談しても
適当にあしらわれてしまう可能性も高いです。

そのため、慎重に判断する必要はあると思いますが、
いずれにせよ、誰かに相談しなければ、
何事も始まりません。

会社内部でどうにもならない場合に関しては
労働基準監督署の力などを借りることになるかと思います。
が、労働基準監督署も、必ず力になってくれるわけではなく、
意を決して相談に行ったのにも関わらず、
ほとんど役に立たないようなケースもあるのが事実です。
その場合は、さらに別の方法を考えないといけませんが、
会社内部でも労働基準監督署でも有効な対応を
してもらえなかった場合に関しては、
なかなか、対策を立てるのが難しくなってしまう!というのも
事実として、存在します
労働基準監督署が役立たずな理由の記事も参考にどうぞ)

なお、会社内部に相談する場合でも、労働基準監督署に相談する場合でも
気をつけなくてはいけないこととしては、
”必ず、決定的な証拠”を用意することです。
曖昧な証拠や証拠なしでは会社内部も労働基準監督署も
動いてくれることはまずありません。

ボイスレコーダーでも、メールでも、
写真でもなんでもかまいません。
とにかく、相手が”言い逃れ”することのできない
”決定打”となるものを用意しておく必要があるのです。

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あまりにも酷い場合は?

サービス残業の強要が酷く、あまりにも酷い場合に関しては
「転職」してしまった方が良い場合もあります。
会社内部や労基に相談しても効果を得られない場合、
そこで我慢をしていると、本当に精神的に壊されてしまいます。
そうなってしまう前に、抜け出すことをおすすめします。
もちろん、転職も簡単なモノではありませんが、
将来的に見て、その方が、良い結果をもたらす可能性が
高いのは事実でしょう。

また、労基などに相談して対応して貰えたとしても、
会社側がどんな行動を起こすか分かりません。
報復人事のようなことをしてくる恐れも。
そういったものから労基があなたを守ってくれるか?
と言われればザンネンながら答えはNoです。

例えサービス残業関連を改善させても、
プラスにならないようなことになる場合もある、
ということは覚えておかなくてはなりません

サービスじゃなくても癖にならないように

もしもお金が普通に払われていたとしても
「残業ありき」になってしまわないことは大切です。

また、サービス残業は「数分」から始まります。
例えば、30分残業して
「このぐらい残業代はいいですよ」みたいなことを
軽い気持ちで言ってしまうと、
それがサービス残業の始まりに繋がってしまう可能性がある、
ということです。

そのようなことになってしまわないためにも、
残業ありきの考えはしないようにし、
サービス残業には、たとえ1分であってもNoを
突きつけるべきなのです。

まとめ

サービス残業はとにかく「仕方のない事だ」と
思わずに、しっかりとお断りをすることが大切なポイントになります。

そうでないと会社側も「あたりまえ」のように、あなたに
サービス残業を頼むようになってしまいます。

ただ、お断りする際には、それが本当にサービス残業なのか
見極めないといけませんし、サービス残業を断ることは
正しい事なのですが、それでも”多少のリスク”は考えておかなくてはなりません。

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