増税対策の商品券はお店イジメ!店を苦しめて何がしたいの?

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消費税増税に対応するための
景気対策として「プレミアム付きの商品券」なるものが
計画されているようです。
これは、2万円で、2万5000円分の買い物ができるという
商品券のようですが、
これがもしも実現してしまったら、
サービス業は悲鳴を上げるでしょう。

販売店からすれば「余計なことはやめてくれ!」の一言です。
そもそも、利用する側にとってもあまりメリットはありませんし、
お店を苦しめようとしている、
もはや苛めのように思えてしまいます。

今回は、そのお話をしていきます

※追記
結局のところ、プレミアム商品券よりも
軽減税率やイートイン云々のほうが
お店を大きく混乱させる原因となりました。
いずれにせよ、お店にとっては苦しいことです。

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商品券は大きな負担

もしも、プレミアム付き商品券などが導入されたら、
お店にとっては大きな負担になります。
また、サービス業に負担を強いるというのでしょうか。
本当に、やめてほしい、の一言でしょう。
それでなくても、増税される2019年は
お店にとって大きな負担になります。
そんな中で、商品券なんてやられてしまっては
その負担はさらに増大します。

5月の大型連休もそうですし、
お店に何の恨みがあるのでしょうか。
これ以上、苛めて何をしたいのか。
本当にそう思ってしまうような状態です。
プレミアム付き商品券についてはこちらをご覧ください)

では、どのような負担を強いられることになるのか。
それを見ていきたいと思います。

対応への負担

まず、商品券で買い物ができる、ということに対して、
対応する必要があります。
普段から商品券を扱っているお店でも
「新しい種類の商品券」が増えることにより、
色々な負担が生じるのです。
たとえば、受け取った商品券をどのように現金化するのか、
などなど、そういった負担もありますし、
アルバイトスタッフさんを含む、全スタッフがしっかりと
新たに導入された商品券に対応できるようにしておかなくてはいけません

商品券の保管場所、レジでの処理、
会社の経理上の処理、POSなどのシステム上の処理…。
安易に発行されてしまうと、
こういった対応への負担が増えてしまいます。

特に、アルバイトスタッフさんにとっては混乱の種に
なることが目に見えています。
コンビニなどでは、待ち時間なども増えるでしょう。
コンビニで商品券を使われれば「え?」と最初のうちは
なるでしょうし、後述もしますが
「〇〇で使えない」→クレームみたなことになれば、
さらにレジは混雑します。
お店を苦しめようとしているシステムにしか思えないのは
ザンネンなところです。

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処理上の負担

上でも書いたように、どのように現金化するのか、
という面で、まず負担になるのは確かな事でしょう。
もしも、お店が換金するための方法が非常に面倒な処理だった場合、
その負担は非常に大きなモノになりますし、
場合によっては、商品券の利用を不可にするお店も出るでしょう。

また、2万5000円分の買い物ができる商品券が、
果たして利用された分、全部お店の売上になるのかどうか、
という点も疑問です。
流石に、お店が損をするようなシステムにはならないと思いますが
もしもお店に多大な負担が強いられるようなシステムだったり、
お店が損をするようなシステムであれば、
商品券の利用を、お店は拒むでしょう。

お釣りが出ないことによる混乱

この商品券ではお釣りは出ません。
商品券でお釣りが出ないのは当たり前と言えば当たり前ですが、
中にはごねるような客もいることが予想されます。
そうなれば、対応するのはお店側です。
本当に、おかしなことでクレームをつけるお客さんもおり、
商品券でお釣りが出ないことによるクレームをつける人も居るでしょう。
仮にお店がお釣りを出してしまえばお店の損になりますし、
このあたりも(お釣りを出すことはないと思いますが)
お店側の負担の一つになります

クレーム対応はお店の負担

この商品券が導入されれば、確実にクレーム対応が増えるでしょう。
まず一つが上記のお釣りが出ない点。まぁ、これは他の商品券でも
同じことですが、
他にも考えられるクレームはいくつもあります。

1つが「発行した自治体での利用」。
現時点では、発行した自治体に利用が制限されるとのことです。
そのため、別の自治体で発行された商品券は使えないのですが
それを理解しないままやってきたお客さんが「何で使えないんだよ!」
となるのが目に見えています。
それをいちいち説明するのも大変ですし、
中には「どこでも使えると思ったから買ったんだよ!」などと
お店は何も悪くないのに文句を言われることも想像できます。

2つめが「有効期限」
このプレミアム付き商品券には有効期限があるとされています。
そのため、有効期限切れになったら使えません。
それも、クレームの要因になりそうですね。
有効期限云々もお店に言われては困るのですが
「これは期限が切れているので」と言うと
恐らく逆切れする人も出てくるでしょう。

3つめが「利用不可能なお店」。
恐らく、全てのお店が商品券に対応することはできません。
むしろ、利用できる場所はかなり限られるでしょう。
”どこでも使える”と勘違いしてしまったような人たちが
クレームをつけてくる可能性も十分にあります

このように、何でもかんでもクレームに
繋がる恐れがあり、その都度、お店が対応しなくては
いけないので、これも大きな負担になりますし、
正直に言えば、増税でただでさえ苦しいのに、なぜ
さらに負担を負わなきゃいけないのか、と
お店の立場からすると、思ってしまいます。

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現金化がすぐにできないときつい

この商品券がもしも実際に導入されたらどういうシステムに
なるのか分かりませんが、大手のお店はともかく、
個人経営レベルのお店だったり、中小のお店の場合、
すぐに現金化ができないと、正直、経営面が厳しくなると思います。
もしも、受け取った商品券を、お店の売上として
すぐに換金できないのであれば、個人店や中小のお店に
とっては大打撃ですし、
おそらく、商品券の利用を認めないでしょう。

このあたりもどうなるのか、疑問ですし、
もしも現金化において、不利な面があったり、
手間があったり、商品券の有効期限が終わるまで現金化できない、
なんてことになったら、お店にとって、大きな負担に
なるのは間違いないでしょう。

お店にメリットがなければ、利用させない

もしも、お店に何のメリットもなければ、
おそらくお店は、このプレミアム付きの商品券とやらの利用を
拒否するでしょう。

どのようなシステムになるのか、本当に実装されるのかは不明ですが
全てのお店に参加を強要することはおそらくできないでしょう。
あまり、お店を苛めるような、お店にとって不利な
システムを作り上げれば、お店側としては、利用を許可することは
できないでしょうし、どこも名乗りをあげないと思います。
一般の商品券よりも利用できる範囲の狭い、
本当に不便な商品券が出来上がるでしょう。

お店は慈善事業じゃありませんし、そもそも景気対策に
協力する義理もありません。
ただでさえ、増税で負担を強いられているわけですから、
そのあたりのところは、お店側は強気に出ても良いかと思います。

まとめ

本当に、お店イジメなのではないか、と思ってしまうような
アイデアですが、本当に実現してしまったりするのでしょうか。
2019年はサービス業にとって”暗黒の年”であると私は思います。
増税に、大型連休、さらには商品券…
もはや、接客業イジメでしょう。

あまりいじめられているとお店側としても
強い対応を考えないといけないと思いますし、
拒むべきところは拒んでも良いかと思います。
増税分のセールなんて必要ないですし、商品券に対応する必要も
お店にはありません。
お店が負担を負う、なんておかしな話ですからね!

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