計画停電が行われることになった際には、
”お店”の営業はどうすれば良いのでしょうか。
実際に、過去に計画停電の際にお店で
働いていた経験も元に
”計画停電の際のお店の営業”の
注意点やポイントについて、
詳しく解説していきます。
普段はないことですし、
色々戸惑う部分もあるかもしれませんが、
計画停電が実施されることになってしまった場合、
対応していくしか方法はありません。
「いつも通り営業する」のは困難
計画停電が、お店のある場所で
行われることになってしまった場合、
非常に残念ではありますが、
”いつも通りお店を営業すること”は
現実的には困難で、
何らかの影響を受けることになるとは思います。
店内の照明が消えてしまうのも当然そうですし、
レジからパソコン、飲食店などの場合は
調理器具なども使えなくなってしまいますので、
どのような業態のお店であったとしても
計画停電が行われる場合には
その影響を受けることは避けられない…
と、いうのが答えになります。
そのため、もしも計画停電が行われることになってしまった場合
”どう対応していけば良いのか”ということは
しっかりと理解しておく必要がありますし、
備えられる部分に関しては、しっかりと備えておきましょう。
計画停電の日時を把握する
自分たちのお店が”いつ”計画停電の対象になるのか。
まずはこれを把握しておく必要があります。
これを把握しておかないと、
お客さんの対応中に停電してしまって、
途中で対応が中途半端な状態で止まってしまったり、
使用中のパソコンの電源が急に切れてしまったりして、
機器の故障などを招く可能性もあります。
そのため、お店が存在する地域の”計画停電の日時”に
関してはしっかりと把握しておき、
停電の際にトラブルにならないよう、事前に
下準備をしておく必要があります。
営業が困難な場合は営業を中断する
お店の業種にもよりますが
計画停電が実施されてしまうと
現実的に「営業が困難」なお店も
出てくると思います。
特に、調理が必要な飲食店などの場合は
電気がないと相当厳しいと思いますし、
買取販売店などでも、買取をする際には
データベースなどにもアクセスすると思いますから
そういったことができないと、非常に厳しいと思います。
仮に営業するにしても、レジも使えませんから
お会計は手作業になってしまったりと、
かなりの手間暇がかかるようになってしまいます。
計画停電の時間帯も
営業を続けるのかどうか、という点に関しては
”個々のお店ごと”が考えることですが、
”無理をしすぎないように”という点は
注意してください。
無理して計画停電の中、営業を続けて
予期せぬトラブルなどが発生してしまったら
それは大変なことですからね。
事前に告知をしておくことが大事
計画停電が行われる際には
お店を営業するにしても、お店をその間のみ休みにしたり、
完全に休業するにしても、
”事前に告知をしておく”ことが大切になります。
計画停電がこの日のこの時間帯に行われるため、
お店としてどのような対応をする予定なのか、
ということを、計画停電の日程が判明次第、
すぐにでも決めて、明記しておくと良いです。
例えば、計画停電の時間帯だけ
営業を中断するのであれば
そのことを知らせれば良いですし、
計画停電中も営業は続ける場合でも
”この時間帯は計画停電のために、一部サービスが提供できない場合がある”
など、事前に断りを入れておくと、
計画停電が実際に始まったあともスムーズに営業できるかと思います。
告知の方法は店頭に貼りだして掲示しておくことも
もちろん大切ですし、
お店の公式サイトやSNSなどがある場合は、
そこにも、決まり次第告知しておくと、
より多くのお客さんに伝わるかと思います。
もちろん、そこまでやっても”知らずに来店する人”は
必ず出て来るとは思いますが、
それでもそういったお客さんの数を減らすことは可能です。
停電時間前に余裕を持って準備する
計画停電の時間帯に突入する前に、
計画停電への備えは余裕を持って
するようにしておいてください。
例えば、スマホやノートパソコンなどの充電が
必要なのであれば事前に充電しておいた方が良いですし、
モバイルバッテリーやポータブル電源を使う場合は
それらの充電も先に済ませておく必要があります。
また、パソコン（デスクトップ）など、
急に電源が切れてしまうと困ってしまうようなものを
お店で使っている場合、
”計画停電の15分前までには電源を切る”など、
予期せぬ事態で、電源を落とすのが間に合わず、
急に電源が消えてしまう…などという状況に
なってしまわないように、注意が必要です。
（最悪の場合、機器が壊れてしまいます）
また、計画停電が予定されている時間帯が
夜の場合に関しては
懐中電灯や何らかのライトなどを
事前に用意しておき、
停電になった後に真っ暗！などという
状況にならないよう、注意が必要です。
防犯上の対策をしっかりと
計画停電が行われる際の
お店にとって不安な大きな要素の一つが
”防犯対策”です。
ある程度の規模以上のお店には
多くの場合、セキュリティなども
導入されているとは思いますが
停電することによって、
セキュリティも反応せず、
また、監視カメラなども使えなくなる可能性が
高いです。
当然”計画停電”が行われれば
その地域一帯の”防犯的な部分”は
不安定な状態になることは
そういう悪さをする人間も
理解はしているでしょうから、
特に注意して対策をしておく必要があります。
お店をそのまま続ける場合も、
緊急通報などが普段のようにできませんから、
不審な客が入って来るようなことには
警戒しないといけませんし、
お店を閉める場合などでも、金品を盗まれたりしないように、
注意をしておく必要があります。
計画停電が行われる前には、
お店の売上を店内にできる限り残さないようにし、
その日の必要以外の現金などは
事前に朝の開店前などに銀行に預けるなど、
”できる限りのリスク軽減”を行うようにして下さい。
”防犯”にも電気が必要な時代ですから
計画停電が行われると、そういった部分に
非常に大きな不安が出て来てしまうのは、
事実となります。
売上面などの対応も必要
計画停電が2011年に行われた際には
”お店に対する補償”などはありませんでした。
そのため、計画停電が行われる場合の
”損害”的な部分は、
苦しいですが、自分たちで何とかしなければ
いけない…と、いうことになります。
仮に今後、長期的な計画停電が行われることになった場合や、
計画停電が行われる理由などによっては
行政からの補償などが行われる可能性もありますが、
ない可能性も当然あるわけですから、
売上面はどうにかしていかないといけません。
計画停電があまりにも長い期間行われたりしてしまえば、
業種や規模によっては
最悪の場合”計画停電にお店を潰される”ことに
なりかねないので、
どうにか自分たちのできる範囲内で
”計画停電中の損害をどう減らしていくか”
ということも、やっていく必要があります
他の時間帯に売上を稼ぐか、
計画停電が行われる週は、計画停電の日を代休にして
（普段定休日があるなら、ですが）
普段休みの日を代わりに営業するなど、
自分たちのお店の都合・状況に合わせて
色々な工夫をしていく必要があります。
まとめ
計画停電が行われることになってしまうと
お店にとっては本当に苦しい状況に
追い込まれてしまうことになります。
できれば行われないのが一番ですし、
長期的に行えば、社会的に甚大なダメージを
受けるので避けるべきですが
それでもどうしても、という場合に関しては
お店の身は、自分たちで守るしかありません。
