売れ残った商品はどうなるの?売れ残りの末路とその行方!

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店員Kです!

お店の売れ残った商品はどうなるのか、
気になったことはありませんか?

勿論、色々な結末がありますから一概には言えませんが、
だいたい、どのように処理されるかはある程度決まっています。

今回は「いつまでも売れていない商品」や、
「入荷したけど売れない商品」…
つまり、”売れ残り”の商品が、どのような結末を迎えるかを
ご紹介していきたいと思います。

売れ残り商品の末路とは…!?

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お店をやる以上は…

お店というものは必ず”売れ残る”商品が出てきます。
受注を受けてからしか生産しない、だとか、そういう特殊なスタイルであれば
話は別ですが、普通の小売業であればほぼ100パーセント、
売れ残る商品は出てくるはずです。

お店は「売れ残り」から逃れることはできません。

100パーセント全てをい売り切る、なんてことは不可能です。
それをやろうとしたら、おそらく品切れが続出して(仕入れを絞る為)
お店はあっという間に閉店になると思います。

需要をピッタリ予測して注文する!なんてことは絶対にできません!
そんなことが出来たら神ですし、
小売業で働かず、別のことをやった方がよいでしょう!笑

売れ残り商品の末路

では、売れ残った商品はどのように処理されるのか…。

勿論、極力お店にダメージを与えないように、それぞれのお店が
色々と考えながら売れ残り商品を扱っているとは思います。

なるべく売れ残りは無いに越したことはないのですが、
それを0にするのは難しい事なのです。

では、売れ残りはどのようにして、お店で扱われているのか、
それを見ていきましょう。

①そのまま放置

値下げなども特に行わずに、ずっと店頭で販売しておくパターン。

”あの商品、いつも置いてあるぞ”というものがあるのなら、
それは売れ残り商品でしょう。

1年、2年とあればいつかは売れるだろう、と思う人も
居るかもしれませんが、
そんなに甘いものではありません!

売れない商品は本当に売れません。
私の前の勤務先では、5年間の間、ずっと売れなかった商品も
たくさんありましたよ^^

置いておけばいつかは売れる。
もちろんそういうものもあるでしょう。

ですが、何年置いておいても、永遠に売れないものもあります。

残念なことですが、これは実体験した「事実」です。

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②値引きして売る

値引きして売る…これは定番ですね。
売れ残り期間に応じて徐々に値段を下げていく方針のところもあれば、
「このままだと滞留在庫になる!」と判断して
一気に破格で販売する場合もあります。

お店としては、当然、できるだけ黒字で売りたいものなのですが、
やむを得ない場合は、赤字にしてでも売りさばきます。

私の前の勤務先でも1つ売るごとに2000円程度の
赤字を出しながら売っていた「売れ残り」商品がありました…。
恐ろしいことですね。

ですが、売れないものを値引きせずに置いておいても
それはそれで問題なのです。

”在庫破綻”なんて言葉もあるぐらいですし、
棚卸の際の評価額だとか(ややこしい話になるので、省略しますが…)
そう言った問題も出てくるので、
いつまでも置いておく、というわけにもいかないのも事実です。

先ほど書いた通り、売れない商品は5年間おいておいても
売れないですからね…。

時々「え!?」って言うようなモノを買って行ってくれるという
「奇跡」が起きることもなくはないのですが、本当に奇跡レベルの
確率でしかそういうことは起きません。

③廃棄する

食品の場合はやむを得ないですよね。
売れ残った場合は廃棄するしかありません。

また、食品でない場合も、店頭で展示していて壊れてしまったものだとか、
売れるレベルの状態ではなくなるぐらいに汚されてしまったものだとか
そういうものはやむを得ず”廃棄”することもあります。

廃棄することになれば、当然仕入れした金額分は
全額赤字です。なるべくそれは避けたいところなのですが、
やむを得ないこともあるのが事実です。

コンビニの廃棄弁当なども代表的な例の一つですよね。
弁当を発注しすぎれば廃棄することになり、
逆に発注を減らしすぎれば品切れして販売機会のロスにつながる。

発注って本当に難しいのです。。

④他のお店に送る

グループ企業の場合は、売れ残りを他の系列店に送るなどして、
在庫の調整を行います。

どういうことかと言うと、
A店では10個残っている商品が、B店では売り切れになっていた場合、
B店はそれの再発注をかけずに、A店からB店にいくつか送りつける、
ということです。

これによって、売れ残っていたA店は在庫を減らすことができて、
品切れしたB店は、品切れたその商品を再入荷することができる!
ということになります。

勿論、全店舗に同じものが同じレベルで売れ残っていれば
お話になりませんが、
そうでない場合は、大手の企業であれば、このように”循環”させることが
できるのです。

私の前の勤務先でも結構これはやっていましたね^^
在庫の調整。
”店舗間転送”とか言ってたと思います。。

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⑤従業員に販売&渡す

これは食品系の場合が多いと思いますが、
従業員に格安で販売したり、従業員にあげてしまったりすることも
あるようです。

例えば、コンビニの廃棄弁当なども、原則はそのまま廃棄する
ルールのようですが、
オーナーや店長によっては、アルバイトスタッフさん向けに
期限切れが近づいたものを格安で販売したり、
期限切れが近づいたものをあげたりすることもあるようです。

本部側にも色々と言い分はあるかと思いますが、
捨ててしまうよりは確かに良いような気はしますね。

⑥返品する…!

一部商品は業者に返品できるものもあります。
流石に食品系は無理だと思いますが、返品のシステムが
整っているものも、一部存在します。

例えば、本なんかはそうですね。
売れ残った本は、返品伝票の作成などの手続きを行うことで
お店から返品することができます。

私の前の勤務先でも攻略本の類が全然売れなくて
本部の指示でまとめて返品処理を行ったことはあります。

…全ての商品が返品できれば小売業ももっと楽にはなるでしょうけれど
そうすると今度はメーカー側や問屋が困ってしまいますからね…。

やはり、返品できる業界と返品できない業界があるのは
仕方がないことなのでしょう。

その他にも色々な…

上で挙げたような方法のほかにも色々な細かい処理の仕方はあります。
福袋などの中身に詰め込んでしまったり、
他の商品とセットにして販売したり、
お客様に対する何らかの企画の景品やプレゼントに使ったり、

店長が自腹で自爆営業(前の勤務先の私がアルバイト時代の店長は
これを日常茶飯事的にやっていました)したり、
自営業の場合は、自分自身がそれを持って帰ったり…
まぁ、色々と処理方法はあります。

どの方法をとったとしても、
一度売れ残った時点で、多かれ少なかれダメージは
あるのですが、それを放置しておくわけにもいかないので
小売業というのは難しいものです。

何個売ったとしても、数個の売れ残りがあると
それだけで赤字になることもありますから…(汗)

まとめ

小売業にとって、売れ残り…つまり滞留在庫は本当に厄介なものですし、
頭を悩ませるものです。
なるべく売れ残りが発生しないようにしたいところではあるのですが
そうすると今度は「品揃えが…」という話になってしまう…。

そこのところのバランスを取るのが非常に難しいです。

実際に私の前の勤務先のお店も、正直なところ、
在庫破綻しかけていました。
本当に恐ろしい金額の”売れ残り”商品で溢れていましたからね…。

あのお店が今、どうなってしまったのかは知りませんが
どうなってしまったのでしょうね…(汗)

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