お役所仕事とは?どうしてそうなってしまうのか解説!

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「お役所仕事」とは
役所などの仕事ぶりを悪く言う意味合いで
使われる言葉です。

形式に囚われていたり
融通が利かなかったり、
不親切だったり、
臨機応変が出来なかったり…
そんな感じのイメージのことを示します。

確かに、役所の仕事は、
「お役所仕事」に見えることもあるでしょう。

臨機応変に対応してくれないケースも多いですし、
「どうしてこんなに対応がスローペースなの!?」と
思う人もいるはずです。

ですが、お役所仕事になってしまう理由、と言うものも
存在しており、
闇雲に文句ばっかり言っていても、相手も、自分も
嫌な気持ちになってしまうだけです。

むかつく!という人もいるとは思いますが、
”どうしてお役所仕事”になってしまうのか、
という点も理解しておくと、
少しは気持ちも楽になるかもしれません。

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お役所仕事の理由とポイント!

まず、「お役所仕事」という言葉を
基本的に良い意味に捉える人は
少ないと思います。

「お役所仕事しやがって」みたいな感じで
仕事ぶりを批判するような意味合い・イメージが
強い言葉であるのは事実です。

ですので、あまり日常生活で
やたらと使うことはおすすめできません。
”悪口”の一種でもありますから
少なくとも、役所で働いているような人に対して
むやみに言うべきではないでしょう。

知り合いとの会話だとか、
本当にどうしようもない役所の人間とか、
そういった人との会話に使うに
とどめておいた方が良いです。

悪口のつもりじゃなくても、
相手は悪口と捉えるかもしれませんからね…。

では、”どうしてお役所仕事になってしまうのか”
という点について、詳しく解説していきます。

役所はルールが厳しい

役所は、ルールが厳しいです。
色々な部分がマニュアル化されており、
基本的にそれに沿って対応する必要があります。

全ての人に平等な対応を行う、という基本が
ありますので、誰か一人を特別扱いしたり、
そういうことは基本的には出来ない、
ということになります。

悪く言えば”ルールに縛られ過ぎている”状態では
あるのですが、公的なものですし、
あまり自由に対応できてしまう、というのも
考え物であるのも事実だと思いますから、
融通が利かないなぁ…と思うぐらいの方が
ちょうど良い部分もある、ということですね。

ルールがゆるゆるであればあったで、
色々な問題が起きるでしょうから、
ルールで縛らざるを得ない、という部分もあります。

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現場にいる人間に決定権はあまりない

役所で、一般市民に対応したりする人は
基本的には”お偉いさん”ではありません。
そのため、自分の判断でルールから飛び出たことを
したり、そういうことはあまりできないのです。

勝手なことをすれば、
最悪の場合、叱られたり、何らかの処分を
下されたりしてしまう可能性もあります。

自分が役所で働く人間だったら…?を考えてみてください。
”ルールを破って、自分が怒られたり、最悪クビになったり
 するかもしれないこと”をしてまで、お客さんに親切にしますか?
普通はしないと思います。
自分である程度方針を決められるポジションにいる人であれば
ある程度の臨機応変もできるかもしれませんが、
現場にいる人間は、基本的にはそれほど立場の高い
人間ではないので、
臨機応変な対応をしたい、と思っても
できないわけです。

すれば、自分の身が危なくなりますからね。

そういった一面も理解する必要があります。

役所の人に対して、お役所仕事!サービスが足りない!
というのは、ある意味では
「そっちの都合なんて知らないからサービスしろ!」、
と言っているのと同じようなことなのです。

特別扱いできない故に…

公務員の仕事は基本的に
”特定の人を特別扱い”することはできません。

1回でも誰かを特別扱いすれば
”なんであいつだけ”ということが
必ず起きて来るからです。
そのため、何事に対してもルール通り厳格に、
という方針のところが多いです。

そういう対応だからこそ、
”一つでも記入漏れがあると書類申請が通らない”だとか
”ちょっとでも時間がずれたら対応してくれない”だとか
そういうことにもなってしまうのです。

「今回は、これで大丈夫です」とか、そういうことを
やってしまうと本当にキリがなくなってしまうので、
ルールに沿った対応しかできない、というのが
事実になります。

もちろん、臨機応変な対応をするところも
中にはあるとは思いますが
基本的に、そういう対応はしてくれません。

人員の不足や面倒な形式により時間がかかる

何らかの申請の許可が下りるまでに
時間がかかりすぎ!と思っている人もいると思います。
確かに、お役所の仕事は遅いですよね…。
民間の企業よりも、各種の対応が遅めなのは事実です。

この原因としては
「人員の不足」
「効率の悪い作業の流れ」
「利用者の多さ」
などが挙げられます。

まず、役所には多くの人が押しかけます。
連日、何らかの申請だとか、そういう人も多く
押しかけており、基本的に”混雑”している状態です。

それに加えて、役所特有の”作業効率の悪い部分”なども
存在しており、時間が必要以上にかかってしまう、ということですね。
良くも悪くも形式に囚われているのは事実であり、
そこに多くの申請などが舞い込み
その申請に対して人員も足りていない…
というようなことから、
作業自体は非常にスローペースに感じられるような
状態になってしまっています。

”体質上の問題”
ということになるのでしょうか。

ただ、あくまでも体質上の問題であり、
決して”仕事をしていない”とか
そういうことではないので、
その点は理解しておきましょう。
お偉いさんはともかく、現場の人間は
しっかり動いています。

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成果を求められないという点も…

役所での仕事は民間とは違い
”成果”を求められません。
無難に仕事をしていれば、それで安泰です。

例えばお店であれば、売上が上がらなければ、
最終的に閉店になってしまいますし
本部などから厳しい叱責を受けることになりますから、
過剰なまでにサービスをすることで、お客さんの心を
掴もうとします。

会社もそうで、やはり利益が出ていなければ、
会社は最終的に倒産してしまいますし
それぞれの部署ごとに、結果を求められますから、
ある程度臨機応変の対応をしたり、お客さんに対しても
親切にするものです。

ですが、役所にはそれらが存在しない。
成果が無くてもクビにはなりませんし
倒産等を心配する必要もありません。

そして、お店のように競合店だとか
そういったものも存在しないために
他と競う必要もありません。

そういった面から、これまで紹介してきたような
”平等に対応しなくてはいけない”だとか
そういうやむを得ない事情以外の一面もある、
というのもまた事実になります。

働いている人たちも(問題を起こさなければ)安泰で、
経営の心配も、基本的にはない。
そういった状態なので、どうしても”保身”に走りやすく
積極的に、対応を良くしよう、だとか
そいういう動きになりにくいのは事実で、
平等にしつつも愛想を良くする、とか
そういう”出来る範囲内のことも行われにくい”
というのは残念ながら事実になるかとは思います。

まとめ

お役所仕事は、
良くも悪くも役所の体質・性質によるものです。

サボっているわけではなく、
ルールを安易に変えることはできず…
ということが大きいです。

ただ、働いている人が”安泰”であるがゆえに
なんとなく仕事をしていたり、だとか
そういう一面もあるにはあるので、
やむを得ない事情と、安定しているが故の怠慢…の2つが
混在している、というのが現実的なところで
あるかと思います。

ただ、「お役所仕事」と言う言葉は、
当然頑張っている人もいますから、
安易に、使いまくる、というのは
考え物ですね…。

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