新人を叱りすぎると逆効果。怒りすぎが招く”マイナス”

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新入社員や新人バイトを叱る…

もちろん、注意することも、時には必要なことですし、
全く何も注意しない、というのも問題です。

しかしながら、
怒るのは”ここぞというとき”にし、
怒ってばかりいたり、
叱ってばかりいたり、
そういったことのないように、注意することも
上司として必要なスキルの一つです。

”新入社員”や”新人アルバイト”を
怒りすぎれば、数々の”マイナス”が生まれることになります

その点について、解説していきます。

”叱りすぎ”
”怒りすぎ”が
招くトラブルを、見ていきましょう

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どの程度まで怒ってもいいの?

叱ること自体は、時と場合により必要なことです。
ですが、”怒りすぎ”になってしまうと、
これから紹介していくような、トラブルを
招くことになります。

とは言え、
感じ方も人それぞれですから、
”どのぐらいまで怒っても大丈夫なのかどうか”
という具体的な基準は明確には分かりませんし、
さじ加減が非常に難しい部分であるのも事実です。

相手の反応を”よく見極めながら”
これ以上はまずそうだな…などなど、
面倒であっても、慎重に見極めつつ
接していく必要があります。

では、怒りすぎが招く可能性の高い
トラブル・リスクを見ていきましょう。

自信を失ってしまう

怒りすぎ・叱りすぎの状態は、
新人から自信を奪い去ってしまう可能性があります。

もちろん、ある程度であれば「頑張ろう」という
気持ちにもなる人がほとんどだと思いますが
それでも、限界というものがあります。

怒られ過ぎて自信を失ってしまった新人は
”伸びなく”なってしまいますし、
最悪の場合、精神的に病んでしまう可能性もあります。

そうなってしまうと、「早期に退職」ということになってしまい、
もしかしたら、将来、職場にとって
大事な戦力になるはずだった人間を、
その前に、摘み取ってしまった…ということにも
なってしまいます。

あまりにも怒られ過ぎると、人は自信を失ってしまいます。

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恐怖を抱いてしまう

怒りすぎることにより、その新人は
”上司”に対して恐怖心を抱くようになってしまいます。

本当に、その新人が悪いことをしていたとしても、
ミスをしていたとしても、
”恐怖心”の方が勝ってしまった場合、
その新人の中では
「すみませんでした」よりも
「怖い」という感情が強くなってしまい、
自分のミスを反省したりするどころか、
恐怖で委縮してしまいます。

当然、上司の顔色ばかり窺って仕事を
するようになってしまいますし、
ミスなどを極度に恐れるようになり
作業効率の低下などにもつながる可能性があります。

一度、このように恐怖心で満たされてしまうと
それを払拭するためには時間がかかります。

”あなたのことを怖い”と感じてしまった新人は
この先長い間、あなたに対して恐怖心や
苦手意識を抱くことになってしまう…
ということです。

恨みを抱く可能性がある

上司として、ある程度恨まれてしまうことは
ザンネンながら誰にでもあると思いますが、
”叱りすぎ”の状態の場合、
”通常以上に恨まれる可能性がある”
ということです。

恨まれてしまったことにより
「反抗的な態度を取られるようになってしまう」だとか、
「いざというときに助けてもらえない」だとか
そういうことが起きる可能性があります。

そして、これだけで済めばまだ良い方で、
最悪の場合に考えられることとしては
「事件沙汰に発展する」
「上司を蹴落とそうとし始める」ということも
あり得ない話ではありません。

度を越した怒り方をしてしまうと、
その中には”恨み”を抱く人がいて、
その恨みを抱く人の中には
”最悪の事態を引き起こす人”もいる可能性がある、
ということです。

部下が上司を恨んで命を…なんてことも
実際に起きていることです。
普通ではない状態(怒りすぎ・叱りすぎ)は
最悪の場合、こういう事態まで
引き起こす可能性があるのです。

不正に走る可能性がある

叱られ続けた新人は「不正」に走る可能性もあります。

何故かと言うと、
2つのケースが考えられます。

ひとつは単純に、上司に対して恨みを抱くケースですね。
恨みから、困らせてやろう、だとかそういう負の感情に
繋がり、結果的に不正や悪さにその人が走ってしまう、
というケースです。
元々素行の悪いような新人でなかったとしても、
怒られ過ぎることにより、そういう方向に
ねじ曲がってしまうケースは十分に考えられます。

そしてもう一つが「恐怖心からの不正」です。
これは盲点になりやすいですが、
上でも書いたように、怒られてばかりいることにより
上司に対して”恐怖心”を抱いてしまう人、
というのは実際に存在しています。

そういった人がミスなどをした場合に、
”怒られたくない”
”怖い”という恐怖心から、
ミスを隠そうと不正に走ってしまう、
というケースです。
これは、怒られ過ぎて恐怖心を抱いてしまったことに
よるもので、
なんとか自分の身を守ろうと、半分パニックになった
状態で、不正に走ってしまう…ということです。

そのような状態にまで追い込んでしまう、ということは
上司としての資質にも問題があります。

こういうこともある、という点は覚えておかなくては
いけません。

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周囲に影響を与える可能性

新入社員や新人バイトに対して
”怒ってばかり”の状況は、
新人さんだけに対してではなく、
”周囲”に対して思わぬ影響を与える可能性もあります。

まず、怒ってばかりいる上司がいる職場、というのは
自分が怒られているわけではなかったとしても、
正直、良い気分ではありません。
職場全体の空気が悪くなる可能性もありますし、
怒られている当事者以外が↑でも書いたような
恐怖による委縮や不正に走る可能性も否定できません。

また、あなた自身のさらに上の上司(いる場合)から見ても、
悪い評価を下されたり、印象を持たれたりするような
こともあるでしょう。

さらに、接客業の場合「やたらと怒りまくっている店長」の
ような人を見るのは、お客さんの立場からしてみれば
非常に不愉快に感じる人もいると思います。
最悪の場合、本社にクレームが入ったり、
そのお客さんが「このお店はもう利用しないようにしよう」と
思ってしまったり、そういったことにもつながりかねません。

このように”怒っている本人”と
”怒られている当事者”の間だけのお話では
済まなくなってしまうこともありますので、
その点に関しては、よく、注意しておく必要があります。

上手くバランスを見極めて対応すること

叱ることは大事です。
ただし、バランスも大事です。

「叱りすぎ」「怒ってばかり」になってしまっては
上のようなことが起きてしまう可能性が高まりますし、
逆に「放置しすぎ」「何も注意しない」も、
これまた別のトラブルを起こす可能性があります。

非常に難しいところですが
「怒りすぎ」にならないようにしつつ「甘やかしすぎ」に
ならないようにする、ということが求められます。

そして、さらに難しいことに
”どの程度まで良いのか”という点は相手によって
違います。
感じ方も、メンタル的な強さも、何もかもが
個人個人によって違いますから、
相手の性格など見極めつつ、怒りすぎにならないような
最適なバランスを考えていく必要がある…
ということになります。
難しいですが、とても大事なことなのです。

まとめ

新人に対して怒ってばかりいると、
本当に、上で紹介したような
トラブルが起こってしまう可能性が
高くなります。

”飴と鞭の使い分け”を上手くしつつ、
少し、上司の側も”我慢”しながら、
対応していく、ということが
上に立つ人間として、絶対に必要なスキルとなるのです。

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