休憩時間中に一時的に帰宅するのはあり?なし?法律的には?

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仕事の休憩時間中…

自宅が近くにある場合は、
一時的に帰宅してのんびりしたり、
家事など、やることがある場合は、
せっかくの休憩時間を利用して
のんびり休憩したい!と
思っている人もいるかと思います。

しかしながら、実際のところ、
休憩時間に自宅に帰るのは
ダメなのではないか?と心配になってしまっている人も
中にはいるのではないでしょうか。

では、実際のところ、休憩時間中に一時的に帰宅することは
ありなのか、なしなのかをお話していきたいと思います。

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休憩時間中の帰宅…!

自宅が職場から遠い場合に関しては
どうにもなりませんが、
自宅が職場から近い場合に関しては
休憩時間がある程度まとまっている場合、
一時的に帰宅することも全然可能だと思います。

もしも休憩時間中に帰宅することができれば
のんびりと過ごすこともできるかと思いますし、
先ほども書いた通り、家事などをやりたい!というのであれば
それも可能でしょう。

が、問題なのは、それをしても良いのかどうか、
ということになりますよね?
休憩時間中に家に帰っても良いのか、
それともNGなのか。
それを見ていきたいと思います。

法律的には…?

まずは最初に、法律的なお話をしていきましょう。
仕事の休憩時間に、自宅に一時帰宅することは
法律的にはアウトなのか、それともセーフなのか。

答えとしては「セーフ」です。
労働基準法第34条に休憩時間について
記載がありますが、
そこに「自由に利用させなければならない」と
書かれています。

つまり、休憩時間に突入したのであれば、
何をしようが自由、ということであり
会社側がそれはNoだ!ということは
できない、ということになります。
(もちろん、法律的にアウトなことをしようとしているだとか
そういった極端な行動は別ですが…)

そのため、この法律がある以上、
休憩時間中に、自宅に一時帰宅することは
法律の上では何一つ問題ないことになります。
時間以内に戻ってくることができるのであれば、
本来であれば、堂々と自宅に一時帰宅しても良い、
ということになりますね。

会社側が「家に帰ることはダメだ!」だとか
そう言うことを言っていて、
休憩の時間にすることを制限している場合、
会社側が労働基準法を違反していることになります。
何らかの制限を会社側がしている場合、
法律の観点から見れば
悪いのは、休憩中に帰宅しようとしている社員ではなく、
休憩時間中に帰宅しようとしている社員にNoを突きつけ
「自由に時間を使えない状況にしている」会社側が
問題のある行動をしていることになります。

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実際のところはどうか。

実際のところはどうなのか。
会社として、休憩中に一時帰宅はNG、というようなところも
あるのは事実です。
もちろん、法律上は、休憩時間は自由にさせないといけませんから、
そうやって、休憩時間の行動を縛る、と言う行為は
NGな行為であることは確かです。

ですが、それで労働基準監督所に皆様が駆け込むかどうか、と
言えばそこまでする人はなかなかいないと思います。
もちろん、会社が悪いのですが、
会社がそう言っている以上、会社の規則に
従う、という人が多いのではないでしょうか。

また、恐らく、休憩時間中自由にさせてくれません、と
労基に相談に行ったところで、悲しいことですが
ほとんど相手にしてもらえないのではないかと思います。

法律は休憩は自由、であっても
会社ごとに勝手にそれが捻じ曲げられているケースも多く
現実的に考えると、会社がYesなのかNoなのか、
という部分が大事になるかと思います。

もしも会社側が「休憩中の一時帰宅は認めない」というのであれば
それに従うのが、一番トラブルを起こさない立ち回りになります。

言わなければ分からない

休憩中外出可能なのであれば
わざわざ「一度家に帰宅しています」なんて言わなければ
分かりませんし、どこかのコンビニにでも
いるのかな?で終わりだと思います。

外出すらできないような社風であればどうにも
なりませんが、外出したり、外で昼食を食べたり
休憩中にできる会社なのであれば、
わざわざ一時的に家に帰宅していることなど告げず、
気付かれたら気づかれた、ぐらいで良いと思います。

休憩時間は自由なものですし、
別に怒られることではないですからね。

ただ、気づかれるとピーピー言い出す会社も
あるかもしれませんから、
そこは注意しておきましょう。

遅刻などはしないように

自宅に帰るのは法律上問題ないですし
会社がOKなら問題もありません。

ですが、自宅に帰ると、ついついのんびりしちゃったりして
時間を無駄に喰ってしまう可能性があるのは事実です。

そうなってしまうと、昼休み明けに遅刻!なんて
ことになってしまう可能性も十分にあります。
そういったことをしていると、会社にも迷惑がかかりますし、
一時帰宅OKだった会社もNoに変わってしまう可能性も
あるわけです。
往復の時間も考えて、休憩時間以内には、ちゃんと
仕事場に戻れるようにしておくことも大切なことの一つです。

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事情があるなら話し合う

もしも会社が休憩時間中に一時帰宅をNoとしている場合、
「法律では平気ですから」などと言っていれば
確かにその言い分は正しい言い分ではありますが
トラブルに発展してしまう可能性があります。

そのようなことになってしまわないためにも、
休憩時間中に一時帰宅したい場合に関しては
上司や会社側と話し合っておくと良いかと思います。

もちろん、話し合っても相手が快諾してくれるとは
限らないのですが、
もしも相手が理解を示してくれれば
堂々と一時的に帰宅できるようになります。

上司や会社に睨まれると
面倒ですから、それを回避できるのであれば
回避する、ということも
覚えておいた方が良いかとは思います。

ただし、どうしても上司や会社側が拒否する場合は
こっそりと一時帰宅するか、一時帰宅をあきらめるか
など色々と対処方法を考えなくてはなりません。
なお、法律的におかしい!と声をあげることはできますし、
それをすることは決して悪い事ではありませんが、
それをやると、内部告発と同じように、会社に理不尽に
悪者にされてしまう可能性も十分にありますし、
不当な扱いをされてしまう可能性も十分にあります。
雇われている側が弱い立場という理不尽な世の中ですから
そのあたりは注意しなくてはいけません

環境改善を望むのは難しい

職場が「休憩中の一時帰宅は許さない」という
スタンスである場合、その環境改善を望むことは
非常に難しいことであるのも事実です。

法律上は問題ない、と言うことを言っても
それがこの会社の決まりだ、だとか適当に
誤魔化されてしまうでしょうし、
決め事を簡単に変えるような柔軟な対応が
出来る会社であれば、最初から一時帰宅を
禁止したりはしないでしょう。

そういった意味からも、
職場が一時帰宅を禁止している場合、
その環境改善を望むことは非常に難しいことであると
思います。

あまりしつこく環境改善を訴えると、
(本来はそれが正しいことなのですが)
自分の立場が危うくなる可能性もありますから
その点に関しても、注意をしていかなくてはなりません

まとめ

なかなか難しい部分ではありますが
現代の社会だと、職場が一時帰宅を禁止している場合、
なかなかそれにNoを突きつけることができないのが
現実ではないかと思います。

もしもどうしても一時的に帰宅したい場合に関しては
しっかりと会社側と相談するのが
一番トラブルを避けることのできる方法なのではないかと思います。

一応、法律上は
休憩の使い方を雇用者側が制限してはいけないので、
一時帰宅しようが何しようが、ちゃんと戻ってくればOKなのですが
それを認めていないところがあるのも事実です。

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