レジ袋有料化を解説!お店はどうすればいいの?無料だと罰則はあるの?

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レジ袋の有料が義務化されますが、
正直、お店としてどう対応すればよいのか分からない!
という人もいると思います。

また、”うちは無料でやります”はできるのかどうか、
どの袋が対象なのか、
無料で配布した場合罰則はあるのかどうか、
有料にする場合、袋の価格に決まりはあるのかどうか、
などなどいろいろと疑問もあることと思います。

疑問に感じやすい部分について、
それぞれ解説していきたいと思います。

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対象のお店は?

基本的には、すべての小売業が対象となります。
ただし、一部例外などがあり、
「反復継続性が認められない場合」は、例外となります。
例えば、フリーマーケットなど、継続して商品を
販売するようなものではない場合、
袋を無料で提供しても問題はありません。

が、本業は商品の販売でなくても
「事業の一部として商品を販売している場合」も
対象となりますので、
店を構えて商品を提供しているような場合
原則的に小さなお店・個人店であっても
対象、ということになります。

袋によっては対象外。無料のままでもOK

今回、有料化の対象となるのは
”持ち手のあるプラスチック製の袋”となります。
(持ち手のあるプラスチック製の袋であっても
目的によっては対象外となります ↓項目で解説します)
そのため、袋の種類によっては
有料化の対象外となりますので、そのまま無料で
配布しても問題はありません。

対象外となる袋は、
主に「プラスチック」以外の袋ですね。

・紙袋
・布の袋
・持ち手のない袋

などがこれに該当します。
これらであれば、有料化の対象にならないため、
今まで通り無料で配布しても構いません。

また、プラスチックの袋であっても、

・フィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
・海洋生分解性プラスチック配合率100%の袋
・バイオマス素材の配合率が25パーセント以上の袋

に関しては、環境への影響が少ないとされ、
有料化の対象外となります。
そのため、これらも無料で配布することができます。

実際に、袋の種類を↑でご紹介した”対象外のもの”に変えることで
そのまま無料配布しているお店もあります。

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目的によっては対象外

ただし、↑のような「例外」に当てはまらなかった
場合でも、”商品を包む目的ではない”場合、
これに関しては有料化の対象には当たらず、
今まで通り無料で配布することが可能です。
例として、抽選などの景品を入れる袋、
商品以外の何らかのものを渡す際に袋に入れる、など
そういった場合は有料にする必要はありません。

また、袋と一体化しているような商品に関しては
(プラスチック製のものは、あまりないとは思いますが
福袋などが、イメージしやすいと思います)
これは、レジ袋有料化の対象外になりますので、
そのままお渡ししても大丈夫です。

価格はどうすればいいの?

レジ袋の価格については、
具体的な決まりはありません。
そのため、お店側が自由に
設定することになります。

基本的には数円(5円程度まで)のところが
多いですね。

袋の価格については
お客様が分かるように明示しておくなどし、
その日の気分でコロコロ変わってしまうだとか
適当で、値段すら決まっていないだとか
そういうことはないようにしておきましょう。

また、当然ですが、決まりがないとは言え、
10円とか、100円とか、そういう
極端な価格設定はトラブルの原因になりますし
お店の評判にも関わりますから、やめましょう。

なお、有料化の対象外にされてしまうものも
あるので、一応、下記の点には注意してください。
(これは有料化したことにはなりませんよ、
と言われてしまうパターンです)

・1円未満の価格設定(1円以上なら大丈夫)
・複数枚の袋のうち、一部が無料配布(2枚目以降無料など)
・袋の値段が明示されていない
・袋を辞退しても、値段が変わらない

これらの点に注意して
価格設定を行うようにしましょう。

袋のサイズごとに価格を分けているところも
ありますので、そうしても良いですし、
どんな袋でも一律2円!みたいな感じに
しても大丈夫です。
自分たちのお店の都合や方針に合わせて
価格設定を行いましょう。

罰則はあるの?絶対にしないといけないの?

これまでに紹介してきた”例外”にあたるケース以外の
場合は、有料化しないと、最悪の場合、
罰則の対象になってしまうことがあります。
そのため、基本的な対応方法としては
「レジ袋を有料化する」か「対象外の袋に切り替える」の
どちらかの対応を行う必要が出てきます。

取り組みが不十分とされた場合は、
容器包装リサイクル法 第7条の7の規定に基づく勧告、命令、
及び同法第 46 条の2の規定に基づく罰則の対象となる、と
されており、まずは勧告などが行われて、
それでも無視をしていると、罰則の対象になってしまう
可能性がある、ということになります。

小さなお店ならばれないだろう…と思う人も
いるかもしれませんし、実際のところは
確かにそうかもしれませんが、
それでも、リスクを冒してまで、
違反するメリットは何もないでしょうから、
有料化するか、別の袋を利用するか、
そのどちらかを選択する、というのが現実的です。

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どうしても有料化は難しい場合は…?

どうしても有料化が難しい…という
場合もあると思います。
そんな場合は、↑で説明してきた通り
”対象外の袋”を使うか、
”対象外のプラスチック袋”を使うか、
ということになります。

袋を提供する分、
他の商品をその分値引きして、みたいなやり方は、
NGになってしまうので、
”対象外の袋を利用する”というのが
現実的な対応になるでしょう。

有料化しない場合の対処法としては下記のとおりです。

・紙袋を利用する
紙袋は対象外の袋になりますので、無料で配布できます。
コスト面など、いろいろとあるとは思いますが
分かりやすい対処法の一つではないでしょうか。

・布の袋を利用する
こちらも、対象外になります。
ただ、コスト面ではかなり厳しくなると思いますから、
そういった点を考えると、あまりおすすめはできません。

・持ち手のない袋を利用する
持ち手のない袋は、対象外です。
ただし、これに関して言えば、上の「紙袋」や「布の袋」とは違い、
販売した商品によっては、お客様に非常に不便な思いを
させる可能性もありますから、そこは注意しましょう。

・例外のプラスチック袋を利用する。
先ほども書きましたが
「プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの」
「海洋生分解性プラスチック配合率100%の袋」
「バイオマス素材の配合率が25パーセント以上の袋」
これらに関しては有料化義務付けの”対象外”です。
そのため、極力使っている袋の雰囲気を変えずに、無料のまま
提供したい場合は、こちらを利用するのが、良いですね
(実際にこれらを利用して無料のまま、というお店もあります)

有料化するなら早めに!

有料化するのであれば
「レジ袋有料化」がスタートした直後、が望ましいです。
理由付けも簡単ですからね。
「法律で決まったので」と言えば済む話です。

ただし、”しばらく無料でやってたのに”後から
やっぱり有料の袋を使います、は、トラブルの原因に
なりかねません。
”有料化されても、無料でやってたじゃないか!”みたいな
ことを言われると、説明もなかなか面倒ですよね。

そのため、有料化するなら”すぐ”です。
有料化がスタートされたので、しました。が、一番
説明しやすいですよね?

まとめ

お店側からしてみれば正直「面倒なことを…」と
思ってしまうかもしれませんが、
変に反抗的な対応をして、トラブルになってしまえば
さらに面倒になります。

環境問題への取り組み(効果があるかは別として…)でも
ありますし、有料化するか、
対象外の袋に切り替えるかしつつ、対応していきましょう!

※実際に有料化を導入後に、クレームをつけられた場合の対処法は
 レジ袋有料化クレーム対策にまとめてありますので
 参考にしてみてください。

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