FF16の発売がPS5に与える影響は?状況が大きく変わることはある?

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「ファイナルファンタジーXVI」は2023年6月に
発売予定のプレイステーション5ソフトで、
プレイステーション5にとっては非常に大きなポイントとなる
ソフトでもあります。

後々に移植される可能性はありますが、
少なくとも現実点では
最初の発売日に発売されるのは「PS5版」のみで、
PS4版やXBOX版、スイッチ版、Steam版などが同時に発売
される予定はありません。

一応、半年間の独占契約になっている、というような情報も
(そう記載されているPVがありますが、実際そのあとに
他の機種に移植するつもりなのかは不明であり、公式で
他機種版が出ると言う発表は2023年1月時点ではありません)ありますが
少なくとも、最初に発売されるのはPS5版のみということに
なっています。

では、このファイナルファンタジー16の発売が
PS5の普及にどのような効果をもたらすのでしょうか。
ゲーム店店員・店長経験も元に客観的に
分析していきたいと思います。

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PS5の売上にプラスになるのは確実

まず、プレイステーション5本体の売上や普及状況に
”プラス”になるのは確実でしょう。

ファイナルファンタジーシリーズは日本国内で見ると
全盛期よりその売上は落としており、
パッケージ版だけではミリオンセラーへの到達も
難しくなっているため、
(ドラクエやポケモンは同条件(パッケージ版のみ)で
100万本を軽く超えています)
残念ながら、競合のRPGゲームとは若干差がついてしまったのは
紛れもない事実ですが、
それでも、未だに高い売上を誇っているシリーズであるのは事実で
ゲーム業界でも高い影響力を残しています。

そのファイナルファンタジーの”本編”の新作が出る以上
仮に他の機種に移植されるとしても
ある程度PS5本体を押し上げる効果はあると思いますし、
確実にプラスにはなるでしょう。

”そのまま”では大幅に状況が改善するほどには至らない

上で、FF16の発売がPS5にとってプラスになる、とは書きましたが
”PS5の状況を大幅に根本的に改善するほど”には至らず
FF16発売周辺に本体売上が伸びて”ある程度”勢いがつく、に
留まるとは思います。

競合のニンテンドースイッチを国内で常時上回るような
売上になるとは考えられにくく、
また、ソフトの販売本数などでも、FF16は高い売上を記録したとしても
他のソフトに関してはやはり、
売上ランキングの大半がスイッチで埋まることは避けられないと思います。

これは、FF16が効果なし、ということではなく
上で書いたようにFF16によってPS5に大きなプラスをもたらすものの、
”全体の勢力図を変えるほどの力”ではない、ということです。

スイッチが強すぎることもありますが、
例えば2022年は国内において、”スプラトゥーン3 1本”で、
”2022年発売の全PS5ソフトの売上”を上回ってしまっている状態に
なっているので、その差を埋めることは
例えファイナルファンタジー16であっても難しい、ということです。

ですので、スイッチを抜く勢いをPS5が得る、ということは
難しいと思います。

ただ、”メーカーの工夫(主にSONY側)”次第では、
PS5の勢いをさらに加速させることはできると思いますので
ここはメーカーの手腕の見せ所と言えるでしょう。

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FF16で勢いがつくも、厳しい要素も

FF16でPS5の勢いがつくのは確かですが、
下記のような点は、懸念点と言えます。

・生産状況
PS5の品薄は2022年末より改善傾向にありますが
どの程度、2023年夏時点で改善できているのか。
また品薄に逆戻りしたりした場合、PS5の普及にも悪影響が出るため
”品薄の改善を維持すること”は絶対条件です。

・価格は大きな懸念点
PS5本体は昨年の値上げにより通常モデルだと6万円という
非常に”ゲーム機としては高額すぎる”価格設定になっています。
そのため、たとえFF16を発売してもコアユーザー層が中心で、
PS5の大きな弱点となっているライトユーザーやファミリー層への
アピール不足は続くことになると思います。
FF16自体も約1万円と非常に高額であるため、
少なくとも子供を引き付けるのは不可能に近いです。
この辺りは可能であれば”FF16の前に価格を下げた薄型”を発売すべきと
考えますが、それが実現できるかどうか、も鍵になりそうです。

・FF自体の低迷
”今も十分売れているシリーズ”であることは先に補足しておきますが、
それでも全盛期より売上は落ちており、
同社のドラゴンクエストよりも日本国内では売上本数で見れば
かなり苦戦しています。
”昔のように”「FFが出る=ハードを大きく引っ張る」という構図が
通用しなくなっている可能性もある点は、懸念点です。

・他機種への移植の可能性は不明瞭
「半年の独占」という情報も出ており、
本当に他機種に移植するのかどうか、それはまだ不明ですが
真偽はさておき、ネット上ではかなり広まっています。
(※少なくとも2023年1月時点では他機種で発売されるという
 公式発表はありません)

ただ、噂レベルとは言え、一部ユーザーは”様子見”するでしょうし、
”今の時点でPS5を買っていない・購入していないユーザー”を
PS5に引き込むことができるのかは未知数です。
もしも移植するつもりがないのであれば早めにそう言った方が
良いとは思いますが、言わないところを見ると、やはり将来的に
移植の可能性(機種は不明とは言え)も、出て来る可能性は0ではありません。

このような点は、厳しい状況に置かれている部分であると言えます。
一つ一つの項目を払拭することはできますが、
なかなか厳しい部分があるのも事実です。

「FF16」の発売後の評価、という点も
普及に大きく関わって来るでしょう。

万が一”ユーザーの期待を裏切るような出来栄え”であったりした場合は
PS5の普及にも大きな影を落とす可能性もあります。

FF16の影響をより強めるためには?

PS5としては「FF16の発売」を最大の勝負時ととらえるべきです。

ここで失敗すれば”PS5ではソフトは売れない”ということが
もはや固まってしまい、今後の普及にも大きく影響を及ぼすことになります。

逆に成功すれば、スイッチを逆転することは不可能でも、
一定の巻き返しには成功し、PS5は失敗だとか、そういうことは
次第に言われなくなっていくでしょう。

ここが、PS5の勝負の分かれ道とも言えます。

そのため、メーカー側は、

”FF16の時期にまた品薄になるような失態を犯さないこと”は、
大前提として、
可能であれば

”FF16発売の時期に合わせて薄型PS5の発売・値下げ”などを行うことが
最もFF16効果を高めることができる最大の方法であると思います。

”6万”ではコアユーザー以外を引き付けるのは難しいです。

少し性能を削ってでも”3万台に近い4万円台”ぐらいまで
下げるのが理想です。
そうすれば、ある程度コアユーザー以外の層にも大きなアピールと
なるでしょう。

5万、6万の世界だと「コアユーザー中心の市場」しか
作ることはできません。
PS5になってからは特に”ライトユーザーへのアピール”が相当不足している状態ですので、
ある程度のアピールになり得るFF16に合わせ
価格を落とすことは、今後のPS5普及の大きなカギを握ることになるはずです。

まとめ

FF16はPS5に良い影響を与えるのは間違いありません。
しかし、どこまでその効果を発揮できるかは、
PS5の薄型や値上げをそこまで実施できるかどうか、という点や
FF16自体の出来栄え、発売タイミングの周辺にちゃんと本体の在庫を
用意できるか、というところにかかっていると思います。

現実的に考えて、FF16でもスイッチとの差を埋めることは不可能ですが
PS5に勢いづけるきっかけとはなるはずです。

PSVR2よりも、FF16の方がPS5本体売上への貢献は、
圧倒的に高くなるはずです。

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