FF16が「PS4版」を出さないのは正解?それとも失敗?色々な角度から語る!

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2023年6月に発売される
ファイナルファンタジーシリーズの最新作
「ファイナルファンタジー16」は、
プレイステーション5のみの発売(発売時)となっており、
今後どうなるかは分かりませんが
少なくとも、最初の発売(2023年6月)には
プレイステーション4版は存在しない、ということになります。

実際にPS5を持っている人からすれば
クオリティの向上などの恩恵もありますし、
当然喜んでいる人もいますが、
一方、PS4のユーザーからは、残念がる声などが上がっているのも
事実で”PS4版を発売しない”(少なくとも最初の段階では)という決断は
良い部分もあれば、悪い部分もある決断であるかと思います。

ではPS4版を発売しなかったことによる影響には
どのようなものがあるのでしょうか。
この点を、解説&考察していきたいと思います。

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PS5の普及にはプラス

まず、PS4版を発売しないことによって
”プレイステーション5”本体自体の普及には
プラスになるでしょう。

例えば”PS4版”も同時に発売されるとなれば
”それならPS5を買わなくていいや”と言う人は
相当数存在しますから、
当然、PS5本体の売上の牽引力としては落ちます。

もちろん、PS4版が発売されたとしても、
”より高画質で遊びたいからPS5本体を買う”というユーザーは
いるでしょうし、PS5本体の売上も伸びるとは思いますが
クオリティ面を重視するユーザーばかりではありませんので
「PS4版が出るならPS5は買わない」というユーザーもそれなりにいるため
PS5本体を引っ張る力は、PS4版が出れば弱まる、ということです。

逆に、今回のようにPS4版が出ない、となれば
”FF16のためにPS5を買う人”は、PS4版が出た場合よりも増えるでしょう。

PS4版がもしも出ていた場合、「PS4版が出るならPS5は買わない」と考える人の一部は
”PS4版が出ないならPS5を買うか”と、なるためです。

ただ、”全員が全員”そうではなく、
「PS4で出ないならFF16を諦める」という選択をする人も当然
それなりの数いるため、後述するデメリットにも繋がりますが、
少なくともPS5本体は
「PS4版も出ていた場合」に比べれば売れるでしょうし、
本体普及の面で考えれば「PS4版が出ない」ことは
メリットとなるでしょう。

FF16の売上自体には大幅なマイナス

PS4版を発売しないことによって
一番懸念されるのは
”ファイナルファンタジー16”のソフト自体の売上です。

これに関しては正直なところ”大幅にマイナス”になることが
考えられます。

最近ではPS5の品薄も解消されましたが
PS5自体”ゲーム機としては異様に高い”価格設定であるのは事実で
なかなか、コアユーザー中心の普及となっており、
ライトユーザーなどにはイマイチ普及していない状態が続いています。

その証拠に、コアゲーマー向けのゲームは、
だいぶ、PS5版の方が売れるようになってきましたが
(例えばウォーロンやゴッドオブウォーラグナロクなど)、
比較的一般ユーザーの中にもファンが多いようなシリーズになればなるほど
PS5版の売上比率が落ちているのは事実です。
(例えばバイオハザードや龍が如くなどの場合は五分五分、
 さらにライト寄りになるとPS4版の方が上回る感じ)

ファイナルファンタジーの場合、ウォーロンやゴッドオブウォーなどに
比べると一般ユーザーにも幅広く知られていて
ライトユーザーの中にもプレイするユーザーはいるでしょうから、
最近のソフトの売上を見ている限りでは、
PS4版も発売された場合、売上比率は「5:5」ぐらいになることが予想されます。

が、FF16はPS4版が存在しないため、
「FF16のために本体を買う人」の存在や
「PS5を持ってるけどPS4版(アップグレードなどの関係で)を買う人」の存在などを
考慮しても、
「本来、PS4版も出していれば売れたであろう本数」の40%ぐらいを
失うことになると、個人的には思います。

つまり、FF16がPS4版も出していれば
50万本売れたとした場合、
今回、実際にはPS5版しか出さないわけですから、
30万本ぐらいに売上が減る、ということです。

PS4版を切り捨ててしまったことで、
数十万単位の「FF16の売上への損失」は起きると思います。

もちろん、実際にPS4版が出ないわけですから
”もしもPS4版が出ていた場合の売上”を知ることはできませんが、
FF16の売上自体は”PS4版を出さない”という判断で
数十万本単位の減少となる可能性は高いです。

ただ、海外ではPS5の普及も国内以上に進んでいるため、
一番打撃となるのは国内売上であると考えられます。

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クオリティ面に関しては大きなメリット

スタッフのインタビューなどでも語られていましたが
PS5専用(PS4版を出さない)ことにより
技術面などでは大きなメリットとなり、
クオリティに関しては
”PS4版を出していた場合”よりも高まったのは事実でしょう。

この点は、売上を度外視して”作品”として
考えるのであれば非常に大きなメリットです。

「PS5版はPS4版があろうとなかろうと変わらないんじゃ?」と
思うかもしれませんし、
確かにPS4版が出ているゲームでも、PS5版の方が綺麗にはなりますが、
”最初からPS4版の存在を想定して、ある程度制約がある状態で作る”よりも
PS5単体で作った方が、クオリティとしては上がるものなので、
例えば同じFF16でも
「PS5版しか存在しない場合のPS5版FF16」と
「PS4版も発売された場合のPS5版FF16」では、
同じPS5ソフトでも、前者の方がクオリティとしては良いモノが
出来上がります。

そのため、ココに関してはPS4での発売を見送った
FF16にとってはメリットとなった、と言えます。

話題性は少し失われる

FFの新作ということで、PS5だけでも十分に話題にはなりますが
その反面「PS4で出ないならいいや」という人も少なからずおり、
”手に触れるユーザーの数”は、
何十万人単位で減ることになるのは、事実でしょう。

そうなると、話題性としては若干失われてしまい、
FFクラスのゲームがまだPS5専用で出たことはないので
何とも言えないところですが、
”PS4版も出した場合と比べると、話題になりにくい”状態に
なったことは確かでしょう。

実際にFF16以前の
「PS5専用ソフト」は、あまり話題に上らないタイトルも多く
現時点で世間的にも騒がれたのは
「ホグワーツレガシー」ぐらいでしょう。

このホグワーツレガシーも既に後にPS4等での発売が
決定していたこともあり、FF16とは少し事情が違いますが、
”完全にPS5だけのタイトル”で、話題に上ったタイトルは
今まで少なく、
「ワイルドハーツ」や「フォースポークン」などのように
世間ではマイナーな存在で消えてしまったタイトルが多いため、
この点は懸念されます。

流石にFFなのでそうはならないとは思いますが
手に取る人が(PS4版を出した場合と比べ)減るのは確かなので、
PS4版を発売した場合と比べると、この点は懸念されます。

まとめ

FF16がPS5のみ、という選択をしたことで得られる
最大のメリットは”作品自体の完成度は高まる”というところに
なるかと思います。
PS5本体の牽引に関しては
FF16を発売するメーカー自体がPS5を展開しているわけではないので、
この点は、あまりメーカー自体としては関係ない点になると思いますが
それも一つのメリットにはなりますね。

ただ、”FF16の売上”という面で見ると
非常に大きな打撃を受けることになると思います。

その部分の影響がどの程度出てしまうのか、というところは
大きな懸念と言えそうです。

想像以上にPS4版がないことによる打撃が大きかった場合、
それこそ「ファイナルファンタジー」自体の存続にも
影響が出るでしょうし、
逆に、PS4版がなくてもそれほど影響がなければ
PS5の普及にも弾みがつくでしょうし、
かなりの大きな勝負に出た、と言えるのではないでしょうか。

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