プレイステーションは近年、
コアユーザー向けに舵を切っているような、
そんな印象を受ける展開を続けています。
メーカー側がどのような意図なのかは
分かりませんが、
少なくとも結果的にはコアユーザー比率が以前の
プレイステーションに比べると、国内では多くなりつつあるのは事実で、
逆に普段あまりゲームをやらない層や、子供、ファミリー層など
そういったユーザーは減りつつある状態です。
もちろん、コアユーザー向けに特化した展開をしていくのも
一つの選択肢ではありますが、
”長い目”を見て考えると、”次世代のプレステユーザー”を
育てるのも大切なことであるのは事実で、
ライトユーザー向けの施策を打たないと
将来的には厳しくなってくる部分も
出てくるでしょう。
どうしてそうなってしまうのか、
どう対応していけば良いのか、
この点について解説していきます。
ライト層が減ると長期的には懸念も増えてくる
”コアユーザーに特化した展開をしていく”と、
メーカー側が決めたのであれば、
もちろん、それも一つの選択肢であるのは確かです。
コアユーザー特化でも、展開次第では
当然のことながら成功することはありますし、
上手くやっていくことは可能です。
しかし、”長期的”に見ると
ライトユーザーに弱くなりすぎてしまう、ということは
将来的には懸念が出てくるのです。
確かに、今と、この先10年程度だけを見据えるなら
ライト層は切り捨ててコア向け中心にだけやっていくのは
全然良いと思いますし、
今のような状況では、変にライト層に向けて
中途半端にアピールしても、
競合のswitchが強すぎることもあり、
良い効果は得られず、かえって短期的に見れば
逆効果になる可能性すらあります。
しかし、この先何十年も見据えて考えると
ライトユーザー無視のようになってしまっている現状は
お世辞にもあまり良い状況とは言えません。
その理由も含めて解説していきます。
現在の子供世代に”プレステ”が浸透しない
まず、現在のプレイステーション5のような価格設定・コア向けの
路線だと、当然のことながら子供にはなかなか
プレイステーションは浸透しません。
本当かどうかはさておき”プレステってなに?”というような
子供が増えている、というような記事も見かけました
(これは話半分で良いとは思いますが)
ただ、実際に現在の子供はゲームと言えば
ニンテンドースイッチ、あるいはスマホで育っている子が非常に多く、
親がゲーム好きでもない限り、なかなかプレイステーションに触れる機会は
ないかと思います。
プレイステーション1,2あたりの時代は
任天堂ハードよりもプレイステーションの方が好調な時代で、
実際に幅広い層にプレイステーションが行き渡っていました。
PS3になって序盤は少し、その高額さから苦戦したり、
WiiやDSなど、任天堂ハードの大ヒット商品が
生まれたこともあって、若干ライト層はPS1・PS2の時代と比べると
離れ気味にはなりましたが、
それでもPS3も終盤は値下げして多くのユーザーに行き渡ったほか、
当時、プレイステーションは携帯ゲーム機の展開を始めていて、
PSPやプレイステーションVita(特にPSPは)、ライトユーザー層にも
かなり行き渡っていました。
価格面で考えても子供やライト層が手に取りやすい価格帯でしたし
国内メーカーのゲームもそれなりに多かったことも
要因の一つと言えるでしょう。
実際にPSPやVitaが現役ハードとして活躍している時代に
ゲーム販売店で勤務をしていましたが、
PSPは特に、学生など、コアユーザーではないような人たちも
多く購入していく姿が見られました。
こういったことから当時の子供(今は大体大人になっている年齢
だと思いますが)は、プレイステーションに触れる機会も
それなりにあったわけです。
しかし、プレイステーションはその後
携帯ゲーム機からは撤退し、
さらに据置ハードも高額路線になってしまったことで、
特にプレイステーション5は現在の子供とは
縁の薄い存在になってしまっているのは事実です。
この”現在の子供にプレステの存在が浸透しない”ということは
プレイステーションにとっては、将来的に
苦しい部分の一つになるのです。
将来に影響が出る
子供の頃ゲームに触れた人は、大人になっても
そのままゲームが好きだったり、
今度は子供と一緒にゲームを楽しんだりすることもあります。
そのため、今はプレイステーション1や2、PSPなどで
子供の頃に遊んだ
”プレイステーションに馴染みのある大人”がそれなりに
いるわけですが、
この先10年、20年と経過していくと
”子供の頃にプレイステーションに触れたことのない大人”が
増えていってしまい、
プレステのユーザー数が減少していく危険性があります。

今の子供は”ニンテンドースイッチ”あるいは”スマホ”などが
ゲームの中心ですので、
大人になっても当然”プレステ”は小さい頃に遊んだ存在でもなく、
縁のない存在…という大人が増えてしまうわけですね。
そうなっていくと、どうなるか…。
もちろん、大人になってから初めて
”子供の頃に触れたことのないもの”に触れる人も
いるのは確かなので、
一定の売上は確保できるとは思いますが
一方で、子供の頃に触れたものを懐かしんで
子供と共に楽しんだり、大人になっても引き続き楽しんだりする人も
確実に存在します。
”現代”の大人は小さい頃に
プレイステーション1や2、PSPなどに触れている人も
多いので、そういった需要もありますが、
”未来”の大人となると、
現在の子供はなかなかプレイステーション5には触れておらず、
ニンテンドースイッチやスマホゲームなどが中心になっています。
子供がプレステに触れようとしても、PS5は高い、
PSPのような携帯ゲーム機のプレステは存在しない、
かと言ってPS4も既に末期…という状態になっているため
なかなか、子供がPSに触れる機会はありません。
そういった子供たちがそのまま大人になるわけですから
当然”プレステと縁のない子供”がこの先、10年・20年もすれば
増えていくわけです。
一方で、ニンテンドースイッチなどを遊んだ子供が
大人になるわけですから、
”プレステは知らないけど、任天堂ハードスマホだけで育った”大人が
この先、長い時をかけて増えていくと考えられます。
プレステに縁のないゲーム好きの大人が増えれば
当然、プレステが選ばれる可能性は下がりますから
将来的には苦しい状況になっていくことが懸念されます。
コアユーザーが育たない
プレステは現在、コアユーザー中心の展開ですが
ゲームが好きなユーザーも最初からコアユーザーだったわけではなく、
ゲームに触れるうちにだんだんとコアなユーザーになっていくものです。
そのため、高額な展開だけを行い、ゲームに触れる人口を減らしてしまうと
将来的なコアユーザーも育たず、
結果的に自らの首を絞めることにも繋がってしまいます。
任天堂ハードが「ゲームの入り口」にはなっていますが
それだけだとプレステへの馴染みは減りますからね。
まとめ
直近10年ぐらいを考えるのであれば
全然今の展開でも良いとは思いますが(コア路線でやっていくのであれば、です)
長い目で考えるとコアユーザーだけを向いていると、
将来的にはプレステに馴染みのない大人が増えることにより
苦しい展開が予想されます。
また、そうなると”プレステ中心に展開しているシリーズ”も、
将来の大人には馴染みのないシリーズになってしまいますから
売上にも影響が出るでしょう。
長期的に考えると、やはりプレステにも
ライトユーザー向けの施策も大事になってくるのではないかと思います。
今後のプレステも含め、高額になってしまうのであれば
廉価モデルの発売なども含めて考えていく必要があるでしょう。
・ゲーム関連記事一覧へ
ゲーム関連のその他の記事は↑からご覧ください。

