ゲーム機のスペックは
全体的に見るとどんどん上がり続けています。
しかし、スペックが上昇するにつれて、
本体の価格も高額になりつつあり、
また、HD画質のハードになってからは
少なくとも”動いていない映像”を見れば、
昔のPS1⇒PS2だとか、PS2⇒PS3、
スーパーファミコン⇒64…などなど
そういった頃のような大きな変化は見られなくなっているのも事実です。
中には”スペックはもういいから”と、思う人もいるでしょう。
では、ゲーム機にこれ以上のスペックは必要なのかどうか、
この点について解説していきます。
スペックの更なる向上は必要か
ゲーム機のスペックのこれ以上の向上は
必要かどうか…
これは、物事を”どの視点で見るか”によっても
異なって来るでしょう。
例えば、コアユーザーからすれば
”価格がいくらになっても構わないから、もっとクオリティの高いゲームを
遊びたい”という人もいると思いますし、
逆に、ファミリー層だったり、あまりゲームをやらない一般層からすると、
”もうこれ以上のスペックなんていらないでしょ”だとか、
”あまり高額になってしまっても困る”だとか、
そういう風に思うこともあるでしょう。
ですので、スペックの更なる向上が必要かどうかは
その人の考え方や立場によって異なり、
必ずしもスペックを向上させることが正しいとは限りません。
スペック向上に伴うデメリットも多い
確かに”何のデメリットもなく”スペックが向上するのであれば
それはそれで良いことですし、
それなら、どんどんゲーム機のスペックが上がって行った方が
良いのは確かです。
しかし、一方でゲーム機のスペックが向上することには
デメリットも存在しており、
そこは無視することのできない部分の一つです。
例えば「価格」で、
スペックの向上を図れば、当然価格は跳ね上がります。
しかし、価格が5万を越えたりするゲーム機は確実に
普及が鈍りますし(普及する層の偏りなどが起きます)
今後もスペックを上げ続けて、例えば10万、20万みたいになってしまえば
ゲームは”マニアの遊び”になってしまい、衰退していくでしょう。
ですので、価格とのバランスを取ることは大事で、
例えば”このスペックにすると10万になってしまう”というのであれば
ゲーム機としてはスペックを抑えることも選択肢の一つになっていきます。
また「ゲーム開発の肥大化」も問題で、
ゲーム機本体のスペックが上がれば上がるほど、
ゲームの開発にもコストや時間がかかるようになってしまいます。
もちろん、ゲーム機のスペックが上がったからと言って
それを全て使いこなす必要はありませんが
ギリギリまでゲームのクオリティも高めようとすると、
どんどんコストや時間が肥大化していき、
それもまた、業界の首を絞めることになっていきます。
このように、”ゲーム機のスペックを上げ続ける”ことには
デメリットもありますから、
そういった部分の”バランス”を取りながら
ゆっくりと上げていくことが重要で、
”無理にスペックを上げる必要があるかどうか”と
言われれば、その答えはNoとなるでしょう。
スペックばかりを上げ続けた場合、
最後に待つのは”買うにも作にも高コスト化”してしまい、
ゲーム業界自体が衰退することになります。
売上はスペックでは決まらない
ゲーム機を展開するメーカーにとっても、
”ゲーム機のスペック”は必ずしも最重要なものでは
ありません。
と、言うのも
”スペックが高ければ高いほど”ゲーム機が売れるのか?と言われると、
決してそうではなく、
寧ろ、その世代の中で”一番スペックの高いゲーム機”が
国内市場でトップに立っていたことは、あまりありません。

例えば現在もスイッチ・PS5・XBOXSeriesでは、
スイッチだけスペックだけ見ると低い状態ですが、
一番売れているのはスイッチでその売上は圧倒的です。
過去にもWii・PS3・XBOX360の時代には
唯一HD機ではなかったWiiが一番売れていましたし、
いち早く「唯一のHD機」としてPS3よりも早く発売したXBOX360は、
”最初の1年近く”は一番高性能なハードでしたが
そこまでのヒットは記録できませんでした。
携帯ゲーム機でも、「PSP」と「DS」ではスペックはPSPの方が
上でしたが売れたのは「DS」、
後の「Vita」と「3DS」も、やはりスペックはVitaでしたが
売れたのは3DSと、必ずしもスペックが高いこと=売上には
繋がらないという現実があります。
勿論「PS2」や「PS4(※スイッチが登場するまでの数年間)」など、
スペックが高いハードがトップだったこともありますが、
必ずしもそうではない、ということで、
ゲーム機を展開するメーカーにとって
売上を考えるのであれば必ずしもスペックを高めることが正解であるとは
言い切れません。
開発者として「予算」などを何も考えないのであれば…
ゲーム開発者の目線として考えれば
スペックが高ければ高いほど、”自分の作りたいものは形にできる”でしょうし、
スペックの向上を望む人も多いでしょう。
ただ「時間」や「予算」などの制限もありますし、
上でも書いた通り価格の上昇などによって
”自分で作りたいものを形にできても(ハードが売れていないので)
それが売れるとは限らない”という状況もあるため、
”商売”としての部分まで考えるとなると、難しいところであるのも事実です。
仮に「予算」も「時間」も「売上」も何も気にせず
好きなものを作るのであれば、当然スペックが高い方が良いに決まってますが
それだけでは商売は成り立たないので、ここも難しいところではあります。
コアユーザーにとっては…
コアユーザー(もちろん全員ではありませんが)にとっては
やはりスペックが向上することは喜ばしいことだと思いますし、
ある程度金銭的にも余裕があれば、
なおのこと「価格が高くなってでもスペックを上げてほしい」と
考える人がいるのも自然なことです。
ただ、あまりにもハードが高額化しすぎると、
やがてゲーム業界自体が衰退し、
長い年月を経て”ゲームの発売数自体が減る”なんてことも
あり得ない話ではありませんので、
間接的に、スペックが上がりすぎると将来、影響が出る可能性は
否定できません。
ライトユーザーにとっては…
一般層を含むユーザーの多くは
”もうスペックは十分”と考えている人も多いかと思います。
それよりも価格の上昇や、
新しいハードを出されてまた出費が増えることを
イヤだと思う人も多いでしょう。
確かに、よほど拘りがある人を除けば、
もはやスイッチでもPS4でも十分すぎるほどの
グラフィックでしょうし、
ロード時間に関しても、そんなに深く気にすることは
ないかと思います。
その最大の証拠が、
やはり、国内でのスイッチの売上でしょう。
多くの一般層のユーザーは、
スペックのこれ以上の向上(もちろんデメリットナシなら
別ですが)は、あまり望んではいないと考えられます。
”switchで十分綺麗”と言う声もよく聞きますからね…。
まとめ
ゲーム機のスペックの向上は
”何のデメリットもなしで”行えるのなら
もちろん、どのユーザーにとっても良いことではありますが
価格の上昇だったり、開発工程の増加だったり、
色々なデメリットも生じつつになるために
必ずしもスペックの向上が必要ということは
あまり、ないでしょう。
特に一般層は”もう十分すぎる”ぐらいだと思っている人も
多いですから、今後ゲーム業界がスペック以外の部分で
どう勝負していくのかどうかも、重要になってくるのではないかと
思います。
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