ゲーム機のヒットに大事なのは「ソフト」!数と質も重要に。

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ゲーム機のヒットに大事な要素は、
色々ありますが、
その中でもやはりゲーム機のヒットに一番重要なのは”ソフト”です。

ソフトが質・量ともに充実していないと、
ヒットを飛ばすことは難しいですし、
仮に、どんなにゲーム機が優れていたとしても、
ソフトがなければ、
ゲーム機はただの置物でしかありません。

そのため、ゲーム機の成功には
”豊富なソフト”が欠かせないのです。

ゲーム機のヒットと、ソフトの関係性について、
詳しくお話をしていきます。

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特に”初期”のソフトが非常に大事

ゲーム機のヒットの為には”ソフト”が
非常に大事なものになります。
特に、”そのゲーム機のサイクルの前半”のソフトが、
ゲーム機自体の成功・失敗を左右すると言っても過言ではないでしょう。

その理由については後述しますが、
”早い段階で多数の人気新作ソフトを投入することができれば”
そのゲーム機は、かなり成功に近付くことになります。

一方で、そのゲーム機の初期の段階で新作ソフトを上手く
揃えられない時期が続くと、
そのままズルズルと引きずってしまい、仮に途中で
ビッグタイトルを発売したとしても、既に”時遅し”の状態に
なってしまっているケースも多いです。

初期にソフトを揃えられずに失敗した例としては、
任天堂の「WiiU」や「N64」などが挙げられます。
これらは、なかなかソフトの数を用意することが出来ず、
それを最後まで引きずってしまった状態でした。

また、SONYの「プレイステーション5」もソフト不足の傾向が強く、
これは”数自体”はそれなりに出ているのですが
”他のゲーム機でも遊べる”ゲームが非常に多く、
この点がソフト不足とそて引っかかってしまっている状態です。

このように、出だしでソフトを揃えられないと
苦戦が長期化、最悪の場合、苦戦したまま次のハードに移行する、
なんてことにもなりかねないのです。

それだけに、”最初の1,2年”にソフトをいかに揃えることが
できるのかどうか、ということは非常に大事なポイントになります。

軌道に乗れば自然とソフトは増える

どうして、”特に初期の頃のソフトが大事なのか”と言うと、
ゲーム機というのは、一度軌道に乗ってしまえば、
その後、”ソフトはある程度自然と増えていく”ためです。

つまり、最初の方にソフトをしっかりと揃えて、
本体の売上を増やせば、あとはある程度自然に
各メーカーが色々とソフトを出してくれるようになりますし、
ゲーム機本体を展開しているメーカーからしても、
新作が出しやすくなります。

これは何故かというと、
当然、初期の段階でソフトを揃えることができれば、
本体もある程度売れますので
”本体売上”が上がります。

自分のところでゲーム機を展開しているメーカーはともかく、
他のメーカーはやはり”売れているゲーム機”で出来る限り
新作を出したいでしょうし、
実際にある程度売れているゲーム機の方がタイトルが増える傾向にあります。

そのため、序盤でちゃんと勢いを作っておくと、
あとは自然と他のメーカーからどんどんソフトが出るようになり、
結果的にソフトの数も、一度軌道に乗ってしまえば
どんどん増えていくことになります。

逆に、最初にソフトをあまり用意できなかったり、
他の要因で躓いていると、
やはり”売れないゲーム機”には、ソフトも出したくないのが
メーカー心理ですから、
ソフトが出たとしても簡単なものになってしまったり、
他のゲーム機と同時発売になってしまったり、ということが
ほとんどになってしまい、なかなか質を伴なうソフトが
出て来なくなってしまうのも事実です。

かと言って、後から慌てて自社でソフトを増やしたとしても、
一度”失敗気味”になってしまったハードの巻き返しは
基本的にはかなり難しいことなので、
”手遅れ”になってしまうことも多いのです。

ですので、ゲーム機の成功には
”初期のうちにソフトを集める”ということが重要になるのです。

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独占ソフトの数も重要になる

最近では、ゲームソフトは複数の機種に
同時発売されるケースも多くなりました。
競合機とまとめて発売だったり、
PS4とPS5のような「最新機種と現行機種に同時発売(縦マルチ)」だったり、
あるいはPC(Steamなど)との同時発売だったり、
そういった形も増えています。

しかし、これらは、”ゲーム機を買う動機”にはなりにくく、
例えばPS5で言えば、
「PS4版も出るからまだPS4でいいや(PS5は買わなくていいや)」と、
いうことになってしまったりと、
ゲーム機本体自体を牽引することができるのかどうか、と
言われると微妙なところです。

「自分の持っているゲーム機でソフトが出る」のであれば
基本的に新しいゲーム機を買わずに、
自分の持っているゲーム機で遊ぶ人が多いですからね。

そのため、”そのゲーム機にしか出ないソフト”を
どれだけ揃えられるかどうか、もゲーム機ヒットの重要な要素の
一つになります。

しかし、本体を展開しているメーカー以外は
あくまでも”特定の機種に付き合い続ける”必要はないわけですから、
独占タイトルを増やすためには”本体を展開しているメーカー自身が努力すること”が
非常に重要になります。

自社のハードだけに発売するソフトを必ず提供できるのは、
自社だけです。
任天堂ハードなら任天堂自身、
プレイステーションなら、ソニー自身、
XBOXなら、マイクロソフト自身、ということですね。

最終的に、自社以外は”他のゲーム機にゲームを出す”ことも
当然するわけですから、
自社がいかに強力な独占タイトルを発売できるかどうか、という点も
ゲーム機の普及においては非常に重要なポイントの
一つとなります。

自社でどれだけ頑張れるかは非常に重要

ゲーム機発売当初は、
まだそのゲーム機の売上台数が(発売直後のこともあり)
あまり増えていないことなどから、
どうしても、普及したハードに比べると、ソフトの売上は
落ちてしまいます。

そうなってくると、ソフトメーカーからすれば
当然、その機種を避けたり、他の機種にも同時発売することで
対応することになります。
ソフトメーカーも売り上げがなければやっていけませんから
これは当然のことですね。

しかし、早い段階で独占ソフトも含めたソフトを充実させていかないと
ゲーム機はなかなかうまくいかないため、
ここで”自社タイトル”を投入することが、何よりも大事になります。

もちろん、他メーカーと同じく”発売したばかりのハード向けのソフト”は
どうしても売上にも影響が出てしまいますが、
ハードメーカーとしては、そこは耐え、ソフト自体の売上をある程度
犠牲にしてでも、”そのゲーム機を買ってもらえるような新作”を
自らが発売していく必要があるのです。

自社でまず踏ん張らなければ、その後のソフトも
なかなか集まって来ないのは現実なので、
ハードメーカーにとって、自社タイトルの強化はもちろんですし、
新しいゲーム機を出す際には、
そのゲーム機に、多少の売上的な痛みも覚悟しつつ、
”独占で”新作を出していくことは普及の面を見れば非常に
大事なことになります。

まとめ

もちろん、ソフト以外にも本体価格など、
ゲーム機の普及に大事な部分は色々とありますが、
その中でも、”ソフト”は非常に大事な存在です。

結局、人がゲーム機を買うのは
”遊びたいソフトがあるから”であり、
仮にどんなに夢のような性能のマシンでも
発売されているゲームソフトが1本や2本であれば
ほとんどの人は買わないでしょう。

それだけ、ゲーム機の普及において”ソフト”は
非常に大事な部分に位置しているのです。

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