2025年発売予定の「モンスターハンターワイルズ」。
しかし、その最大の懸念点は
家庭用ゲーム機向けの対応ハードが
「プレイステーション5」と「XBOXSeries」のみ、ということです。
実際にPS5に絞ったタイトルは
軒並み、国内では売上に苦戦しており、
ランキングなどで発表される数字はパッケージ版のみであることを
考慮しても、ファイナルファンタジーシリーズをはじめ、
”かなり厳しい結果”が続いているのも現実です。
その原因となっているのが
”プレイステーション5のゲーム機としては高額すぎる価格設定”で、
現在、品薄が解消し、スペックは家庭用ゲーム機の中では
申し分のない状況かつ、ソフトもそれなりに揃ってきているのにも
関わらず、ソフトがあまり売れずに普及自体も、
switchの販売台数をほとんどの週で下回っているなどの状況です。
これらの問題の大半は”高額すぎる価格設定”が問題で、
その影響は、PS5独占で発売された
ファイナルファンタジー16やファイナルファンタジーⅦリバースなどにも
強く、数字として見られる状況です。
従って、PS5はいずれ値下げをするか、廉価版を発売しないと
今後も国内では”非常に厳しい状況”が続くと考えられます。
流石に”モンハンまでには値下げか廉価版”はあるとは思いますが、
もしも万が一、モンハン発売時にも
”今の価格のまま”という強気の姿勢を貫いた場合、
どんな影響が出るのでしょうか。
モンハンの売上は大丈夫なのかどうか、
この点を解説していきます。
値下げがない場合「モンハン」も厳しい
もしもモンスターハンターワイルズの発売までに
PS5の値下げがない場合は、
モンハンと言えどもかなり厳しい結果が待っていると
予想されます。
もちろん、PS5ソフトの中では
FFを抜いてトップの売上になると思いますし、
ゲーム全体で見れば十分な売上を記録すると思いますが
それでも、モンハンとしては非常に厳しい売上数字が
出て来るかと思います。
が、これはモンハン側がどうこうできる問題ではなく
どんなにモンハン側が最高傑作を完成させたとしても
”PS5が高すぎる”ことが大きく足を引っ張ってしまうので
ここはSONY側が「モンハンを発売して貰える」ということと、
どう真剣に向き合っていくか、ということが
モンハンの成否のカギになるかと思われます。
モンハン前に値下げ、あるいは廉価版の発売は
今度、サードメーカーから大作を出してもらうためにも
必要不可欠と言えるでしょう。
PS5がそのままの価格の場合、一般層の受け皿がない
現在のところ、モンハンワイルズの対応ハードは
PS5、XBOXSeries、PCの3機種です。
しかし、この3機種ではコアゲーマー以外の層の
受け皿となるハードがなく、
モンハン自体はコアユーザー以外のユーザー層も
（ライト層や子供、普段あまりゲームをやらない人など）
本来は遊ぶタイトルなので、その層が”購入できない”状態に
陥り、結果的にモンハンの売上に大きな打撃となる可能性が
高いです。
実際、PS5のタイトルは洋ゲーや比較的コアな層中心の
ゲームであるほど、売上にあまり影響が出ない状況ですが、
逆に以前から存在する国産の人気シリーズや、
どちらかと言えばライト層向けのゲームであればあるほど
「PS5版とPS4版の売上比率が未だにあまり差が出ない」
「switch版の売上の方が高い」など、
”PS5が一般層に行き渡っていない”現状が浮き彫りになっています。
仮に、PS5が値下げしないままモンハンワイルズの発売を迎えると、
”モンハン需要”で多少伸びるとは言え、
やはり、一般層には”価格的にかなり厳しい”状況のため、
ライト層を中心に”モンハンをやりたいけどPS5だから諦めよう”という
ユーザーが出て来ることは確実です。
（実際にFFシリーズでもそういう声は実際にあります）
XBOXSeriesとPCでも発売予定ですが、
XBOXSeriesは価格面ではクリア（Series Sの方は3万円代）ですが、
元々国内では一般層に全く普及しておらず、
現在もその状況が続いています。
モンハンが出ても、この状況が変わることは難しいと思われます。
PCに関しても、昔より”PCでゲーム”をするユーザーは
増えはしましたが、それでもやはりコアユーザーが中心で
ライト層がPCでゲームの環境を整えるのは
一部であるかと思われます。
（実際に国内でのプレイの割合などを見るとPCはまだまだ低いです）
しかし、XBOXとPCに関しては
”価格の問題”ではないために短期的に状況を改善するのは
難しく、コアユーザー以外をモンハンの発売までに
招き入れることができるとすれば
現在、モンハンワイルズの発売機種として発表されている
ハードの中では「PS5」のみとなります。
ただ、前述の通り”今の価格のまま”では非常に厳しいので、
PS5が値下げしないとライト層への受け皿がない状態での
モンハンワイルズ発売となってしまいます。
ハードごと売れる可能性はないの？
もちろん、モンハンほどのタイトルであれば、
PS5のハードを牽引して売れる可能性はありますし、
実際にある程度は牽引するでしょう。
ただし、これまでのPS5独占のタイトルでは
ファイナルファンタジーであっても
”そこまでPS5本体を牽引していない”のが現実で、
PS5本体の価格が高すぎるために
欲しいゲームが出たから本体ごと購入しよう、というユーザーを
遠ざけてしまっていることがこれまでの実績から伺えます。
モンハンはFF以上に牽引能力はあると思いますが
本体が高額過ぎるゆえに
”本体ごと購入してまで遊ぶユーザー”は限られてしまうのではないかと
考えられます。
PS5本体が値下げされない状況だと、
モンハンを遊ぶのに、PS5のデジタルエディションであっても
約7万近くかかってしまいますので
それだとコアユーザーでもない限り、厳しいのです。
コアユーザー目線からすると「いや、買えよ」となるかもしれませんが
一般目線で言うと”本当に厳しい”ので、
値下げしないと、”モンハンはやりたいけどPS5は高すぎるからあきらめよう”と
いうユーザーが想像以上に多い状況も予想されます。
値下げが無い場合、確実に売上には影響が出る
PS5本体が値下げしないままモンハンワイルズの発売を
迎えた場合、”確実に”売上に影響が出ます。
今よりもPS5は普及しているとは思いますが、
これまでのモンハンのような売れ方は難しいでしょう。
発表されるランキングの売上はパッケージ版のみとは言え、
DL版を含んでもかなり厳しい数字が出ると予想されます。
カプコン側にできる対策としてはPS5の状況を見極めつつ
SONY側が値下げや廉価版の対応をする気配がなければ
PS4や次世代switch（もしも出ていれば）にも発売することを
検討したほうが良いでしょう。
一方、PS5を展開するSONY側にできる対策としては
PS5の廉価モデルを発売する（現行モデル値下げでも良いですが
コスト的に難しそうなため）ということの一言に尽きます。
このままだと確実にモンハンは”PS5が原因で大きく売り上げを落とす”ことになり、
そうなれば最悪の場合、国内の他メーカーがPS5中心にソフトを発売することを
敬遠する可能性もあります。
SONY以外のゲームメーカーが”どのゲーム機に新作を出すのか”は、
当然、SONYが決めることではありませんから
”PS5はダメだ”と思われてしまえば、
PS5だけではなく、今後のPSハードにも影響が出る可能性があるわけです。
そのようなことにならないためにも、
PS5の廉価モデルの発売は、国内向けには特に必要なところになってくるかと思います。
まとめ
モンハンの前には、ライト層に向けた何らかの施策は
流石にあるとは思いますが
万が一、今の価格のままだと
”かなりのダメージ”になることが予想されます。
ハードメーカーはそれでも良いかもしれませんが
ソフトメーカーからすれば自分のところの大作が
ハードに足を引っ張られることは大問題ですから、
モンハンというタイトルを迎える以上、
やはり、PS5は廉価モデルの発売や値下げが
必要になってくるのではないかと思います。
