「モンスターハンターワイルズ」は
2025年2月28日に発売された
プレイステーション5、XBOXSeries、PC向けのソフトです。
モンハンシリーズの最新作として
その売上にも注目が集まりましたが、
実際の売上はどのような売上だったのでしょうか。
”日本国内”での売上は何本だったのか、
この売上は成功なのか、それとも失敗なのか、
この点について詳しくお話をしていきたいと思います。
モンハンワイルズの売上は何本だったの?
モンハンワイルズの売上は
国内初週売上はPS5版が「60万1179本」とされています。
(ファミ通調べ)
ファミ通の売上ランキングの大前提として、
”ダウンロード版”は含まれない数字となっているので
パッケージ版の売上数字だけではありますが、
それでも60万本という売上を記録しており、
プレイステーション5ソフトでは、それまでトップだった
ファイナルファンタジーを抜き、歴代で最も売れた
ソフトとなりました。
その一方で、これまでのモンスターハンターシリーズと比べると
”同条件”の売上集計で数字が落ちているのもまた事実です。
この数字が”良い”のか、”悪い”のか、この先の部分で見て行きましょう。
なお、世界での売上は800万本(初週)を超えており、
(※ダウンロード版やPC版なども含む)
この数字はモンハンシリーズ歴代最高になっているため
”全世界での売上”に関しては大成功ということになりますね。
今回は”国内売上”のお話なので、この数字はまた別の数字ではありますが
参考までにお話はしておきます。
では、本題の”国内売上はどうなのか”という部分を
見て行きましょう。
最近のシリーズと比較すると…?
まず、最近のモンスターハンターシリーズ本編と
今回のワイルズの売上を比較してみましょう。
2018年に発売された「モンスターハンターワールド(PS4)」は
初週で135万本、
2021年に発売された「モンスターハンターライズ(Switch)」は
初週で131万本となっていました。
いずれも、国内売上で、
ダウンロード版は含まない数字となっていますので、
今回のモンスターハンターワイルズと同条件の集計基準です。
これを見ると、ワイルズは約60万本ですから、
同条件の集計で半減してしまったことになります。
「DL版もあるから!」と言う人もいますが、
↑のワールドやライズもパッケージ版のみの数字(同条件の集計基準)に
なっているために、同条件で半減した、と、いうことにはなります。
そのため、家庭用ゲーム機版の話をすれば、
日本国内では”過去作よりも売上を落としてしまった”ということになります。
海外では非常に好調ですが、日本国内では歴代最高には届かない結果になりました。
ダウンロード比率は過去作とは変化している。しかし…?
現在(2025年)と、ライズ(2021年)、ワールド(2018年)の時代では
ダウンロード版の購入比率は多少は変化しており、
今の方がダウンロード版の比率は高まっています。
ただ、前述の通り、ライズやワールドの130万という数字も
パッケージ版のみの数字で、既に2018年や2021年もダウンロード版の
売上比率はそれなりにありましたから、
”ワイルズはダウンロード版が含まれていない数字だから
ライズやワールドより売れているんだ!”というのは流石に無理があります。
ダウンロード版の具体的な数字は不明ですが、
例えばワイルズが、ダウンロード版はパッケージ版の1.5倍売れたとして、
90万売れていたとしても、合計で150万本です。
一方、ワールドとライズ(約130万)は、時代を考慮して
ダウンロード版の売上がパッケージの半分(実際、それよりも売れていると思いますが)と
少なめに見積もっても、130万本に足すと、195万本になるわけですから、
ワイルズに有利な計算をした上で、ダウンロード版の売上を足しても、
ワイルズは、ワールドやライズには国内売上では
家庭用版では届いていない、というのが事実です。
そのため、国内売上では
残念ながら「ワイルズ」は、過去作ほど伸びていない可能性が高いです。
が、今回は「XBOX」と「Steam」版も同時発売ですので、
それを考慮する必要はあります。
PC版も同時発売は初めて
家庭用ゲーム機版に絞って言えば、ここまで書いてきた通り
国内ではライズ・ワールドを下回った可能性が非常に高いです。
同条件でダウンロード版の売上を足せば”半減”になってしまうぐらいには
差がついています。
ただし、今回は「ワールド」「ライズ」とは違い、
「Steam(PC)」版も発売されており、
これも考慮に入れる必要があります。
「ライズ」に関してはSwitch版発売前から後からPC版も
出ることが発表されていたので、”PC版を待って買ったユーザー”も
いるとは思いますが、それでも今回のように同時発売は初ですので、
PC版にもユーザーが流れているのは確かでしょう。
ファミ通ランキングにはPC版は含まれていませんから、
ダウンロード版(PS5)+PC版の売上も考慮する必要があります。
ただ、Steamの市場は伸びているとは言え、国内では
まだ海外ほどの市場はありません。
その点を考えると、倍増するほどの売上を叩き出しているとは
考えられにくいです。
が、それでもある程度は売れていると考えられますので
(少なくとも数十万は売れているでしょう)、
そうなってくると、PC版の売上で
ワールドやライズの売上にもある程度近づくぐらいの記録は
出ているのではないかと考えられます。
60万(パッケージ版・ファミ通売上)に加え、
PS5ダウンロード版、
そしてPC版の売上(国内市場規模からPS5パッケージは下回ると思われます)から、
150万前後ぐらいは合計で到達しているのではないかと
予想されます。
(※正式に判明しているのはパッケージ版の60万のみ)
ただ、やはりワールドやライズと比べると今回は
国内では多少は落ちている可能性が高く、
同時発売機種が増えた+海外売上は歴代最高であること考えると、
”日本国内では、やや寂しい結果になった”と、言えるかと思います。
十分に売れていて失敗ではない。ただ、国内特有の課題は見える
モンハンワイルズは、ライズやワールドと比べると
若干寂しい数字ではありますが(ダウンロード版を推計して加えたとしても)、
それでも十分に売れており、成功したゲームであることは確かです。
海外での売上も含めるなら”大成功”でしょう。
ただ、日本では”モンハンとしては寂しい”と言える数字なのは
やはり、”ハード”に原因があり、
モンハンは何も悪くないのですが、
「PS5」は高すぎ、「XBOX」は国内では普及せず、「PC」はライト層にはハードルが高い、
ということから、日本では海外と比較すると苦戦傾向になったのだと考えられます。
特に、PS5の高額な価格設定は国内では非常に厳しく、
モンハンワイルズは”ライト層のユーザーが離れてしまった”のではないかと
予測されます。
もう少しPS5が低価格であれば、
日本国内でもさらに良い数字が出たのは間違いないでしょう。
ゲーム機に7万~8万は流石に一般層のユーザーには
高すぎますからね…。
まとめ
モンハンワイルズの売上は、
国内向けに関して言うと、
”モンハンとして見ると”ダウンロード版を足した場合を
考えても若干寂しい感じはありますが、
とは言え、世界売上も考えれば大成功と言えるでしょう。
ただ、国内比率が下がると、
どのゲームも”洋ゲー化”が進みそうだったり、
そういった部分では少し心配なところもあるかもしれません。
今後、国内売上が伸びていくことに期待したいところです。
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