レースゲームって売れないの?その答えと理由を徹底解説!

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「レースゲーム」は今では苦戦を強いられている
ゲームのジャンルの一つです。

ルールとしては非常に分かりやすく
乗り物(たまに乗り物以外のゲームも)に乗って
いち早くゴールを目指すゲームで、
F1やラリーなど、現実にも行われている競技を
題材としたレースゲームもあれば、
マリオカートのようなキャラクター系レースゲームや
架空のマシンやSFの世界観を利用した
レースゲームも存在しています。

しかしながら、”ごく一部”を除き、
今では日本国内での売り上げは壊滅状態であり、
1万本売れるレースゲームも限られています。

レースゲームの現状と
”どうして売れないのか”を
それぞれ解説していきます。

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レースゲームは「売れない」

今現在の現実として、
ごく一部を除いたレースゲームは
売れていません。

それどころか、
現在では日本のメーカーが作るレースゲームは
ほとんどなくなっているのも現実で
今現在、発売されているレースゲームは
一部を除き、ほとんどが海外で開発されて
日本のメーカーがローカライズ(翻訳)した
ソフトになっています。

日本製のレースゲームは
マリオカートやグランツーリスモなど
本当にごく一部と言ってよいでしょう。

そして、タイトル数自体はまだそこそこ
発売されているのですが
日本では、そのほとんどが初週1万本以下の
売上で、発売週でも売上ランキングに
ランクインできないレベル(おそらく1000本前後レベル)の
タイトルもとても多いです。

現実問題として、ごく”一部”以外は
全く売れていない、というのが現実です。

売れているのはごく一部

国内で売れているレースゲームはごく一部です。

現在でも、100万本を超える売り上げを記録できる
レースゲームは、たった一つで、
任天堂の「マリオカート」シリーズのみです。

マリオカートだけは、レースゲームとは思えないような
売上を記録しており、
この記事執筆時点の本編最新作
「マリオカート8デラックス」も、300万本以上の売上を
記録しており、ゲーム全体で見ても物凄い売上です。

”レースゲーム”の中でも異例中の異例の存在で、
他にマリオカートレベルで売れるレースゲームは
国内には存在しません。
(そもそも100万本超えるレースゲームも他には、今現在はありません)

他の全ジャンル含めてもトップクラスの売上なので、
マリオカートは”レースゲーム”でありながら
もはや”マリオカート”というジャンルと言っても
良いかもしれません。

他に、ソニーの「グランツーリスモ」シリーズが
数少ない10万本超えを記録できるレースゲームですが
全盛期と比べると、こちらは売上本数は大幅に落ちており
苦戦を強いられています。

次点で、バンダイナムコの「リッジレーサー」シリーズですね。
ただ、これは最近は新作が発売されていません。

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他のレースゲームたちは悲惨な売上

「売上」面だけを見れば、他のレースゲームたちは
お世辞にも「売れた!」と言えるような売上ではなく
ほとんどが、1万本以下の売上、
マイナーなものだと、発売週の売上ランキングにすら
ランクインできないような有様です。

その中で健闘しているのは
エレクトロニックアーツの「ニードフォースピード」という
シリーズで、これは1万本を超えることはありますが、
そこが限界です。

あとは、現在はユービーアイソフトから発売されている
「F1」シリーズでしょうか。
ただし、F1シリーズも最近では1万本も厳しくなりつつあり、
これが、レースゲームの売上数字の”現実”です。

どうして売れなくなったの?

昔は、今よりもレースゲームも売れており、
100万本を超えたり、そこまでいかなくても
そこそこの売上を記録するソフトはたくさんありました。

今よりも国産レースゲームも多く発売
されていましたね。

ですが、現在ではレースゲームは衰退してしまっています。

その理由としては…

・マンネリ化
レースゲームと言うと、どうしても
”似たような内容”のものばかりになりがちです。
私も色々なレースゲームをプレイしていますが、一部を除けば
”似てる”のは事実です。
新作が出ても、あまり新鮮味を感じられない…
”無個性”と感じられやすい傾向にあり、
「わざわざ新作を買うほどではない」となってしまう一面があります。
ジャンル自体が「飽きられつつある」ということですね。
しかも、近年は「実在のサーキット」が舞台のものが非常に多く、
「どのレースゲームを購入しても似たようなコースが多い」という
状況になっており、これもマンネリ化に拍車をかけています。

・実在のレース競技への関心が日本では低め
実在のレース競技に対する関心が日本では比較的低いです。
世界各国では、F1以外にもWRC(ラリー)やmogoGP(バイク)など
色々なレース競技があるのですが
日本では、あまり有名ではなく、
テレビで話題になることも少ないです。
最近ではF1自体も昔ほどの人気が国内ではないため、
そもそもの話、ゲーム以前に現実のレースの人気も
国内では低迷しているのも事実です。

・車離れが進んでいる
現実において、若者の車離れが進んでおり、
車を持っていない若者や、運転免許証を所有していない
若者も増えました。
原因についてはさておき、現実として、車離れは
起きていることです。
そうなってくると、車に興味がない=レースゲームにも興味がない、
という人も増えるでしょうから、
この点も、原因のひとつと言えるかもしれません。
車にほとんど乗らなくてもレースゲームはゲームとして、
別で考えて、遊ぶ人もいますが、やはり全体的に見れば
プレイヤーの総数は減るでしょう。

・売れないことによる悪循環
売れないので、メーカーは日本を意識したレースゲームを作らなくなります。
その結果、さらに売れなくなり、さらにメーカーが作らず…
という悪循環ですね。
また、日本のプレイヤーが少ないため、オンラインプレイをしても
プレイヤーがいなかったり、海外との通信になってラグが凄かったりと、
”オンラインもまともに遊べない”ということになり、
さらにプレイヤー数が減る、という負のスパイラルに陥っています。
もはや抜け出すことが困難なレベルで、この状況は進んでいるように
思いますね。

レースゲームが巻き返すためには?

国産のレースゲームや、マンネリを打破するような
レースゲームが、日本国内ではカギになると思います。
”今の出方”では、マリオカートしか売れない状況が続くでしょう。

ただし、メーカーからしてみれば
”売れるか分からないレースゲーム”を開発することは
非常にハードルが高く、厳しい部分があるのも事実ですね。

キャラをつければいいというものではありませんが
日本の場合は、人気シリーズとコラボ(マリオカートのような)ぐらいしか
売上的に生き残る方法はない、…のかもしれません。

ただし、キャラをつければ成功するわけではない
(ソニックやリトルビッグプラネットなどのレースゲームは
日本国内の売上はかなり厳しい結果)ので、
マリオのような、よほどの人気作をレースゲームにするしか
今の時点で日本国内の売上を記録するのは
困難であると思います。

まとめ

レースゲーム自体は、非常に苦しい状況が
続いています。
ジャンル自体の復活は、非常に厳しい道のりに
なると思いますが、
このまま海外製レースゲーム中心に細々と生き延びていくのか、
それとも何か逆転が起きるのか、
注目したいところです。

マリオカートやグランツーリスモなど
現在でもヒットしている作品に
ヒントがあるのかもしれませんね…。

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