野球のノーヒットノーランとは?達成の条件は何?

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野球では「ノーヒットノーラン」と呼ばれる言葉が
存在しています。
この、ノーヒットノーランの達成者が出ると
ニュースになったりすることもありますね!

では、これはいったい何なのか、
そんなにスゴイことなのか、
条件や、今までの達成者の数などを含め、
分かりやすく解説していきたいと思います。

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ヒットを打たせず、得点も与えない

ノーヒットノーランとは、
投手(ピッチャー)が試合終了までの間
相手チームから1回もヒットを打たれず、
さらには得点も与えなかった
試合のことを言います。

野球を見たことがある人は分かると思いますが
9回まで一度も打たれずに試合を終わらせる、
ということは非常に難しいことであり、
基本的には打たれたり、失点しながら、
試合は進んでいくものです。

そのため、達成難易度は非常に難しく、
それ故に、このノーヒットノーランを達成すると
場合によってはスポーツ紙やスポーツニュースを
にぎわせることになるわけですね。

得点さえ与えなければランナーが出ても達成

ノーヒットノーランは、
「得点」さえ与えなければ、ランナーが出ても
達成することができます。
もちろん、普通にヒットを打たれてしまった場合は
その場で失敗ですが、
「フォアボール」による出塁、
「デッドボール」による出塁、
味方の守備の失敗による「エラー」による出塁、
そして「打撃妨害」による出塁、「振り逃げ」による出塁、
これに関しては、点数さえ取られてしまわなければ、
ノーヒットノーラン達成になります。

そのため、フォアボール(ボール4回)や、
デッドボール(相手打者にボールを当ててしまった)や、
エラー(確実にアウトのタイミングだったのに味方が守備を失敗)などによって
ランナーが出てしまった場合に関しては、
ノーヒットノーラン失敗にはならない、ということですね。

ただ、当然ですが、フォアボールを4回連発して、
失点(相手に点数が入った)したり、
味方のエラーが続き、失点したりした場合など
「相手に得点が入ってしまった場合」に
関しては、ノーヒットノーランは失敗となります。

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複数の投手が投げた場合はどうなるの?

途中でピッチャーを交代して、
ノーヒットノーランを達成した場合はどうなるのか。

これに関しては、
途中で投手が交代していても、
ヒットを打たれず、失点もしていない状態で
試合が終われば
”ノーヒットノーラン”として扱われます。

ただし、一人の投手でノーヒットノーランを
達成した場合とは異なり
個人の記録としては扱われず、
チームの達成記録として扱われる、という形に
なりますね。

投手は、失点した際に交代、というイメージも
あるかもしれませんが
失点せず、ヒットも打たれていない状況でも
投げた球数(例えば相手がファールなどで粘ったりすれば
球数はどんどん増えていきます)が
多くなっているような状態では、
ノーヒットノーランの状態の場合でも、
交代する場合はあります。
無理して球数を投げて、怪我などをしてしまったら
本人としても、チームとしても打撃に
なりますからね。

また、途中で何らかの故障(足をひねった、腕の違和感など)が
生じた場合も降板し、別のピッチャーに交代するような
事例はあります。

とは言え”交代”したとしても
個人の記録ではなくなりますが
ノーヒットノーランが失敗になる、ということではないので、
ヒットを打たれず、失点もしていなければ
まだまだチャンスはあります。

引き分けになった場合は?

ノーヒットノーランの状態で投げ切ったものの、
自分のチームが得点することが出来ず
「引き分け」になった場合に関しては、
「参考記録」扱いとなり、
「ノーヒットノーラン達成者」として
名前を残すことはできなくなってしまいます。

引き分けで、延長戦まで含めて
ノーヒットノーランを達成するのはかなり
至難の業ではありますが、
せっかく達成しても、一人で行うスポーツでは
ないですから、そういうこともあるのです。

達成者は非常に少ない

日本のプロ野球の歴史で言うと、
個人でノーヒットノーランを達成した
投手は非常に少なく、
現時点でも、まだ100回に満たない数です。
(シーズン中の記録だと、2021年5月現在で93回)

このことからも、ノーヒットノーランを達成するのは
安易なことではなく、非常に難しいことである、
ということが分かるかと思います。

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出塁すら許さなかった場合は…?

フォアボール、デッドボール、味方のエラーなどなど
そういったものによる「出塁」さえも許さず、
無得点かつノーヒット+ミスの類もなし、
という状態でゲームを終わらせると
これは「完全試合(パーフェクトゲーム)」として
扱われ、ノーヒットノーラン以上の偉業として
大々的に報じられることになります。

ただし、これは非常に厳しく、
2021年5月現在で、15回しか日本のプロ野球では
達成されておらず、
歴史に名を残すレベルの快挙であることが
分かるのではないでしょうか。

まとめ

プロ野球における
ノーヒットノーランを解説しました。

最後まで無失点(0点)で抑えるだけでも
野球というのは、非常に難しいことですが、
その上、ヒットも打たれることなく
試合を終わらせる…というのは
非常に難しいことです。

投手本人の実力もそうですし、
プレッシャーに負けない心、
それから味方の守備や得点などなど
色々な部分が積み重なって初めて
達成することができるものです。

プロ野球の歴史で、未だに100人も
それを達成した投手がいない、ということから
そのすごさが分かるのではないかと思います。

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