「サイレントトリートメント」とは何か。
これは、野球の世界などで見かけることのできるもので、
チームの選手を、ちょっと変わったスタイルで
歓迎する手法の一つのことです。
海外のメジャーリーグなどで
よく見かけることのできるものですが
日本でもまれに
サイレントトリートメントが行われたり
するようなこともあります。
この言葉について、
詳しく解説をしていきます。
どのような行為を言うのか？
サイレントトリートメントとは
プロ野球選手になって
初めて本塁打（ホームラン）を放った選手を
歓迎するための方法のひとつで、
通常は、初めてホームランを打った選手が
グラウンドを１周して戻ってきたら
そのままベンチにいる選手たちが
手厚く、初ホームランを打った選手を
出迎える…という流れになりますが、
この「サイレントトリートメント」は、
あえて”何事もなかったかのように振舞う”
出迎えの方法です。
初ホームランを打った選手が戻ってきたら、
祝福することなく、
まるで無視しているかのように、ごく普通に振舞い
ホームランを打って戻ってきた選手が
戸惑い始めたら、一斉に祝福してあげる…
という一種の「おふざけ」のようなものですね。
初ホームラン！やった！
と、戻って来たら、誰も反応してくれなくて
「え？？え？？？」と、その選手がなったところで
一斉に手厚く祝福してあげる…という
ドッキリ的な要素を含む
祝福方法ですね。
仲間内のおふざけのようなもの、と
イメージすると分かりやすいのではないでしょうか。
どんな風に行うの？
あくまでも「よくある」タイプの
サイレントトリートメントのお話ですので、
具体的には変わって来ることもありますが、
基本的な流れとしては以下の通りです。
①選手がプロ初のホームランを放つ
選手にとって、プロ初めてのホームランというものは
やはり特別なモノです。
日本のプロ野球で言うと、
高校時代のホームランだとか、アマチュア時代の
ホームランだとか、プロ野球入りしてからの
２軍・３軍でのホームランだとか、そういったものではなく
１軍の公式戦で放ったホームランのことを
”プロ初本塁打（ホームラン）”と称します。
プロでも２軍・３軍・オープン戦・紅白戦などは含みません。
②戻ってきた選手を黙って出迎える
通常であれば、ホームランを打つと、
初ホームランだろうと、何十回目のホームランだろうと、
ベンチで待っている選手たちが、祝福しますが、
それをせずに、平然と（あるいはわざとらしく）
何も反応しないで、戻ってきた選手を出迎えます。
③少ししたところで一斉に祝福
ホームランを打った選手が戻ってきて、
誰にも祝福されない状況を「え？」と思うようなタイミング
（大体数秒程度）で、
一斉に他の選手たちが祝福を始めて、
サプライズ的にお祝いしてあげる
これが、サイレントトリートメントの基本的な
流れになりますね。
主に、メジャーリーグなどでプロ初ホームランを
打った際に行われているものです。
何か意味はあるの？と言われれば
特に意味自体はないのですが
一つの祝福の方法、ということですね。
メジャーではよく行われている
日本では「サイレントトリートメント」は
あまり一般的ではありませんが、
メジャーリーグなどではよく行われており、
日本からメジャーリーグに移籍した
野球選手なども、
メジャーリーグでの初ホームランを記録した際に
この「サイレントトリートメント」による
祝福を受けたようなケースは
存在しています。
なかなか経験できないことなので、
選手からしてみればびっくり、ということに
なるようで、
そんな感じのコメントもそこそこ見かけます。
日本では行われているの？
メジャーリーグほどではありませんが
日本でも、サイレントトリートメントによる
祝福が行われたことはあります。
全ての選手に対してやったりだとか
そういうことはありませんが、
プロ初ホームランを打った選手に対して、
↑のように、最初はわざと無反応で、
後から祝福を…ということは
実際に行われたことがあります。
メジャーリーグなどで話題になって、
日本でもそれをやる選手たちが時々
出てきている、という感じでしょうか。
今後も、日本のプロ野球でも
そういう場面を見ることができる日が
来るかもしれません。
（さすがに、全ての初ホームランに対して
やるほど、日本では浸透しないとは思いますが）
いじめや嫌われているわけではない
サイレントトリートメントは
祝福の方法の一つです。
外部から見ていると、なかなかその感覚は
理解できないかもしれませんが、
いじめの意図で行われるものではありません。
（確かに、無視、と言うといじめを
イメージする人も多いかとは思いますが…）
当然、サイレントトリートメントで
祝福されている選手が「嫌われている」わけでもないので
このあたりはマイナスのイメージではなく、
むしろプラスのイメージで行われている、
ということになります。
サイレントトリートメントで祝福してもらえる選手は
むしろ、周囲から色々な意味で愛されている
キャラクター…と言うことなのかもしれませんね。
まとめ
サイレントトリートメントが嫌い！
という人もいるとは思いますが
当人たちが喜んで、そういう祝福を
したり、されたりしているわけですから
嫌いなのは自由ですが、
口出しをすることではない、と思います。
日本の野球でも、稀にそういう祝福が
行われることもありますから、
もしそういう場面を目にしたら
貴重な場面を見れてラッキー！というぐらいの
考え方で良いと思います。
