流行語大賞とは?どうやって決まるの?賞金や賞品はあるの?

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「流行語大賞」…
毎年、年末が近づいてくると
そういう言葉を耳にすることも多くなってくると思いますし、
ニュースなどでも流行語大賞の話題が
そこそこ取り上げられたりすることも
あると思います。

では、この流行語大賞とはどのように決まっているのか、
いつ発表されるのか、
どこが運営しているのか、
その点について、詳しくお話を
していきたいと思います。

毎年、なんとなく「これが流行語なのか~」などと
見ている人も多いと思いますが
意外と知らない内側をまとめていきます。

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流行語大賞とは何か?

正式名称はユーキャン新語・流行語大賞と言う名前で、
1年間に発生した「ことば」の中から
選考、そのことばに関わった人物や団体などを
表彰する目的で生まれたものになっています。

1984年からスタートし、
それから毎年行われている
そこそこ歴史のあるイベントになっていますね。

実際に毎年、
流行った言葉や、「これはあんまり流行ってなくない?」という
言葉まで、色々な言葉がノミネートされて
表彰されています。

いつ発表されるの?

流行語大賞はいつ発表されるのかどうか。

これは、毎年「12月1日」に発表が行われています。
ただし、12月1日が土曜日や日曜日だったりする場合に
関しては1日ではなく「その次の平日」に
発表されます
(例えば12月1日が土曜日なら12月3日月曜日に
発表される形ですね)

なお、流行語大賞のノミネート自体は
先に発表されており、
毎年11月ごろに発表が行われています。
その後、選考などが行われて、
最終的に12月1日に発表されるかたちです。

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どこが運営しているの?

流行語大賞は国がやっているわけではなく
企業がやっているものになります。

運営しているのは「自由国民社」という名前の
出版社で、1928年に発足した
サラリーマン社という会社から社名変更などを
経て、続いている会社ですね。
非常に歴史のある会社です。

本社は東京都豊島区に存在しています。

ちなみに「ユーキャン新語・流行語大賞」という名前を聞くと
ユーキャンが運営しているのかと思ってしまいがちですが
そういうわけではなく、
ユーキャンはスポンサー企業です。

受賞までの流れは?

流行語大賞がノミネート、そして受賞されるまでの
流れとしては
まず、『現代用語の基礎知識』という雑誌の
読者アンケートの結果から編集部によって
ノミネートされる用語が選定されます。

この時点で、流行語大賞ノミネートが決定される、
ということになります。
決して、大勢の人間の投票から選ばれている、
ということではなく
読者と編集部から選ばれている、という感じになります。

その後「流行語大賞選考委員会」によって
(7人のメンバー)が、トップテン及び年間大賞を決定する、
ということになります。

そのため、最終的には、ノミネートされた言葉から
大賞を決めるのは、7人の委員会ということに
なりますから、必ずしも「世の中で多く使われる言葉」が
大賞に選ばれるとは限らず
「え!?なんでそっちが大賞なの!?」と
人によっては感じてしまうような言葉が
選ばれることもあります。

ただ、こればっかりは個人の感性にもよる部分ですし、
大々的に投票してもらうほどのことでも
ありませんから、これに関しては
仕方のない部分がある、というのは事実でしょう。

言葉によっては除外されることも

流行語大賞にふさわしくないような言葉は
そもそもノミネートされなかったり、
ノミネートどまりで、大賞に選ばれなかったり
する可能性はあります。
あまりにも過激な言葉だとか、
人を傷つけるような言葉が
流行語大賞に選ばれてしまったら
それはそれで問題ですからね…汗

具体的に「こういう言葉は除外されます」
とルールが決まっているわけではありませんが
傾向としては

・人を傷つけるような言葉
・あまりにも過激な言葉
・人を選ぶような言葉
・特定の思想に偏った言葉
・実際の事件に関係するような言葉

に関しては
ノミネートされなかったり、
ノミネートされても大賞や
トップテンには選ばれなかったりする
可能性が非常に高いです。

まぁ、それは当然と言えば当然ですよね。
誰かが傷つくような言葉が
”流行語大賞です!!”なんてなってしまったら
スポンサーだとか、そういう企業の
イメージもマイナスになってしまいます。

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どんな賞が用意されているの?

流行語大賞にはどのような賞が
用意されているのでしょうか。

現時点では「年間大賞」と
「トップテン」そして「特別賞」が
用意されています。
ノミネートされた言葉の中から
委員会のメンバーによって話し合われて
決定する、という形式になります。

過去には金賞・銀賞・銅賞のような
表彰形式だったりしたこともありましたが
近年は「年間大賞」と「トップテン」を中心に
場合によっては特別賞、という形で
行われています。

今後も長い年月を経て、変わっていく可能性は
ありますが、
今の時点ではこんな感じです。

賞金や商品は貰えるの?

流行語大賞に選ばれたり、
トップテンになったり、特別賞になったりすると
賞金や賞品を貰えたりするのかどうか。

これに関しては
”ない”というのが答えのようです。

流行語大賞に選ばれた言葉の産みの親が、
何か賞金を貰えたり賞品を貰えたりすることはなく、
授賞式に出ることができる、だとか
そういう部分のみになっています。

勿論、流行語大賞に選ばれれば
イヤでもその本人や企業の知名度は
上がるでしょうから
宣伝効果、という意味では非常に大きいですが、
直接的に賞金が配られたりだとか
そういうことは、ありません。

あくまでも賞を授けるだけ、
ということですね。

必ずしも世間の流行と一致するとは限らない

流行語大賞は
良くも悪くも「限られた一部の人間」が
携わり選定・そして大賞が決まるものです。
国民的に全員が投票したりだとか
一般の人間が、自由に人気投票のように投票
できたりだとか、そういうものではありません。

そのため、流行語大賞は、必ずしも
世間の流行と一致するとは限らず、
「え??なんであれがないの?」だとか
「それ、流行ってないですけど!」だとか
「もう古いです」だとか
そういう言葉がノミネートされたり
場合によっては大賞に選ばれたり
することもあります。

人によっては、そういった部分を猛烈に
批判したりするような人もいますが、
それが流行語大賞というものですし、
そもそも”全員が納得するような言葉”を
選ぶことは、誰だって不可能なコトですから、
あまり噛みついたりせず、
ふ~ん、ぐらいに思っておくのが
一番です。

「明るい言葉」の方が多めな傾向

傾向的には明るい話題の言葉の方が
受賞はしやすい傾向にあるように見えます。
具体的な選考基準は内部でしか分かりませんが、
スポーツ関連の言葉、お笑い芸人の言葉、
ドラマや映画などの言葉などが
多い感じですね。

これは、先ほど反対側の話題として書いたように
「マイナス」の意味合いの言葉が選ばれることは
基本的には少ない傾向にありますので、
その対極となる、プラス方面の言葉が
選ばれやすい、ということに
なるのでしょう。

この傾向は、今後も続くと思われます。

まとめ

流行語大賞についてご紹介しました。

あんまり、「この言葉がない!」とか
「そうじゃないだろ」とか、
突っ込んだりせずに、
気楽に眺めるぐらいがちょうどよいと思います。

何にでも噛みついていると
自分自身も疲れてしまいますからね。

自分も使ってるような言葉だったら
「やっぱりな!」で良いですし
自分が知らないような言葉だったら
「そういうものもあるんだな」
ぐらいで、良いのではないでしょうか。

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