努力義務って「任意」「強制」どっちなの?ハッキリしてほしい方のために解説!

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「努力義務」という言葉が
法律上で使われることがあります。

しかし、イマイチ言葉としては「曖昧」で、
「これは努力義務です」と言われても
つまり「強制」なの?「任意」なの?ということが
非常に分かりにくいのも事実だと思います。

中には、強制なら強制、任意なら任意で
ハッキリしてほしい!という人も多いのではないでしょうか。

曖昧な表現で言われても伝わりにくい…というのは
確かにあると思います。

では、法律における”努力義務”とは、
実際のところ、任意なのか、強制なのか、それを
見ていきましょう。

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実質上は任意なの?強制なの?

「自由」なのか「強制」なのか。
これは、とても大事なことですよね。

どっちなのか分からないと、
どうすればいいのか判断できない、判断しにくい!
という人もいると思います。

結論から言うと、
”努力義務”という言葉に関しては
事実上は「任意」となります。

「強制」とは絶対にそうしないといけない、というものであり、
それをしないとルール違反になったり、罰則があったり
するものですが、
努力義務とされている事柄に関しては、罰則などもなく、
「それをしなくても大丈夫」な状態となっています。

そのため、努力義務は”事実上の任意(自由)”と
いうことになります。

強制であれば「しない」という選択肢はないわけですから、
「しない」という選択肢が選べる以上は
「努力義務」=「事実上の任意」ということになります。

努力義務に罰則は存在しない

「努力義務」とされているものに関しては
「罰則」が存在しておらず、
例えば、地域の条例などで、何々は努力義務とする、みたいな
事が決まっていたとしても、
「それを守るかどうかは、最終的には個人の判断次第」ということになります。

予防接種などの努力義務もそうですし、
一部の図書・映画などに関する努力義務などに関してもそうです。

「それを守るかどうかは、本人とその周囲の人間次第」です。

努力義務とされていることは「それをしなくても」
罰則は何もありません。
言葉では”努力義務”となっていますが、
別に一切努力しなかったとしても、法律上何も問題はなく、
罰則も存在していません。

柔らかい言い方に変えてしまうのであれば
”できる限りそうしてくださいね よろしくお願いします”ぐらいの
お願いの意味合いであり、
「No」と返事をすることもできる、ということです。

努力義務には、罰則などは一切存在しておらず、
仮に努力をしなくてもそれは”悪いこと”ではないのです。

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努力義務は強制ではない

「努力義務は事実上の強制」と勘違いしている人も
時々見受けられますが
これは、違います。

選択肢が「はい」「いいえ」である以上、
努力義務は強制ではないのです。
強制であるならば「はい」以外の選択肢はありません。

上でも書いた通り、努力義務は罰則も存在しませんし
ペナルティもありません。
冷めた言い方をすれば「完全無視」しても、
何も法律上も問題はない、ということになります。

”努力義務とは強制です”だとか
”努めなければならないと書いてあるので”だとか、
勘違いしている人もいますが、
言葉の上ではどうであれば、
実際に「選択は自由」なわけですから、
これは強制ではなく、自由なのです。

最終的に決めるのは自分自身であり、
努力義務の場合は、その選択を好きに
選ぶことができます。

どうするかは自分次第。自分で良いと思う判断を!

「努力義務」とされている事柄を
どうするかは、”自分次第”です。

当然、”努力してくださいね”と言われていることに対して
それを守ったり、守ろうと努力したりすることも
それは良いことですし、
逆に”努力したけど無理だった”だとか
”努力するつもりもない”
”する必要はない”と思うのであれば、
それも個人の考え方の一つであり、
悪いことではありません。

努力義務とされていることに関しては
「どんな選択をしようと」個人の自由であり、
正解も不正解もそこにはありません。

本当に「そうするべき」なら、それは
法律上「努力義務」ではなく、
別の言い回しがされていますし、
「強制」になっています。

努力義務を果たす、果たさない、これは
個人の自由であって、
どっちも悪くなく、どちらも不正解ではありません。

選べる以上、好きなほうを選んでよいわけですからね。

そのため、努力義務となっていることに対する判断は
「人それぞれ」異なります。
自分の判断は自分の判断、
他人の判断は他人の判断ですから、
他人の判断にケチをつけたりしないようにしましょう。

努力義務は「自由」に選択できる

結論を言えば、努力義務は”自由”に自分の意思で
選択ができる事柄です。

努力するもよし、
努力しないもよし、です。

「強制」だと勘違いしてしまっている人や
「強制」なのか「任意」なのか分からずに困っている人、
色々な人がいるかと思いますが、
事実上の「任意」なので、そのことは
頭に入れておきましょう。

まとめ

「努力義務」という言葉は
パッと見ると、分かりにくい言葉です。

ですが、ここまで説明した通り、
仮に全く努力しなかったとしても
罰則は一切存在せず、
別にそれは「悪いこと」をしているわけではありません。

そのため、言葉は分かりにくいですが
事実上は「努力してほしいですが、最終的には好きにして下さい」という
意味合いになります。

強制ではありませんので、
「努力義務」とされている物事に直面した場合は、
自分でよく考えて、自分が良いと思う選択を
選んでいきましょう。

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