ゲーム機の値上げが当たり前の流れは良くない。業界の衰退に繋がる!

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ゲーム機の”値上げ”は、
プレイステーション5が値上げに踏み切るまではあまりなく、
過去の事例を見て見ても、
ゲーム機は発売されてから次第に値下げされていくのが
基本でした。

しかし、半導体不足だったり、
物価自体の上昇だったり、
発売後、値上げが行われるような流れも出て来てしまい、
プレイステーション5の値上げ後、
国内ではPS5が複数回、そしてXBOXSeriesも複数回の
値上げを実施しています。

が、この”発売後、徐々に値段が上がっていく”という流れは
ゲーム業界の衰退に繋がる深刻な状況で、
この流れは出来る限り抑えないと、
ゲーム人口自体が減る可能性があります。

それは何故なのか、という点を詳しく解説していきます。

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理由はどうあれ「値上げ」は売上に響く

メーカー側も当然ながら
値上げをしたくて値上げをしているわけではなく、
止むを得ず値上げをしている…ということにはなると思いますが
当然、”値上げ”をすれば売上には響きますし、
国内市場においては”価格”は非常に大きなダメージとなります。

実際に2025年に発売されたニンテンドースイッチ2は
国内向けにのみ「日本語専用モデル」を発売し、
他国とはわざわざ差をつけていることからも明らかなように
”日本国内では高いと売れない”と、
メーカーもそう判断しているということになりますし、
実際に、PS5も値上げのたびに週間販売台数の平均が落ちるなど、
”価格”は大きく売上に直結しています。

そのため、値上げの理由が半導体不足だとしても、
メモリの高騰だとしても、円安だとしても、どのような理由だったとしても
”値上げ”は売上自体に非常に大きな悪影響を及ぼすということは
間違いありません。

…と、値上げすれば普及が鈍くなる…というのは
これは当たり前のことです。
ただ、ゲーム機においてはさらに別の事情も重なって来るので、
”値上げが当たり前”になってしまうと、
より強く、衰退を招く可能性があるのです。

その理由についても見ていきましょう。

値上げ以前に高額化している状況

まず、家庭用ゲーム機は
そもそもの話、”高額化”している傾向にあり、
かつては2万円~4万円ぐらいの幅が中心でしたが
その価格が上がりつつあります。

特にプレイステーションとXBOXに関しては
元々高額化がかなり進んでしまっており、
PS5も最初の時点から4万~5万という
”ゲーム機としてはかなり高額”になってしまっています。

また、任天堂ハードに関しても、
WiiUまでは2万5000円程度で粘っていましたが
Switchは3万円ちょっと(ただ、これは最近では安いほうですね)と、
価格を維持していたものの、
Switch2では約5万円というこれまたかなり高額な
価格となってしまいました。

現在はまだSwitchも現役ハードですが、
仮にこの先、Switch2・PS5・XBOXSeriesが現行機となっていくと
”現行ゲーム機で遊ぶには最低5万”という
かなりハードルの高い状態になってしまっています。

このように”もともと高い”状態のところ、
さらに値上げをしてしまうと、さらに買う側からすれば
負担が大きくなり、購入の手も鈍ることになってしまうので、
”元々、高額化している家庭用ゲーム機をさらに値上げする”ということは、
あまり望ましい状況であるとは言えません。

ゲーム機自体、高額化の流れは新規ユーザー獲得という意味では
かなり厳しい状態で、
このまま高額化が続けば”子供のうちにゲームに触れるユーザー”が減り、
将来的に”子供の頃にゲームで遊んだ大人”も減ることで、
ゲーム業界が衰退する恐れもあります。

やはり”子供の頃にゲームで遊んだ”という経験を植え付けることも
”ゲーム業界の将来の顧客”を育てるためには大事なことなので、
高額化の流れは将来を見据えれば良くないですし、
そこにさらに値上げも加わって来ると、
ゲーム業界自体が衰退することにも繋がりかねません。

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「消極的ユーザー」を遠ざけてしまう

ゲーム機が発売後”ジワジワ値上げ”されていく流れが
よくない理由として
”消極的ユーザー”をそのハードから遠ざけてしまう、
という点が挙げられます。

新しいゲーム機は発売後、
基本的にまず飛びつくのは次世代機への移行に
”積極的なユーザー”です。

こういったユーザーは、発売後に抽選販売などにも挑戦して
購入を狙うと思いますが、
その一方で、次世代機の購入には積極的ではない層もいます。

”そのうち買おう”
”ソフトが揃ったら買おう”
”安くなったら買おう”
”今のハードにソフトが出なくなったら買おう”

そういう感じのユーザーですね。

こういった次世代機の購入に
どちらかと言えば最初の時点では”消極的なユーザー”に関しては、
そもそもそのままでは”買ってもらえるかどうか分からない”という状態です。

ただ、ゲーム機の発売において
発売直後に飛びつくのは積極的ユーザーで、
その後に残るのは消極的なユーザー(最初には飛びつかないユーザーたち)に
なるので、初期の需要が満たされたあとは
メーカーは”どうやってこの人たちにハードを手にしてもらうか”を
考えなくてはいけません。

そこで問題になってくるのが”値上げ”で、
今まではゲーム機発売後、年数が経過すれば
値下げが行われたり、ソフトが揃ってきたりするなどして
次世代機に飛びつかない”消極的ユーザー”も徐々に
次世代機を手にしていました。

しかし、”ジワジワと値上げ”される流れが定着してしまうと、
この消極的ユーザーの中には次世代機の購入を諦める・見送る人も
出て来てしまいます。

元々、次世代機に飛びつくようなタイプではなかった人たちからすれば
”値上げ”は「もうあきらめよう」となってしまうのに
十分すぎる材料です。

中には”値上げで買わなくなるようなユーザーは最初から買わない”みたいなことを
言う人もいますが、実際はそうではなく
値下げをきっかけに買ったり、ソフトが充実したら買ったり、というユーザーは
多いです。

が、値上げしてしまうとそういったユーザーが離れて行ってしまう可能性は高く、
そこは非常に大きな懸念点の一つと言えるでしょう。

”最初はハードの購入に消極的だったユーザー”も、新しいハードを
手にすれば、それをきっかけにコアユーザーになる可能性もありますし、
ソフトを色々手にする可能性も十分にありますが、
値上げでそういったユーザーの購入意欲を消してしまうと、
0にしかなりませんからね…。

争奪戦の悪化も懸念

”発売後、ジワジワ値上げされていく”ということが当たり前になってしまう…

これは、ゲーム機としては致命的で、
しかも最近は発売当初は数か月~数年品薄が続くのが当然の状態が
続いています。

こうなってしまうと、”値上げを恐れて急いで買う”みたいな
ユーザーも出て来て余計に争奪戦は悪化しますし、
品薄が終わる前の値上げが行われれば
”ずっと買おうとしていたのに何で値上げ後の価格で買わされるんだ”と
不満を抱く人もいるでしょう。
(実際、一度目のPS5の値上げ時には不満の声も聞かれました)

”発売直後は品薄が続くことが多い”商品において
”ジワジワ値上げされていく可能性がある”ということは
非常に大きなマイナスであるのも事実です。

まとめ

ゲーム機が発売後ジワジワ値上げされていくという
流れが定着してしまうのは
ゲーム業界にとっても非常に大きなマイナスです。

時間差での値上げや高額化の流れは
ゲーム業界の衰退を招くことになりますので、
スペック競争をどこかで止める、
ライト層向けのハードを用意するなど、
何か対策をしないと、
ゲーム業界は”マニアだけの世界”になってしまい、
衰退してしまいます。

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