ゲームのローンチタイトルはゲーム機の成功に直結する?ポイントを解説!

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ゲーム機の「ローンチタイトル」は
そのゲーム機の成功・失敗に影響するのかどうか?

※ローンチタイトルとは
新発売のゲーム機と同時発売されるゲームソフトたちのことを
示す言葉です。
(言葉の意味自体について詳しくは⇒ローンチタイトルとは?を参考にして下さい)

これまでのゲーム機の
ローンチタイトルの事例から
”ローンチタイトルがゲームの成功・失敗”に何か
影響を与えることはあるのかどうか、
ローンチタイトルの戦略はどのように組み立てていけば良いのか、
この点について詳しく分析していきます。

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ローンチタイトルも重要な要素の一つではある

新発売されるゲーム機と同時発売となる「ローンチタイトル」は、
新しいゲーム機の普及においても、大事な要素の一つで、
例えば”ゲーム機本体と同時発売されるソフトが0本”だったら、
(流石にこれは極端な例えでそんなことは普通、ありませんが)
そのゲーム機の売上には非常に大きな影響を及ぼすでしょう。

ローンチタイトルは多ければ多いほど良いですし、
特にその中に”独占タイトル”の大きなソフトがあれば
なお良いのは確かです。

しかし、ローンチタイトルだけで新しいゲーム機の
成功・失敗が決まるのかどうか?と言われれば
これが”No”であるのもまた事実です。

ローンチタイトルの”数”だけでは成功しない

ローンチタイトルは重要な要素の一つですが、
一方で、”数”だけでは難しく
”質”も伴っていないと新しいゲーム機と言うものは
なかなか購入してもらうことはできません。

例えば、30本ローンチタイトルがあったとしても
そのすべてが”ほとんど無名のソフト”ばかりだったとすれば
”ゲーム機本体を買ってまで遊ぶ必要はない”と考える人も
増えるでしょうし、
”他のゲーム機でも遊べるソフトが30本”だった場合、
やはり、同じことが起きるでしょう。

ゲーム機はあくまでもソフトをプレイするための機械にすぎず
どちらかと言うと”遊びたいものがあるから買う”わけであって
ゲーム機本体の技術などに魅力を感じて買う人は
どちらかと言うと少数です。

ですので、”魅力あるソフト”を用意しないと
何本のローンチタイトルを用意したところで
ユーザーを引っ張ることはできない、ということになります。

”量”ももちろんある程度は大切ですが、
ローンチタイトルにおいては、どちらかと言うと
”量よりも質”が求められるものになります。

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ローンチタイトル”だけ”では成功しない

新しいゲーム機というのは、
ローンチタイトル「だけ」で成功を収めることは
なかなかできないもので、
ローンチタイトルを揃えることは勿論、有利に働く部分の一つでは
ありますが”それだけ”では成功しません。

例えば、プレイステーションVitaは、20本という
ローンチタイトルとしては最大級の量の数のソフトが
同時発売されましたが
結果的にはVitaの前のハードであるPSP(ローンチタイトルは6本)の
売上を大きく下回る結果になっていますし、
ローンチタイトルが20本以下のハードでも、
Vitaを上回る売上を記録しているハードはたくさんあります。

確かに、超ビッグタイトルのような新作はVitaのローンチタイトルには
あまりありませんでしたが、それでも人気シリーズのVita専用の新作なども
ローンチタイトルの中に存在していましたから
極端に質が悪いローンチタイトルということでもありませんでした。

しかし、結果はなかなかうまくいかない状態で、
”ローンチタイトルの数だけで”成否が決まるわけではない、
ということを浮き彫りにしています。

また、プレイステーション5もローンチタイトルは多めですが
過去のプレステと比べると国内では苦しく、
また、ローンチタイトルの数がほぼ同等のスイッチとは
大きな差がついています。

こういった点を見ても
”ローンチタイトルだけで全ては決まらない”ということが分かります。

また、超大作の新作を用意しても、
それが成功に結び付くとは限らず、
例えば「NINTENDO64」は後の時代でも高い評価を誇る
”スーパーマリオ64”がローンチタイトルの一つでしたが
結果的に64は任天堂ハードの中でも苦戦した部類に入るハードでした。

このように、超大作を自前で用意しても、
”それ以外の要素”が続かないとローンチタイトルがいくら本数・質を
上げてもそのゲーム機は成功できない、ということを意味しています。

”他の要素”がちゃんと整った上で充実させる必要がある

ローンチタイトル”だけ”が充実してもそのゲーム機は成功しない。
これは、過去の事例から見ても明らかです。
ローンチタイトルの充実は”基本”が整った上で重要に
なってくる部分で、それ以前の基本の部分が整っていないと、
どんなに魅力的なソフトを揃えても、成功への道のりは遠くなります。

ローンチタイトルの前に、最低限、下記の要素は
そのゲーム機を成功させるためにも重要になってくる部分であると言えます。

・品薄の長期化を防ぐ
まず、ローンチタイトルがどんなに魅力的でも
ハードが品薄になってしまい、それが長期化するようなことがあれば
普及に大きく水を差すことになります。
PS5がこの状態に陥っていて、発売から約2年半、品薄が続きました。
品薄が長期化すると「もういいや」となってしまう人も多いので、
絶対に防がなくてはいけない部分の一つです。
基本的にはとにかく生産を続けることですが、
販売体形などについても一定の工夫(転売対策)などは必要になるでしょう。

・価格を抑える
もう一点は”価格”で、ローンチタイトルがいかに充実していても
ゲーム機本体が5万だったり、6万、7万の世界になってしまうと
購入ユーザーは限られてしまいます。
特に、ライトユーザー層はゲーム機にそこまでの価格はなかなか出しませんので
ゲーム機自体の高額化はそのハードの普及に大きく身を差す可能性のある部分です。
これも、PS5が引っ掛かってしまっているほか、
過去にも高額で失敗しているケース(PS3の初期など)があるため、
ローンチタイトルを揃える前に”廉価モデルを用意する”などの
対策が必要になります。

この2点のどちらか一つでも崩れていると
新しいゲーム機の普及にも甚大な影響・ダメージを
与えることになりますので、
新しいハードを出す時には、細心の注意を払うべき部分です。

まずは”この2つ”が非常に重要で、
ローンチタイトルの充実は”それが整っていることが前提”の
部分になります。
この2つがちゃんとしていないと、いかにローンチタイトルが
揃っていても、なかなか成功はしません。

継続的な新作投入も大事

ローンチタイトル充実、品薄も起きず、価格も適正価格…
そういった状況にできれば比較的良いスタートを
切ることができるはずです。

ただ、その後”新作の発売が途切れてしまう”と、
ズルズルと売上ペースも落ちてしまい、苦戦することになります。

例えばNINTENDO64は発売後、しばらくソフトが非常に少ない状態が続きましたし、
WiiUは任天堂タイトルがローンチ後、かなり少ない状態のまま
半年以上推移し、失速してしまいました。
プレイステーションVitaは、ローンチ後「PS4やPS3と同時発売ソフト」が
非常に多くなってしまい、独自の新作が少ない状態が続いたことで
失速してしまっています。

このように、ローンチだけではなく”その後”のソフトの展開も
継続も非常に大事になります。

まとめ

ローンチタイトルも重要ですが、
それは”品薄への対策”と”価格面”が整っていてこそ
初めて力を発揮するものです。

また、発売後もローンチタイトルを充実させたからいいや、ではなく
継続的にソフトを投入することが成否を分けるカギとなるのです。

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