紙幣の”旧札”を記念に取っておく…ということは
やっても良いのかどうか。
この点を解説していきます。
新札が登場した後には、
”旧札”は次第に世の中から姿を消すことになります。
私も野口英世・樋口一葉・福沢諭吉がお札に描かれている時代に
販売店で勤務していましたが、
その前の、夏目漱石(1000円札)・新渡戸稲造(5000円札)・旧福沢諭吉(1万円札)を
見かけることは、何年も勤務していて、”本当に時々”でした。
この記事を書いている現在、
渋沢栄一ら新しいデザインに変わったばかりで、
まだ、”むしろ新札の方が見かけない状態”ではありますが
いずれは、旧札を世の中でほとんど見かけない状態へと変わっていきます。
旧札を保管しても良いのか、
保管する場合の注意点は何か、
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(※関連記事⇒新紙幣になるとどうなるの?)
保管するのは個人の自由
旧札を記念に取っておきたい!ということであれば、
保管するのは”個人の自由”です。
古いお札を保管してはいけない、などという法律はありませんし、
何も悪いことではありませんので、
旧1000円・5000円・1万円を記念に手元に残しておきたい場合に
関しては、各自で保管して頂いて構いません。
”新札に変えないといけない”というルールはないので
この点は安心して下さい。
ただ、いくつか注意点やポイントもありますので
その点について、見ていきましょう。
銀行などに預けてはいけない
旧札を保管しておきたい場合は、銀行などに
預入してはいけません。
と、言うのも、”旧札を銀行に預け入れ”すると
”戻って来る時も旧札”…ということではないので、
戻って来る時には新札に変わってしまいます。
そのため、旧札を記念に取っておきたい!という人は
銀行ではなく、各自で”保管”しておく必要があります。
銀行に預け入れをしてしまうと、
戻ってくるときには新札に変わってしまいますので
この点を忘れないようにしてください。
早めに確保しておいた方が良い
この記事執筆時点では、
新札は既に発行されていますが
”世の中では旧札しかほぼ見かけない”
そんな状態です。
しかし、以前もそうでしたが
”必ず”そのうち比率は逆転していき、
”新札も旧札もよく見かける”という状態を経て、
最後には”旧札の方が見かけない状態”に代わり、
”旧札を見ることはほとんどない”状態へとなっていきます。
ごく稀に手にする機会があるかもしれませんが、
”記念に取っておきたい”のであれば、
早めに確保しておくことをおすすめします。
新札が登場した直後であれば
旧札を確保することは簡単ですが、
時間が経てば経つほどだんだんと見かけなくなっていき、
やがて、入手は難しくなります。
例えば、今この時点でも大昔のお金”500円札”は
探せば見つけることは出来ても
”普通に生活していれば、手にする機会も見る機会もない”ものですよね。
どんなお金もいずれはそういった状態になっていきますので、
記念に旧札を保管しておきたい!という場合に関しては
なるべく早めに保管用をキープしておくことをおすすめします。
後から使いたくなったらどうすれば?
旧札に関してはこの先も
”使えなくなる”ということはありません。
不便な部分は出て来るとは思いますが
例えば、↑で挙げた500円札だって今も使えますし、
大昔の聖徳太子の1万円札も今でも使おうと思えば
使うことは可能です。
ですので、一度は”記念に取っておこう”と
思ったものの、何らかの理由で”やっぱり使おう”と
思った場合にはいつでも利用することができます。
ただ、数年、数十年と年月が経過していくにつれて、
・その時代の精算機などにも対応できない可能性
・お店の人が戸惑う(その世代の人が知らないほど古いお金を出したりすれば
当然店員は戸惑うでしょう)
など、不便な部分も出てはきますので、
それは一応、頭に入れておくと良いと思います。
が、最終的に”銀行で両替”してもらうこともできるので
保管用を後から使いたくなった場合でも、
多少、手間がかかる場合はあっても”使えなくなる”ということは
ありませんので安心して下さい。
保管する場合の注意点は?
長期間、旧札を保管する場合は、
”直射日光と湿気に注意し、風通しの良い場所で保管”
することが、最も良い状態で長期保管できる方法です。
また、人間が触れば触るほど傷んでいくので
その点には注意するべきなのと、
”どこにしまったか忘れて紛失してしまう”点への注意、
あとは虫などに食べられてしまったりしないように注意…
というところは、それぞれ注意しておきましょう。
前述したように、”銀行に預けて取っておく”ということは
できませんので、保管は自分自身でしっかり行う必要がある、
ということを覚えておきましょう。
(繰り返しになりますが、銀行は当然ながら
”入れた時のお札”が戻って来るわけではありませんので、
旧札を預け入れても、出す時には新札になってしまいます)
まとめ
旧札を記念に残しておきたい!という場合、
それを残しておくのは個人の自由で、
”旧札を保管してはいけない”というルールは
ありませんので、安心して下さい。
また、途中で急に”やっぱり使いたい”と思った場合は
いつでも使うことができ、
年数が経過するとお金としての効力を失ってしまう…
みたいなことはありませんので、この点も安心して下さい。
保管の際には↑で紹介したようなことに注意しつつ、
せっかく保管するのであれば綺麗な状態で保管していきましょう!
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