キレやすい高齢者にならないようにするために。注意すべきポイント。

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高齢者の中には、怒りっぽい性格に
なってしまっている人も、残念ながら多く見受けられます。

実際に接客業をやっていた際に、
想像以上に”ワガママを言ってそれが通らないと逆ギレする高齢者”の
お客さんは非常に多く、
他の年齢層と比べても、かなり悪い意味で目立っていました。

元々怒りっぽい人はさておき、
人間は歳を重ねるにつれて、だんだんと感情のコントロールだとか
そういったものが難しくなっていってしまう人もいます。

これは、人間である以上仕方のないことではありますが
だからと言って、そういう振る舞いを続けていれば
周囲に迷惑がかかりますし、
トラブルの原因になってしまう可能性も十分に
考えられます。

自分が”キレやすい高齢者”になってしまわないためには
どうすれば良いのか、ポイントをそれぞれ見ていきましょう。

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歳を取ったからキレてもいい、ということはない

まず「キレる」ということ自体、
周囲にとっては迷惑であり、
周囲を怖がらせたり、あるいは嫌な気持ちにさせたり、
そういったことに繋がります。

もちろん、本当に”これは怒っても仕方がない”と思われるようなことで
怒るのであれば、ある程度は仕方のないことですが、
”そんなことで怒る必要はない”と、世間一般的に言われるようなことで
キレたり、”自分が悪いのに”キレたり、そういった行動をしていれば、
高齢者であろうと、若い世代であろうと、ただの迷惑行為です。

”高齢者だからキレやすくなっても仕方がない”とか、
そういうことはありませんので、
この点は甘えないようにする必要がありますし、
自分自身でも、できる範囲内でカバーしていく必要があります。

ある程度感情のコントロールが難しくなることは
これは仕方のないことです。
だからと言って「歳を取って感情のコントロールが難しくなったから
キレるのも仕方ない」とはなりません。

周囲からすれば”怖いモノは怖い”ですし、
暴力を振るったり、暴言を吐いたりすれば
それはただの犯罪ですから、
そういった点はしっかりと注意し、対応していく必要があります。

”キレる”ことはよくないことだと理解する

まず、基本的な部分として、
人に対して”キレる”ということ自体、そもそも良いことではありません。
このことを自分の頭にしっかり刻み付けることが、最初の第1歩です。

キレる=やってはいけないこと

と、いうことを基本に据える、ということです。

怒りは自分自身が疲れるだけではなく
周囲も嫌な気持ちにさせてしまいますし、
トラブルの火種にもなります。

周囲の人間関係を破壊してしまい、
自分の周りから友達や家族が離れる可能性も十分にありますので、
そもそもキレること自体、本当に必要な時以外は
望ましいことではありません。

キレるのはよくないこと、迷惑行為であるということ、
恥ずかしい行為であるということを、まず自分の中に刻みつけましょう。

高齢になったから犯罪に走る…なんて人は全体のごくわずかです。
つまり”やってはいけないこと”だと分かっていれば
高齢になって判断力を失ってもほとんどの人は
それをしないで済むわけです。
ですから、キレることはいけないことだ、と若いうちからちゃんと
自分の中に刻み付けておくことは大事なことなのです。

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自分の老いを受け入れる

キレやすい高齢者になってしまう人の中には、
自分の老いを受け入れることができず、
その結果、キレやすい状態になってしまっている人もいます。

例えばバスや電車などで優先席を譲ってもらった際に
キレる人もそうです。
”人を老人扱いするのか!”みたいな人までいますが、
老人であることは恥ずかしいことではありませんし、
歳を重ねていれば誰であろうと老人です。

ちゃんと自分でしっかりと受け入れていればキレる必要なんて
そもそもないわけですし、
座る必要がないにしても「ありがとうございます。でも大丈夫ですよ」と
言えばいいだけですから、キレる方がおかしいのです。

こういった”老い”をちゃんと客観的に受け入れられていない人は、
キレやすくなる場合もありますし、
自分自身で”最近キレやすくなっているかもしれない”と客観的に
反省することも当然、そんな状態ではできません。

老いることは恥ずかしいことではありませんし、
老人であることも恥ずかしいことではありません。
しっかりと、自分がそういう年齢になったらそれを受け入れましょう。

むしろ、老いを受け入れられずに、↑のように騒ぐような
高齢者になってしまった方が、恥ずかしいことです。

周囲からの指摘に耳を傾ける。心の聴力まで落としてはいけない

自分自身がキレやすくなっていることに、
中には気付けないような人もいると思いますし、
頭が固くなって、周囲の意見に耳を傾けなくなってしまうような
人もいます。

ですが、これは絶対にしてはいけないことで、
周囲から何かを言われた際には
それを頭ごなしに否定するのではなく、絶対に”ちゃんと聞く”ということが
大事です。

また、だんだんと周囲の意見を聞いても、
それを柔軟に受け止めることもできなくなっていく人も
いますが、誰か周囲に信頼できる人がいたら
その場で頭ごなしに否定するのではなく、
その人に相談してから、自分で判断できなくなった分を
その人に補ってもらうなど、上手く”自分の老い”を受け入れた上で
対応をしていく必要があります。

例え、耳の聴力が落ちても、
心の聴力まで落としてはいけないのです。

ストレスを溜めないようにする

怒りっぽい状態は、ストレスも原因の一つになります。

特に高齢であればあるほど、
ストレスによる影響も大きくなっていくでしょうし、
元々”キレやすくなりがちな年齢”に入っていくので、
ストレスはできる限り溜めるべきではありません。

ストレスをなるべく解消するようにすると同時に、
自分の趣味を楽しんだり、
美味しいものを食べたり、今の自分の健康状態で
できる範囲内で良いですから、そういったものを
見つけてストレスをできる限り削り、
できる限りリラックスしていくようにする、ということも大事です。

また、どうにもならない場合、
何か環境自体をガラリと変えてしまうことも
一つの大きなポイントになるのではないかと思います。

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医師や知人などに相談する

どうしても解決できない場合は”人”の力を
積極的に借りていきましょう。

キレやすい原因が場合によっては病気が原因である可能性も
0ではありませんので、
医師に一度相談して見ることも、対策の一つです。

病気であるのであればその治療を早いうちに
始めた方が、自分のためにもなりますし、
病気が原因でなければ、それはそれで自分自身の
安心感にも繋がり、
また、ただ単にキレやすい状況に関しても、
医師と相談するうちに、何らかの解決策が見つかる可能性も
十分にあります。

また、カウンセラーなどでも良いですし、
最初は知人からでも良いですし、
とにかく、”誰か”に相談して、
そこから解決の糸口を見つけていくことも大事です。

周囲に当たり散らしていて、周囲に誰も人が
いなくなってしまうよりも前に、
こうして解決策を見つけていくことは
とても大事なことです。

まとめ

人間、生きていれば必ず老います。

しかし、高齢になったからと言って
”周囲にキレるのは仕方ないね”とは、なりません。

実際に、普通に周囲にそういった方面で迷惑を掛けずに
過ごしている、ちゃんとした高齢者の方もたくさんいるのです。

自分の老いを受け入れ、客観的に自分を見つめ直し、
もしも少しでも自覚があるのであれば
キレやすい自分にこそカツを入れて、
それを正していく必要があるのです。

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