品薄が解消されたPS5は今後どうなる?どの程度まで普及する?

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2020年の発売以降、品薄が続いていた
プレイステーション5ですが、
2022年末あたりからようやく生産台数が増え、
長かった品薄は終わりを迎えました。

2023年4月現在、
アマゾンでの通常販売も始まり、
どのお店でも売り切れになることはあっても
再入荷すればしばらくの間はお店に並ぶ、というような
通常の状態に、ようやく戻りました。

普通のゲーム機でも、品切れになること自体はありますから、
それは仕方のないことですからね…
(ずっと品薄なのが異常なだけで、どんな商品も
品切れになること自体は普通にありますから…)

では、品薄が解消されて
ようやく”普通”の状態になったPS5は
今後、どの程度まで普及するのでしょうか。

ゲーム店店長経験や、
色々なゲームを遊んできた経験を元に、
詳しく解説していきます。

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普及は進む。ただしスイッチ越えは難しい

日本国内での販売台数の話になりますが、
今のままでは、
ニンテンドースイッチを超えることは、
現実的には”不可能”であるかと思います。

もちろん、スイッチは2017年、PS5は2020年と
数年の差があることから
週間売上台数では、PS5がスイッチを上回る週も
あるでしょうし、実際に品薄解消直後は
毎週のようにスイッチを上回っていました。

ただ、国内でスイッチの累計売上を超えることは、
今のままでは、難しいかと思います。

しかし、品薄が解消されたことで、
普及は進み、ある程度のヒットは記録すると思いますし
”失敗”と言われてしまうようなハードになってしまう可能性は
低くなったと言えます。

スイッチが圧倒的に売上的に強すぎるだけで、
PS5も十分な売上を記録することはできるでしょう。

とは言え”今のまま”では、
国内ゲーム市場の”主役”になることは難しそうです。

品薄解消後の今後の推移を予測

品薄が解消された直後は
”今まで欲しかったけど買えなかった人”を中心に
大幅な売り上げ増となりました。

しかし、それはあくまでも
”今まで買えなかった人たち中心の需要”なので、
一通り行きわたれば売上ペースは沈静化します。

私も(ここでは言ってませんでしたが)最初から
そう予測していた通り、
2023年3月頃から、PS5の週間売上台数は
”一段落”し、スイッチを下回ることが多くなりました。

これは、”欲しいけど品薄で買えなかった!”という人たちの手に
ひとまず渡ったことを意味する数字の変化であると考えられます。

そして、この先ですが、
まずは2023年6月のFF16の発売までは
”穏やかなペースの売上”が続くと思います。

その後、FF16の発売前あたりからまた売上が少し伸びて、
FF16の時には、スイッチを超える売上を記録する(可能性が高い)と
考えられます。
ただし、それはあくまで一時的なことなので、
FF16の効果がどこまで続くかは分かりませんが
少なくとも「秋」頃にはまた売上が沈静化し、
以降は週間売上がスイッチを下回りつつも、穏やかなペースで
それなりに売れる、と言う状況が続いていくことになるでしょう。

ただしこれはあくまでも
”今のまま何もしなければ”の話です。

更なる普及のためのアクションを起こせば
話は変わるかもしれません。

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今後は「値下げ」と「新型」が最大の鍵

品薄が解消されたPS5は、2020年~2022年までに比べれば
好調なペースで売上を伸ばすかとは思います。

ただし、スイッチを超えることは出来ず、
仮にスイッチの同じ年数までPS5の展開を続けても
”2023年時点のスイッチ”の売上を超えることは
今のままでは難しいでしょう。

その理由としては”ゲーム機としては高すぎる”ためですね。

PS5は通常モデルが約6万、デジタルエディションが約5万ですが
この価格設定は
”ゲーム機としては異様に高い”レベルです。

確かに、ゲーミングPCなどと比較したり、
スペックを見れば”高い”わけではないのですが
そういう見方をするのは詳しい人やコアユーザーだけで、
ライトユーザーやファミリー層は単純に”PS5は高い”で、終わりです。

ですので、この価格のままでは、
どうしてもそういうユーザーはPS5を手にする割合としては
低いでしょうし、
コアユーザー中心の普及で止まってしまいます。

そうすると、やっぱり”いつまでもスイッチを超えることはできない”
ということになるわけです。

ですので、PS5の今後の普及の課題としては
「値下げ」を行うこと、そして「新型」を投入することになるかと思います。

理想を言えば
”値下げした薄型モデル”を発売することが
一番、PS5の普及に勢いをつける要素になるかと思います。
(それが出来ないなら単純に現行モデルの「値下げ」でも
 ある程度は効果があるとは思いますが)

”価格”と”本体サイズ”
この2点がかなり普及を妨げているのは事実なので、
まずは”値下げした薄型”を出すのが今後のPS5のことを考えれば
一番ベストでしょう。

なお、新型では”PRO”(上位モデル)も予想されていますし、
これもPS4の時のように出るとは思いますが
普及面で考えるなら「薄型」が先です。

PROを出しても売上は一時的に伸びるとは思いますが
元々”コアユーザーに強い”PS5がその長所を伸ばすだけで、
PROを出しても、価格面で二の足を踏んでいるユーザーは
そのままです。

ですので、戦略的には薄型を発売することこそが
望ましいかとは思います。

外部的要因でトップに立つ可能性は少しある

PS5自体の普及が伸びる、ということではありませんが
”外部的要因”によって、
今後、国内ゲーム市場のトップに立つ可能性は
0ではありません。

その外部的要因というのが
”ニンテンドースイッチの次のゲーム機”が失敗した場合…
つまりは”ライバルが自滅した場合”になりますね。

正直なところ、ニンテンドースイッチは
任天堂歴代ハードの中でも圧倒的な強さで
このままスイッチが展開し続けた場合、
PS5がトップになるのは、厳しいです。

性能性能、と言う人もいますが
ライトユーザーやファミリー層はあまりそれを
望んでいないため、スイッチはこれからも売れるでしょう。

しかし”スイッチの次”を発売した際に
何らかの理由で上手く行かずに失敗した場合は、
”次”が出たことにより、スイッチは弱体化し、
スイッチの次は失敗…となるため、
勝手にライバルが衰退して、PS5がトップに立つ可能性はなくはないと思います。

例えばスイッチの後継機が「WiiU」のような売上になってしまうと
厳しいでしょうからね。

「品薄を長期化させてしまう」「ソフト不足で発売してしまう」
「価格を上げすぎてしまう」
こういったことがあると、スイッチの後継機は失敗するリスクが上がります。

特に、任天堂ハードは”ライトユーザーやファミリー層をほぼ抱えている”状態なのが
強いので、ココを勘違いして4万越え、5万越えの後継機を出してしまうようなことが
ないように、ということは大事なことだと思います。

まとめ

今のままだと、PS5は、
FF16周辺で売上が伸び、以降は沈静化、
あとは緩やかなペースで売れ続ける…ということになると思います。

普及は進みますが、圧倒的な強さ、と言えるほどの
売上は厳しいでしょう。

それを自力で打開するには
「薄型を今のモデルよりも値下げして発売する」というのが
一番ベストであるかと考えます。

私としては
”FF16発売の効果が薄れたあたりの時期”に
”薄型を39800円などで発売できれば”
相当、普及するとは思いますが、
果たしてどうなるのかは、今後のメーカーさんの動き次第です。

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