本部から人件費を削れと言われたらどうすれば?店長の対応策!

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本部から人件費を削るように言われた…

お店の店長をやっていると、
そんなこともあるかと思います。

しかし、”本部”は現場のことを知らずに
数字だけを見てモノを言うことも多く、
例えば”これ以上削ったらお店が回らない”というような
状況でも、容赦なく人件費を削るように言ってくることも
場合によってはあります。

そうなってしまうと
”いや、これ以上削れないんだけど…”と思ってしまうと思いますし、
困ってしまいますよね。

そういった場合も含め、
本部から人件費を削るように言われた場合、
どうすれば良いのかを詳しく解説していきます。

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何でも言われた通りに削るだけはNG

まず、本部から人件費を削れと言われたからと言って、
何でも「はい、分かりました」と、その通り人件費を
削ってしまうような人だと店長としては不向きです。

本部は現場をずっと見ているわけではないので、
現場のことを、店長以上に理解している、ということは
絶対にありませんし、
事情を知らずにモノを言ってくることもあります。

そういった”現場を知らない本部”に正しい状況を伝えるのも
店長の役割であり、
また、店の運用に影響が出ないように工夫していくことも
店長の役割のひとつです。

必ずしも、本部の言うことに従えばいい、ということでは
ありませんので、
この点は店長が”賢く”立ち回っていく必要があります。

本当に無駄な人件費があるなら削る

本部から人件費を削減するように言われた際に、
”本当に無駄な人件費がある場合”は、
当然、削ることも視野に入れなくてはいけません。

本部の言うこと全てに従う必要はありませんが、
逆に、本部の言うことを全て拒むのも考え物で、
相手が正しいことを言っている場合に関しては
こちらとしても柔軟に対応していくことが大切です。

そのため、”本当に人件費を無駄遣いしている”状況なのであれば
シフトの組み方などを見直し、人件費の削減も
検討することが大事です。
(削ると人がいなくなる場合などは無理しないでください)

ただ、アルバイトスタッフにも生活がありますので、
”今まで無駄に人件費を費やすようなシフトの組み方”をしていた場合も、
いきなり急激に時間を削ったりしてはなりません。

一人一人の事情も把握しながら、
”シフトを減らしても構わない人”のシフトを中心に削っていくようにし、
本人の同意をなしにいきなりシフトをガッツリ削ったりだとか、
シフトを減らしてもらうよう圧力をかけたりだとか
そういうことはしないようにしてください。

元々、”人件費を無駄遣いするようなシフトを組んでいた”場合
その責任は店長にありますので、
いざ、削れ!と言われた時に当たり前のような顔をして
バイトの生活を脅かすようなことがあってはいけません。

※人件費を削ることで対応する場合は
バイトの人件費を削る際のポイント
参考にしてみて下さい。

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削るのが困難な場合は、事情を本部に伝える

人件費を削ることが現場判断で困難である場合は
まずは本部にそのことを伝えて下さい。

ただし、ただ”無理です”だけだと
”やろうとしていないだけだ”とか、そういうことを
言われてしまう可能性も高いために
具体的にデータを用意し、”これ以上削ることはできない”ということを
本部に示してください。

それで納得するかどうかは本部次第ではありますが、
少なくとも、これ以上人員を削ることができないのに
”人件費を削れ”と言われたからと言って、
人件費を削ってしまう…というのはやってはいけないことなので
この点は注意して下さい。

人件費を無理に削り、人員不足に陥った場合、
アルバイトスタッフの離脱を招く可能性もあります。
(人員不足で過剰な労働を強いられるようなバイト先には
バイトの立場からすればいたくないですからね)

無理に人件費を削った結果”必要な戦力”であるバイトの人が
辞めてしまう可能性もありますし、
状況があまりにも酷い場合”バックレ”などを招く可能性も否定はできません。

店長や社員でカバーできるかどうか

バイトの人件費をどうしても削れ、と言われた場合に
店長や社員がカバーできるのであれば
それで対応するのも一つの手です。

例えばバイトの時間を2時間減らして、
自分たちが2時間カバーする、ということですね。

ただ、”サービス残業”にはなってしまわないように注意しつつ
このあたりは対応して下さい。
(本部は、サービス残業してでも穴埋めしろ!みたいなことを
言ってくることもありますが、それは無視してください。
やってはいけないことですからね)

他の部分の費用を削る

人件費の削減が難しい場合、
”人件費以外の部分”で削れるところがあれば
それを削減することでカバーする方法ですね。

”人件費は難しいけど、これなら削れる”というところを
代替案として示すことで、
本部をある程度黙らせることもできるかと思います。

人件費以外の部分で、仕事に支障のでない範囲で
何かを削ることはできないかどうかを確認し、
もしそういったものがあれば、それを利用するのも一つの手になります。

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利益で本部を黙らせる方法も

本部が求めているのは結局のところ
”利益”ですので、簡単に言えば
”良い成績さえ出していれば”本部は静かになります。

私も店長時代、店の売上が上がっている時期は
本部の指摘や注文もかなり抑えることができていましたし、
非常に効果的な戦術の一つです。

人件費を削れ!と全体的な方針を本部が口にしている場合でも、
成績の良い店舗に自分の店舗をすることができれば
風当たりは弱くなり、
何も言ってこなくなる可能性も十分にあります。

要するに本部は”十分な利益”が出ていれば
良い方向でも、悪い方向でも、後のことは興味ない、
そういうところなので、
人件費人件費とうるさい場合に関しては
(可能であれば)利益を叩きだして”黙らせる”ということも
ポイントの一つになります。

軽く削って無視する

本部の要求通りの人件費削減ではなく、
可能な範囲内で”少し”削って
”人件費を削る努力はしましたよ”的な空気を出すのも
有効的な方法の一つです。

あくまでも”可能な範囲”だけ削るのであって、
それ以上は削らない、ということですね。

本部も心理的な駆け引きとして
”わざと大げさに削るように言っている”場合もある
(本当は50でいいものをあえて70と言うことで
少し落ちて50になったとしてもいいや的なイメージです)ので、
こちらも鵜呑みにして人件費を無理に削るのではなく
少し抑えつつ、可能な範囲内で人件費を削っていく、ということですね。

いきなり、本部の要求通りにするのではなく
こちらも駆け引きをするイメージで
少しずつ相手の反応を見ていくのです。

「無視」で相手の反応を見る

どうしても人件費が削れない場合、
まずは”無視”をして、相手(本部)の反応を
伺うのも一つの方法です。

意外と、人件費を削れ!と言っていても、
そういうアピールだけで
それ以上は何も言ってこないケースもあります。

まずは本部の要求を無視して(削れない場合は)
そのあと、本部がどのような出方をしてくるか、
ということを見定めるのも、一つの方法になります。

まとめ

本部が人件費を削れ!と言ってきた場合も
何も考えずにそのまま従うのではなく、
上記のようなポイントに注意しつつ、
慎重に削るなり、削る以外の方法を取るなり、
対処していく必要があります。

”言われたから全て言われた通りに”では
店長は務まりませんし、
やがて現場は崩壊するので注意して下さい。

従うべきところは従い、
そうでないところは上手く対応する必要があります。

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