お店のバイトが熱中症になったら店長・社員の監督責任。それを防ぐために…

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自分の店ででアルバイトスタッフが
熱中症になってしまったら…

これは、その場所で働いている責任者の
監督責任・管理責任が問われる事態に
なります。

店長やオーナー、
アルバイトスタッフを管理する立場の人間が
責任を問われる事態となります。

万が一、アルバイトスタッフさんが熱中症などで倒れ、
命を落とすようなことになったり、
後遺症が残るようなことになったり、
入院するようなことになったりすれば、
”非常に重い責任を負うことになる”ということは
しっかりと認識しておかなければいけません。

そのようなことになってしまっては
責任を問われる社員や店長側も、
熱中症で倒れるアルバイトスタッフ本人にとっても
幸せなことではありません。

どのような点に注意すれば良いのか、
その点について、詳しく解説していきます。

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熱中症の怖さを正しく理解する

まずは店長や社員など、
そのお店をある程度まとめる立場にある人間は
”全員”熱中症の怖さをしっかりと
理解しておく必要があります。

店長や社員が熱中症について
正しい認識をしていないと、
結果的にアルバイトスタッフさんたちにも
熱中症対策ではなく、真逆の
”熱中症になりなさい”と言っているかのような
行動を求めたりしてしまい、
最後にはスタッフから熱中症の人間が
出ることになります。

問題が起きてからでは遅いです。

当然、店長や社員のやり方に問題があると判断されれば
管理責任を負うことになりますし、
店長である場合などは、解任されて別の場所に飛ばされたり
する可能性も否定はできませんし、
悪質な場合(例えば水分補給をさせなかったなど)は、
クビになったり、最悪の場合は法的責任を負うことにも
発展していきます。

熱中症自体もとても恐ろしいものですし、
そういう”色々な責任”が生じるリスクも
店長からしてみれば恐ろしいものだと思います。

ですので、そうなってしまわないためにも
まずは熱中症の怖さをしっかりと理解・認識しておくことが
大切になります。

熱中症は根性論でどうにかなるものではありませんし、
誰にでもなる可能性があるものです。

また、あなた自身が大丈夫だからと言って、
アルバイトスタッフも同じように大丈夫とは限りません。
体質や色々な条件によっても変わってきますので、
当然、同じ環境に同じ条件でいたとしても、
あなたより先に熱中症になる人もいれば
そうでない人もいます。

その点も忘れないようにし
”自分は大丈夫だから”と判断したり
”熱中症になるなんて根性が足りない”と、おかしなことを言ったり
しないようにしてください。

根性根性言ってると、いつかバイトスタッフが
熱中症で倒れて
あなたはとても後悔することになります。

バイトに熱中症が起きればあなたの責任は免れません。
そして、後から後悔しても、もう手遅れなので、
その点もよく考える必要があります。

エアコンはしっかりと利用する

まず、店内のエアコンは従業員しか利用しないような
スペースも含めて、必ずエアコンを入れるようにしてください。

稀に、エアコンを入れたがらない店長や社員もいますが、
エアコンはお客さんのためにも入れるべきですし、
お客さんに体調万全の状態で接客できるようにするためにも、
従業員だけがよく使うような場所にも
しっかりと入れるべきです。

”ここはスタッフしか来ないからエアコンは入れない”みたいな
ケチなことをしていると、アルバイトスタッフが熱中症になったり
(もちろん、自分たちもなる可能性があります)
スタッフのモチベーションや作業効率の低下に繋がります。

電気代云々のコストを心配するのも分かりますが、
エアコンをケチって、お客さんからの評判が悪化したり、
働く際の作業効率が落ちたりしてしまえば
結果的にマイナスになります。

夏場の暑い季節にはとにかくエアコンを使う。

野外のお店の場合は仕方がないですが
そうでない場合に関しては
このことを徹底しましょう。

言い訳はいりません。
まずは、エアコンのスイッチを入れることです。

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水分補給は積極的に行わせる。制限は論外

店長・社員の中には
”水分補給の時間を制限するような人”もいますが
これは熱中症リスクを大幅に高める危険な行為なので
絶対にしてはいけないことです。

最低限、”水分補給は自由に行わせる”ということを
徹底してください。
そして、自分自身もしっかりと水分補給を行うことで
周囲のアルバイトスタッフにも
”水分はいつでも補給していい”ということを
自ら率先して示してください。

私が店長をやっていた時代も、
当然、バイトスタッフさんの水分補給は自由でしたし
私自身も定期的に水分を摂取していました。

水分補給を制限しているようなところは”論外”です。
そのまま続ければいつか誰かが倒れて
大問題になるでしょう。

そうなりたくなければ、早いところ
”バイトスタッフを含む全スタッフの水分補給を自由にする”ことです。

また、どうしても”持ってきた飲み物が空っぽになってしまった”
みたいなスタッフも、夏場は特に、出てきます。

そう言った場合で、本人が必要としている場合、
飲み物を買いに行かせてあげる時間ぐらいは確保してあげて下さい。

無理に「休憩時間まで待て!」なんてやっていると、
また倒れる可能性があります。

外で作業するバイトがいる場合、注意する

お店のバイトでも、接客以外に
外のワゴンセールの商品をいじったり、
貼り紙を交換したり、その他色々、
”外の仕事”が必要になるときも出て来ると思います。

が、店先とは言え、外で仕事をするとなれば、
特に炎天下の日は非常に高温になり、
熱中症のリスクは高まります。

必ず、バイトに外で作業をさせる場合
”熱中症には気を付けること”や”無理をしないようにすること”
などをしっかりと指導しておき、
店長や社員としても、定期的に状況を確認するなど、
しっかりと健康管理に気を配るようにしてください。

もちろん、本人が自分自身で注意することも大事ですが、
店長や社員側からも気を配ることはとても大事なことです。

また、猛暑日など高温な日には
無理にポスティングや、店先での呼び込みなど、
そういったことはさせないようにしてください。

こういう部分を判断するのは店長や社員の仕事です。

体調不良のバイトを無理させない

体調不良のまま、無理に働かせれば
熱中症のリスクが大幅に高まります。

また、熱中症になってしまったアルバイトを
そのまま強引に働かせれば最悪の事態を招く可能性も
十分に考えられます。

そういったことにならないためにも
体調不良のアルバイトに無理をさせないようにすること、
一緒に働いていて、無理をしているように感じたら
その本人に声を掛けることなども、
しっかりとやっていく必要があります。

”どうしてそこまで”と思うかもしれませんが
これは、バイトスタッフを守るためでもあり、
あなた自身を守るためでもあります。

何か起きれば、あなたの責任です。
もし、バイトスタッフのため、と考えられない場合も、
”自分のためにも”と、考えて
しっかり気を配っていくようにしてください。

体調不良の場合に、バイトが自分から言い出せるような
そんな”環境づくり”も大切になります。

まとめ

アルバイトスタッフが熱中症になって倒れた場合、
バイト中の時間であれば、
それは店長や社員の管理責任も問われます。

もちろん、どうにもならない場合もありますが
水分補給を邪魔したり、体調不良を無視したり、
外仕事ばかりやらせたり、こういった行為があった場合
非常に大きな問題になる可能性も考えられるので、
注意してください。

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