バルダーズゲート3の売上は?日本国内で売れなかった理由を徹底解説!

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「バルダーズゲート3」は、
2023年のGOTY(ゲームオブザイヤー)を獲得したゲームで、
海外では絶大な人気・評価を得ている作品です。

しかし、一方で日本国内では
2023年12月に発売されたものの、その売上は振るわず、
評価も両極端(とても良い評価の人もいれば、低い評価の人もいる)な
状態です。

では、どうしてバルダーズゲート3が日本では
あまり売れなかったのでしょうか。
この点について、詳しく解説していきます。

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日本国内での売上は?

バルダーズゲート3の日本国内での売上は
初週で20497本(パッケージ版のみ ファミ通調べ)と
なっていました。

この数字は、初週のランキングで12位という結果で、
お世辞にも良い数字とは言えません。

そして、2週目には5419本となっており、
このまま、数字が大きく伸びることはないでしょう。

ダウンロード版の売上は上の集計には含まれませんが
PSストアのランキングでもそれほど上位におらず、
そもそもパッケージ版の売上がイマイチで、
ダウンロード版の売上だけ圧倒的、なんてことは
他のゲームでもそうですがありませんので
(DL版が売れてる場合はパッケージ版もある程度の数字が出ます)
結果的に、日本国内では”大して売れなかった”というのが
現実になります。

では、どうしてこのような結果になったのか、
それを見て行きましょう。

元々、国内と海外での売上は一致しない

ゲームというのは、元々国によって趣味趣向が異なっており、
日本でも海外でも売れるゲームもありますが、
一方で、”日本だけ売れる”ようなソフトもあれば
”海外だけ”売れるようなソフトもあり、
必ずしも”日本で売れたものが世界で売れる”とは限りませんし、
”世界で売れたものが日本で売れる”とも限りません。

特に、洋ゲーと呼ばれる海外のソフトは
日本国内では他の国に比べて売上的に苦戦する傾向があり、
あまり日本市場では売れないことも多いです。

最近でこそ、以前よりは洋ゲーもある程度売れるようになりましたが、
実際に昨年(2023年)のゲーム売上ランキングが
ベスト10全てスイッチソフトかつ、ほとんどが任天堂ソフトということで、
国内では、国内メーカーのタイトルが強いことが浮き彫りになっています。

そのため、バルダーズゲート3が特別”失敗した”ということではなく、
海外で大ヒットした作品が国内では売れないことは”よくあること”なので、
バルダーズゲート3が特別売れなかったというよりかは、
”いつものこと”なのです。

ただ、バルダーズゲート3はGOTYのソフトですし、
注目度自体は、普通の洋ゲーよりはある程度はあったのも事実です。

が、それでも下記のような要素から、国内では
やはり苦戦を強いられることになりました。

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ダンジョンズ&ドラゴンズの知名度が低い

バルダーズゲート3は、ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)と呼ばれる
テーブルトークRPGをモチーフにしたRPGゲームですが、
そもそもの話、国内ではこのダンジョンズ&ドラゴンズ自体の
知名度が低く、D&Dの世界がゲームに!と言われても
「?」となる人が圧倒的に多い状況です。

”原作”とも呼ぶべきものを知らない人が多いということは、
当然興味を持つ人が他国に比べて少ないことを意味しますし、
中には”D&Dは知らないからいいや”と考える人も当然います。

”国内では浸透していないものが原作”ということで、
まずそれが大きなハンデになったと言えます。

バルダーズゲート自体が有名ではない

国内では「バルダーズゲート」というシリーズ自体も
知名度が低く、
一応、PC向けに1と2が出ていますが
ある程度ゲームを遊ぶような人でも
「バルダーズゲート」を知らない人は結構いるものです。

1と2を知らないのに、いきなり「3」と言われても
やはり購入を躊躇してしまう要素の一つにはなります。

特に、家庭用ゲーム機向けに1と2が発売されていないとなると、
なかなかコアユーザー以外にはハードルが高く、
「3からでも大丈夫ですよ」と言われても、
やはり高いお金を払ってゲームを買うかどうか?と言われると
なかなかそこで止まってしまう人が多いのも事実でしょう。

「3」と名のつく作品で、1と2の知名度が低い、というのは
やはり大きなハンデとなるのです。

内容自体も馴染のない人が多い

D&Dが原作、ということ以外にも
テーブルトークRPGの要素がゲーム内に
散りばめられているために、どうしても
内容自体に馴染みがない人が、国内においては
多いのも事実で、
実際にレビューなどを見てみると、
システムに馴染めず「自分には合わなかった」という人や
「どこがおもしろいのか自分には理解できなかった」という人も
多いのは事実です。

一方で高評価の人も国内にもいて、
海外以上に評価が大きく二分されている状態です。

確かに、システム面を見てみると、
私もそう感じますし、国内では馴染みのない
そんな感じの部分は多く見受けられます。

良くも悪くも”海外市場向けのゲーム”ということになるので、
国内での売上はやはり厳しくなります

また、キャラクターデザインも良くも悪くも海外向けですし、
パッケージのキャラクターを見るだけで、
好みには合わない…と、
あまり買う気になれない人なども、国内ユーザーの中には
それなりにいると思います。

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「PS5のみ」も国内では大きなハンデに

バルダーズゲート3はプレイステーション5(家庭用ゲーム機向けに限れば)のみの
発売となっており、PS4やswitchなどには発売されていません。

しかし、国内ではPS5の普及が海外よりも遅れているかつ、
switchの市場が圧倒的に強く、
例えばPS5ソフトは国内ではまだ100万本どころか50万本を突破したものも
(ファミ通集計の基準で)存在していません。
(近年の100万本突破ソフトは全てスイッチです)

また、PS4の市場も未だに国内では根強く、
特にライト層も遊ぶようなゲームはPS4版とPS5版の売上が未だに半々
(龍が如く7外伝(2023年11月発売)やバイオハザードRE4(2023年3月発売)など)な
ことも多く、PS5の普及が他国に比べて遅れ気味であることが伺えます。

バルダーズゲート3はそのPS5向けのソフトとなっているので、
そもそも国内では、発売したハード自体の市場が他国に比べて
育っておらず、これも売上に大きく響いたと言えます。

国内版の発売が遅かった

加えて、国内版の発売は海外に比べて遅く、
GOTYの後に発売となっていました。
そのため、英語でもプレイできる人や、熱狂的なユーザーは
既に海外版を購入してしまっていたり、
GOTY発表当時は買おうとしていたけれど、
そこからしばらく”間”が空いたために、
GOTYの熱が冷めてしまった…という人も中にはいるでしょう。

ああいう発表を見て買う人は”勢い”も大事なので
GOTY受賞時にまだ国内版が発売されてなかった、ということは
少なからず売上に影響したはずです。

GOTYがそもそもあまり注目されていない

GOTYの受賞を気にするのは、そもそも国内では”ほんの一部”で、
一般層のユーザーは、GOTYをそもそも知らなかったり、
知っていても”海外向けの受賞”と思っていたりと、
あまり重視されていない傾向にあります。

実際バルダーズゲート3の売上を見ても
「GOTYの作品だから買おう」と、買った人は
そんなに多くなく、
あまり国内において、そもそもGOTYの受賞云々が
あまり重視されていない、というのも一つの事実です。

まとめ

バルダーズゲート3の売上は
国内では厳しい結果に終わりました。

ただ、元々国内市場向けに作られている作品では
ないために、こうして売上に差が出ることは
当然と言えば当然であり、
元々、洋ゲーの類は、国内では全然売れないことも多いので、
”国によって全体的な好みの傾向が違う”というのが、
バルダーズゲート3に限らず、洋ゲー全体の売上に
言えることなのです。

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