プロ野球スピリッツ2024-2025の売上予想!対応機種が足枷に…?

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2024年発売の
「プロ野球スピリッツ2024-2025」は、
人気野球ゲームのシリーズ最新作で、
2021年に発売された「プロ野球スピリッツ2021グランドスラム」に続く
シリーズ最新作です。

こちらが、どのぐらい売れるのかどうかを
予想していきたいと思います。

※ファミ通の売上ランキングを基準に予想します。
ダウンロード版の数字は含まれておらず、
パッケージ版の売上になりますが、
DL版を含めた場合の予想も記述していきます。

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人気の野球ゲームの最新作。ただし今回は懸念点も

プロ野球スピリッツシリーズは
野球ゲームでも非常に人気の高いシリーズで、
国内では、「実況パワフルプロ野球」シリーズに次いで
人気のある野球ゲームです。

かつては野球ゲームも数多く発売されていましたが
最近では生き残っている国内の野球ゲームは
パワプロ(実況パワフルプロ野球)と、このプロスピ(プロ野球スピリッツ)、
そして、ファミスタシリーズぐらいです。
(参考⇒野球ゲームって売れるの?

プロスピシリーズは、毎回売上もそれなりに高く、
2021年発売の「プロ野球スピリッツ2021グランドスラム」は
初週で10.6万本、
2019年にPS4とVitaで発売された「プロ野球スピリッツ2019」は、
初週で2機種合計21.9万本の売上を記録しました。

その前の2015年発売の「プロ野球スピリッツ2015」は
初週で2機種合計10.2万本であったため、
安定して、高い売上を記録していることが分かります。
(19は久しぶりだったこともあり、いつもより売上が高い感じですね)

となれば、今回もある程度の売上は望めますが、
今回に関してはある懸念点もあり、
売上に影響も多少は出ると考えられます。

その影響を解説すると共に、
売上を予想していきます。

対応機種がPS5とSteamはハードルが少し高い

今回のプロ野球スピリッツは
対応機種がPS5とSteamになっており、
一般ユーザーからするとハードルは少し高い状態です。

PS5に関しては2023年の初めに品薄は解消され、
ソフト自体も揃って来ていますが
価格が非常に高額であることから、コア層中心の普及になっており
実際にゲームの売上も、コア向けのソフトに偏っています。
(PS4版と同時発売される新作も一般層も買うソフトであればあるほど
 PS4版の売上が比較的高く出る傾向にあり、PS5への一般層の移行が
 遅いことを示しています)

プロスピがコア向けか?と言われると
少し疑問で、どちらかと言うと
”普段、あまりゲームをやらないようなユーザー”もそれなりにいる
シリーズと考えられるためPS5のユーザー層との相性は
”悪い”と考えられます。

また、Steamに関しては以前よりPCでのゲーム市場も
広がってはいますが
やはり一般層への浸透はそこまではしておらず、
また、要求されるスペックが高いような場合は
PCは持っていてもプロスピは遊べない、なんてことにもなりかねません。

2機種とも、
”どちらかと言うとコア向け”であり、
この点は売上に響くものと考えられます。

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プロスピのユーザー層がPS5やSteamで遊ぶかどうか

プロスピを遊ぶユーザーにも
もちろんコアなゲーマーもいると思いますが、
中には”野球ゲームしかやらない”ような層もいるでしょうし、
ゲーム好きと言うよりかは野球好きの人も多いでしょう。

そういった人たちが”PS5を持っているのか”と言われると、
少し疑問で、
PS5のユーザー層とプロスピのユーザー層がマッチングしていないような
そんな懸念は残ります。

プロスピは元々PS中心で展開していたソフトで、
PSに発売することは正しい判断だとは思いますが、
PS4を切ってしまったことで、
クオリティは大幅に上がっても、売上が大幅にダウンする可能性は
高いのではないかと考えられます。

”持ってない人”を呼び込むのは難しそう

PS5を持っていたり、
Steam(PC)で普段からゲームを遊んでいるプロスピユーザーは
買ってくれる可能性も高いと思いますが、
プロスピのユーザー層を考えると
それなりにいると考えられる”PS5を持ってない+PCでゲームを遊ばない”層を
どう取り込むか、ということは課題になるかと思います。

しかし、PS5は高額で、
Steamに関してもやったことがない人にはハードルは高いでしょう。
万一、プロスピの要求スペックが高かった場合は
PCに関しても費用が上がり、そのハードルは高くなります。

そのため、”持ってない”人の選択肢としては
どちらもハードルが高く、
また、今回はPS4でも、ニンテンドースイッチでも発売されないため
”一般層に浸透しているプレイ手段”がない状態での発売となります。

しかし、PS5にせよ、PCにせよ、
普段あまりゲームをやらない層が、プロスピが出るから!と
手を伸ばすか?と言われると難しいところで、
実際に2024年と2023年に発売されたファイナルファンタジーの新作も
(これらはPS5のみでしたが)
伸び悩む結果となり、ハードの販売台数がそれほど増えなかったことから
”PS5を持ってないユーザー”を呼び込むことはあまりできなかったものと
考えられます。
(参考⇒PS5はファミリー層への普及は難しい

そう考えると、プロスピに関しても、
”PS5を持っていない+PCでゲームを遊ばない”ライト層などを
引き込むのは難しいでしょう。

パワプロと同じ年に発売

あまりないことなのですが、
プロスピと同じコナミから展開されている「パワプロ」も、
2024年に発売されます。
こちらは既に7月に発売が決まっており、プロスピと同時発売では
ないとは思いますが、
”同じ野球ゲーム”であるために少なからず需要の食い合いが
発生する懸念はあります。

また、パワプロの新作はPS4とスイッチであるため
PS5を持っていないユーザーは
”無理をしてPS5を買おう”ではなく”パワプロで満足”になってしまう
可能性も十分に考えられます。
こういった点から”PS5を持っていないユーザー”がプロスピを本体ごと買う可能性は
より低くなると考えられます。

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売上の予想は…?

「久しぶりのPSでのプロスピ」「クオリティの向上」は
売上にとってもプラスになる要素ですが
「対応機種がPS5とPC」が大きくマイナスになると予想します。

結果として、初週売上は(PC版はダウンロードのみなので集計に含まれず)
10万本を切り、6万~7万程度になるのではないでしょうか。

ダウンロード版を含めても、前回PS系統のハードで発売された
2019を超えるのは非常に難しいでしょう。
(先ほどの20万越えの数字も同じくパッケージのみの数字なので
DL版を含めば2019もさらに数字が増えますし、
そもそも2024はDL版を含めても20を超えるのは少し厳しい印象です)

売上的には恐らく発売機種などのハンデから
今回はパワプロの方が高い数字が出るのではないでしょうか。

状況が大きく変わるとすれば
”プロスピの発売までにPS5が値下げされるか廉価モデルが発売されること”で、
これがもしあれば、10万本越えも可能だと思いますが
無かった場合は厳しい結果になるのではないかと感じます。
(参考⇒PS5の課題は値下げか廉価モデルでほぼ全て解決する

まとめ

PS5とPCのみでの発売は、
残念ながら売上に大きく影響を及ぼすと考えられます。

海外ではPS5の普及も進んでおり、プロスピが海外中心で売れるソフトなら
国内での売上が低くてもあまり懸念はありませんでしたが
プロスピは”日本のプロ野球”のゲームなので
売上は日本国内が中心です。

と、するとPS5の普及に苦戦している国内においては、
なかなか厳しい結果が出る可能性は高いと考えられます。

PS5の値下げや廉価モデルの発売があれば、
この状況は大きく変わりますが、今のところはまだ
そういった動きは見られません。

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