お客様は神様です?否、神様ではありません 現役店員が語る…

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店員Kです!

「お客様は神様です」
そんな言葉を聞いたことがありませんか?

よく使われますよね。

一応、この言葉、本来はそういう意味合いで言われた
言葉ではないのですが、
最近では勘違いしてしまっている人も居ますよね。

今回はお店にとってお客様は神なのかどうかということを
接客業として働く私が語ります。

まぁ、最初に言わせてもらいますが
「お客様は神様ではありません」

勘違いしないで下さいね?
お客様を大切にしていない、というわけではないのです。
お客様が大切な存在であることには変わりありません。

ですが、神というのは勘違いも甚だしいと、
そう思います。

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お客様は神様?

上でも書いたことの繰り返しですが「神様ではありません」
断言します。
店員も、お客様もただの人です。神なんかじゃありません。

まず、ここを勘違いしてしまっている人が多すぎます。
自分を神だと思って店に来ているのでしょうか?

私は誤解を招くようなこの言葉が生まれて、広まってしまったことが
残念でなりません。
たとえ、最初の意味が違う意味だったとしても
結果を見ればこの「お客様は神様です」という言葉が
多くの接客業店員を苦しめているのは事実です。

お客様は大切な存在、けれど…?

お店にとってお客様が大切な存在である、というのは事実です。
お客様が一人も居なければ、お店と言うのは簡単に潰れてしまうものですから、
とても大切な存在ですし、生命線ではあります。

しかし、神ではありません。

皆様は客と店員、どちらが上の立場だと思いますか?

ここで、どちらかを「上」だと答えてしまう方は
勘違いしています。

客と店員の間に上下関係などありません。
あくまでも、対等の立ち位置であるはずです。

店員は礼儀を持って、お客様に接します。
で、常識のあるお客様ならお客様も礼儀を持って店員に接します。

そうすることで、お互いが気持ちよく売買できるというものです。

お客様はお金を店員に渡し、
店員は対価としてお客様に商品をお渡しする。

本来、どっちが「上」かなんて無いのです。

もう一度言います。
お店にとってお客様は神様などではありません。

反対にお客様にとっても、お店は神様ではありません。

お互い、人なのですから。

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「お客様は神様だぞ」

呆れたことに、本当にこんなことを言う人も居るのです。
しかも、年配の方にも居ます。
今まで長く生きていて、何にも学んでこなかったのでしょうか?

クレーマー系の方はこの言葉を使う人もおおいですね。
自分は神様だと。

しかし、世の中、自称するやつほど怪しいものです。
自分で自分のことを「神」だと思っているなんて
痛々しいと思いませんか?

もしも、こういう考えを持っている人が居るのでしたら
今すぐ考えを改めたほうが良いと思います。

私はお店を利用する側でも自分のことを神なんて
思ったことはありませんし、
「お客様は神様です」と言う言葉はお店側が言う言葉であって
自称する言葉ではありません!

店側の対応にも問題あり

店側が腰が低すぎるのも問題だと思います。
土下座を要求されて謝ったりだとか、
理不尽な要求にも関わらず、とりあえず謝ったりだとか…。
こういう態度にも私は問題ありだと思いますし、
こういう態度こそがクレーマーをさらに育てていくのだと思います。

常識からかけ離れたクレーマーや
理不尽な要求を突きつけるお客様は
神などでは当然ありませんし、店員に対して暴言や脅迫まがいの
ことをするような人はもはやお客様ですらないでしょう。
ただの暴徒です。

お客様に対しては親切・丁寧な接客を心がける必要はありますが、
客ですらない方にはそんな対応をする必要はありません。
むしろ、次の被害者を増やさないためにも毅然とした対応を
とるべきだと思いますし、
それが出来ないから、クレーマーもどんどん過激化していくのでは
ないでしょうか?

確かに面倒臭かったり、怖かったり、色々な理由から
返品や交換で済ませてしまおう!と思ってしまうかもしれませんが、
それこそがクレーマーを育てる原因であり、
過激クレーマーが増えたのにはお店側の貧弱すぎる対応も
一つの原因であると思います

会社の上層部も勘違いしている?

「お客様は神様です」の言葉を、会社の上層部なども
”勘違い”している気がしてなりません。
そもそも接客業で働く人間に対するして、
「お客様は神様です」的な悪い教育をしているような気がします。

理不尽なクレームや
常軌を逸脱した、要求をつきつけてきたお客様の皮を被った
迷惑客には毅然とした対応をするべき、という教育も
ちゃんとしないといけないと思います。

私の旧勤務先もそうでしたが、そういう部分の教育をせず、
店長も、お客様に失礼、失礼ばかり言うから、
上の目が気になってしまって「おかしい」と感じても、
謝ってしまうのです。

ちゃんとその部分は教育する必要があると思います。
特にブラック企業の場合、
謝れ!謝れ!謝って解決しろ!みたいな雰囲気なので、
このあたりは大きな問題なのではないかと。

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自称”神様”への対応は?

自称神様への対応はどうするべきか?
勘違いしてはいけないのは、お客様は神様などではない、と
言うことです。

「お客様は神様だぞ!」なんて言う人は
ただのモンスター、バケモノです。

もちろん、失礼な店員が居るのも確かです。
ですが、接客していると分るのですが、明らかに
おかしなお客様が増えています。

しかも、こういう明らかにおかしい「自称・神様」は、
態度の悪い店員にではなく、普通に真面目に働いている人に
絡むのです。
つまり、絡みやすそうな弱そうな人にばかり喧嘩を売ります…

本当にモンスターです。

で、こういう自称・神様にはどう対応すれば良いか。

答えは一つです。
どんなに相手が凶暴でも、高圧的でも
謝ってはいけません。

お店側が悪くないのに、謝ってしまうことは
クレーマーを育てることにもなりますし、
絶対にしてはいけないことです。

まず、理不尽な要求に対してはしっかりと
「できません」と否定することです。
理不尽な要求を呑むことは、何度も書いていますが
モンスターを育てることになります。

もしも、クレーマー”自称・神様”が暴れ出したり、
脅迫紛いのことをするようであれば、
容赦なく「警察に通報」して下さい。
まともに取り合う必要はありません。

通報したら、後は警察にお任せしましょう。

人は「神」ではない

人は神ではありません。
「お客様は神様だぞ!」なんて言って店員を脅すような
人間は「ばけもの」です。
神でも、お客様ですらありません。

質の悪い店員がいるのも事実ですが、
質の悪いお客様が多いのも事実です。

特に最近は、モンスター化しているお客様が本当に多いです。
お店側の弱弱しい態度、勘違いするお客様、
そしてお客様に頭を下げることしか教育しない会社。
これらが全て重なって、こういうモンスター、
自称・神が育っているのだと思います。

「お客様は神様です」
接客業で働いたことがある人なら、
この言葉が好きな人は居ないでしょう。

最初の意図はどうあれ、
私の知り合いも言っていました。
「こんな言葉が無けりゃよかった」
そう思っている人は多いと思います。

まとめ

お客様は神様です、私もこの言葉は好きではありません。
モンスタークレーマーを育てた一因とも言えると思います。

私も実際に聞いたことがあります
「お客様は神様だぞ!」と、そんな風に言う人を
私も実際に見たことがあります。

元々は良い意味の言葉だったでしょう。
ですが、今や「クレーマー」たちの格好のえさにされていて
接客業の店員や普通のお客様を苦しめるだけの言葉に
なっています。

ですから、私はあえて言いましょう。

“お客様は神様ではありません”

自分で神を名乗るような人はバケモノです。

以上です。

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