実録!恐怖の買取Vol7 不良品を売りつけようとする外国人

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店員Kです!

昨日は書けませんでしたが
今日は書いていきますよ!
”実録”シリーズを!

今回は”恐怖の買取”第7弾!
どんなものだか、見ていきましょう!

前々から書いている通り、お客様の中には
店員を騙して、高く商品を売り付けようとする悪質なお客様が
いらっしゃるのも事実。

今回ご紹介するのも、そんな事例の一つです。

店員を騙そうと、とある嘘をついた方の買取。

それでは見ていきましょう。

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店員は嘘との戦い!

接客業店員は嘘との戦いでもあります。
何かにつけてうそをついて、店員を騙そうとする人も居ます。
もちろん、嘘をついて、モノを売りつけようとする悪質な
店員がいるのも事実ですが、
買取の際には、店員が騙される側です。

今回ご紹介する件も、嘘をついて店員を騙して、
高値で商品を売りつけようとした事例です。

急いでいる?

ある日のこと。夕方の忙しい時間帯に
外国の方がいらっしゃいました。
その方は、時々来ていた方なのですが、
この日はニンテンドー3DSというゲーム機本体の
ご売却にいらっしゃいました。

付属品などはなく、むき出しの状態でお持ち頂いた
ニンテンドー3DS本体。

本体をカウンターに置くなり彼はいいました。
(一応、日本語を話せる方です)

「急いでるから」 と。
…急いでいる???

買取の店員は、これを言われることを嫌います。
特に高額商品の買取の際にはお店側も慎重にならなくてはいけません。

勿論、なるべく早く買取査定が終わるように努力はするのですが、
高額商品であればあるほど、店員側も慎重に査定をします。

高額の商品は結構”売ってしまえば勝ち”みたいな感じで
店員を騙そうとする方も多いのです。

他の店舗では腕時計の偽物を騙されて買わされた店舗もありますし、
私の店長をやっていたお店でも
「未開封です」と言われて買取をしたのに、実際には未開封では
無かった!なんてこともありました。

なので、時間がかかってしまうのは申し訳ないのですが
ある程度慎重に査定をしなくてはなりません。

「なるべく早くしますが、
 本体の買取は動作の確認をしないと、買取ができませんので
 少しお待ち頂けますでしょうか?」

そう言うと、その外国人の方はいいました。

「ここに来る前動いたから大丈夫。
 なるべく早くして」

・・・と。

ちなみに、この方は外国の方で日本語がカンペキでは
無かったご様子なので、タメ口なのは
仕方がないことです^^

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実際に査定してみると・・・

しかし、実際に査定してみると、電源がつかない…。
携帯ゲーム機だったので、ただ単に充電が切れている
だけの可能性もあります。

ただ、この方は充電用のAVケーブルを一緒に
持ってきていなかったので、買取査定のために
お店に保管していた別のAVケーブルを用いて、
充電を行いました。

しかし…。
充電ケーブルをさしているのに、充電されない!!!

つまり、、、壊れていたのです(汗)

勿論、テスト用の充電器は壊れていません。
お店用の他の同じゲーム機本体にさしてみたところ、
しっかり充電されていました。

他のゲーム機本体にさして充電される。
けれどもこの方の持ってきた本体では充電されない

と、いうことは…。
答えは一つ。
お客様の持ってきたゲーム機本体の方が
壊れているわけですね!

あれ・・・?
でも来る前に動いていたと言っていた様な…

お客様をお呼びして…

動作不良品であることが分ったので
”ジャンク品”としての買取になります。
ニンテンドー3DS本体の場合は、当時1000円。

と、いうことでお客様を及びしてお伝えすると
「え~さっきまで動いてたのにな」と一言。

しかし、残念ながら店員には分るのです。
元から壊れていたことが。。

そもそも、充電池に何も電気が入っていなかった状態で
”さっきまで動いていた”なんていうことはありえないのです。
明らかに嘘…(笑)

このお客様は恐らく、
壊れているニンテンドー3DS本体を
電池空の状態でお店に持ちこみ、
「時間が無い」と店員を急かし、
充電器も一緒に持ってこないことで動作確認を
しにくい環境を作り、壊れている本体を壊れていない、と
偽って売却しようとしたのでしょう。

ですが、残念ながら数百円買取のものであればともかく
数千円買取レベルの商品を、動作確認もなしに買い取りする!
なんて事は絶対にあり得ません^^

どんなに手の込んだことをして、
動作確認を阻害しようとしても、お店は必ず
動作確認をします。

また、特殊な充電器がないと充電できないもので、
充電ケーブルが無い場合、
お店は”壊れていても大丈夫な価格”で買い取りします。
つまりジャンク品価格ですね。

と、いうことでお店を誤魔化すことはできませんので
これだけは覚えておいて下さい。。

そして、この外国人の方も
すぐに引き下がりました。
すぐに引き下がるところも「嘘です」と言っているようなもの。
(まぁ、引き下がって頂けたほうが助かりますけれど…)

もし本当にさっきまで動いていたものを
「壊れてます」って言われたら、
本当に動いていたなら、もっと必死に怒ったり、
主張したりするはずですよね?

それをしなかった…ということは
やはり自分でも嘘ということを自覚しているのでしょう。。

結局、この方はすぐに、1000円での売却を
承諾し、1000円での買取成立となったのでした。。

この件のその後…

実はこの外国人の方、この後にも
携帯電話を「動くから、急いでるから」と持ってきたのですが
ロックがかかった状態のままで
(個人情報を削除できないので、お店は買い取りできません)
買取拒否をしたことがあります。

携帯電話の場合、ロックがかかっているとジャンク商品としても
販売することができませんので、買取拒否をするしか
お店には道は残されていません。
個人情報残ったまま売ってしまうのは問題ですからね…。

その後も何度かやってきていましたが
そのたびに汚い商品(ボロボロで壊れていたり)、
動かないものを動く!と主張して持ち込んだりとなかなか
大変なお客様でした…。

ちなみに、私が独立した後にも1度、私のお店に顔を出していますが
その後は見かけていません。
生活拠点を移したのかもしれませんね…。
(それまではよく店の周りをうろうろしているのを
見かけましたので・・・)

この件の対応について

この件の対応は悪くなかったと思います。
「急いでいるから」と言われて、動作確認を飛ばして
そのまま買取してしまうほうが問題です。

お店は当然、損をしますし、
そういう不正な嘘のものをそのまま買取してしまえば、
そのお客様に、買取のときに店員を騙すのは簡単なことだ!
というイメージを与えてしまいます。

ここが特に問題。

一度クセになると人間は同じことを繰り返します。

この方の場合も、もしもあそこで動作確認をせずに買取して
しまっていたならば、他のお店でも同じ事を常習的に
繰り返すようになっていたかもしれません
(既にやってたかもですけど…)

なので、拡散をこれ以上防ぐ意味でも、
ダメなものはダメだと、はっきりお伝えするのもお店の仕事の一つです。

まとめ

ダメなものはダメだとはっきりと伝える。
お客様が大丈夫だといっても、お店の店員の目でしっかりと確かめる。
これは非常に大切なことです。

お客様を疑う、と言えば聞こえは悪いですが、
つまりそういうことです。

これは、お店自身のためにもなりますし、
人を騙そうとしている人間に、それ以上、騙すという行為を
させない、というお客様自身のためにもなります。

間違っても、はいはいはい、と全てYewで答えるのはダメです。
ちょっと使い方は違いますが
イエスマンはダメなのです。

必ず自分の目で確認する。
当たり前のことですが、大事なことですよ!

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