内部告発された企業がすべきこと。迅速に事実確認・謝罪・今後を示す!

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企業が内部告発された場合は
どのように対応すれば良いのでしょうか。

その点について解説していきます。

昔は企業内の悪い部分も隠し通すことができたかもしれません。
しかし、現代は既にそういった時代ではなく、
内部告発があった場合にそれを隠し通そうとすれば、
どんどん状況が悪化していき、
最終的には会社そのものが傾いてしまう可能性も
十分に考えられます。

そのため、もしも告発された内容が事実であるのであれば、
苦しい言い訳や隠し通すようなことをしようとせずに、
素直に認め、素直に謝罪し、今後の改善策を示す、ということが
結果的にその後のためにもなっていくのです。

対処法のポイントを詳しく見ていきましょう。

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事実かどうかを速やかに確認・謝罪・今後を示す

もしも、自分の会社や部署などが
”内部告発”されるようなことになった場合は、
まず”事実かどうかを速やかに確認すること”が必要です。

確認の際には当然のことながら
圧力を掛けたり、都合の悪いことから目を背けたりするのではなく、
”ありのままの事実”を確認するようにしてください。

その結果が”事実”だったのであれば
素直にそれを認めて謝罪、
責任を取る必要があるのであれば、責任の所在も明らかにし、
”今後どうしていくのか”ということをしっかりと示していくように
して下さい。

この一連の流れを、時間稼ぎを行わずにとにかく
素早く行うことです。

モタモタと対応をしていれば
それだけ”隠そうとしている”と言われたり、マイナスの印象を
世間に与えることになりますし、
隠し通したり、開き直ったり、誤魔化そうとすれば
現在のネット社会では、再起不能の打撃を受けることになりますから、
”内部告発”されてしまった以上(※される方が悪い、ということは忘れずに)
そのことを深く、深く、反省する必要があります

”今の時代で嘘は逆効果”ということは
しっかりと認識しておく必要があります。

事実確認を速やかに行う。確認はありのままに

内部告発という事態が起きてしまった場合、
まずは事実確認を速やかに行う必要があります。

内部告発が”事実”なのか”嘘”なのか
あるいは”事実だけど嘘も混じっている”のか、
この点を速やかに確認する必要があります。

”誰が告発したのか”なんて犯人捜しを先に
始めるようでは話になりません。
するべきことはそんなことではなく、
内部告発が事実なのか嘘なのか、です。

嘘なのであれば、その時に初めて
内部告発した人間を調べ始める方向に進んで良いですが
事実なのであれば、告発者を悪党にするのは筋違いですので
まずは事実確認です。

事実であった場合は即座に謝罪と責任の所在を明らかにすること、
事実でないのであれば即座に間違っているということを
しっかりと世間に伝えること、
事実と嘘が混じっているのであれば
まず”事実”の部分を謝罪し、その後間違ってる部分は修正すること、
このように行動していく必要があります。

なお、事実かどうか確認する際には
上でも書きましたが
”圧力をかけて事実を捻じ曲げたり”
”都合の悪いことは見ないようにしたり”
そういうことはあってはいけません。

ありのままに事実確認をし、受け入れることです。

大きい会社などの場合は、色々相談も必要になると思いますが
間違っても”隠ぺい”の方向に動かないようにすることです。
”今の世の中で隠し通すことはできない”
このことを、しっかりと認識してください。
今はもう、圧力で隠し通せる時代ではありません。

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事実なら謝罪を行い、責任の所在も明らかにする

内部告発された内容が”事実”であるのであれば
姑息なことはせずに、事実は事実として全て認めて謝罪、
”誰に、どこに責任があるのか”まで明らかにし、
”どう責任を取るのか”を迅速に世間に伝える必要があります。

遅くなればなるほど、隠蔽していると思われても
仕方がありませんので、なるべく早くこの対応も
行う様にしてください。

謝罪をする際には言い訳はせずに、
仮に告発内容に嘘が含まれている場合でも
「弁明⇒謝罪」の順番ではなく
「謝罪⇒弁明⇒謝罪」の順番で行ってください。

言い訳がましいと思われてしまったら
それまでです。

謝罪の際には
「ニヤニヤしない」
「つまらない冗談を言わない」
「悪態をつかない」
「逆ギレしない」
「イライラした様子を見せない」
「周囲とヒソヒソ相談する」
のような行為は控えることも重要になります。

特に会見などをする場合は↑のようなことは
非常に重要になり、
守れていないと”火に油を注ぐ”結果となります。

謝罪の際に責任の所在も明らかにし、
”どう責任を取るか”も明確にするべきです。

なお、責任を他人に押し付けるような行為も
今の世の中では「バレる」ので、
正しく責任を取る必要があります。

今後をしっかりと示す

事実かどうかを調査し、事実関係を認め、謝罪し、
責任の所在を明らかにした…
そこまでやったら残りは、”今後どうするかの見通しを示す”ことです。

告発された内容を”再発”させないためにどうすれば良いのか、
改善するためにどうすれば良いのか。
何をして、何をどう変えて行くのか。
こういうことを具体的に示していく必要があります。

もちろん、なかなか難しい場合もあると思いますが
”申し訳ございませんでした”だけでは、
”またこの会社は同じことをしそうだな”と思われてしまいます。

具体的に、どう改善していくのか、についても
早い段階で示すことができれば、
改善する意欲を見せ付けることはできるはずです。

最初から告発されるようなことをしない

当たり前のことですが、
重要なのは最初から”内部告発されるようなことはしない”
と、いうことです。

告発されるようなことがなければ基本的に内部告発など
されませんし、されたとしてもそれが嘘なら
堂々と否定すれば良いだけのことです。

一度内部告発をされてしまえば
どんなに良い対応をしたとしても
それで会社に傷はつき、最悪の場合は
二度と、元々あった信頼を取り戻すことが
できないまま…なんてことになる可能性も
十分に考えられます。

そのようなことになってしまわないためにも
”最初から内部告発される要素などない会社”作りを
していくことを心がけることが大切です。

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今の時代で隠すことは不可能

昔は、会社の力で内部告発ももみ消して、なんてことも
出来たかもしれません。

しかし、今の時代はネット社会ですから、
それは不可能な話で、
仮に最初の内部告発を上手く丸め込んでも、
次から次へと都合の悪い事実が出てきて
最悪、会社ごと転覆します。

映像、音声、文章、あらゆるものが
今の世の中には保存・発信される時代です。

内部告発された際にそれを隠そうとすることほど
時代錯誤なことはありませんし、
確実にさらに不都合な情報が出て追い込まれていくだけです。

隠そうとすればするほど、立場が悪くなっていくので、
最初から潔い対応をした方が
その後のためにもなるでしょうし、苦しんだ人に対する
お詫びにもなるでしょう。

”内部告発する”ということは相当勇気のいることです。
当然、相手は会社が嘘をついて隠そうとすることも想定し、
複数の手段を用意している可能性が大きいです。

私が仮に内部告発をする立場だったら
確実に”何個も材料を用意してから”しますし、
普通はそうするでしょう。

ですので、言い訳すればするほど不利になる、ということは
しっかり自覚しておく必要があるのです。

まとめ

内部告発された場合は
事実確認、事実ならすぐに謝罪・責任の所在を明らかにし、
今後の見通し(改善策)を発表する、ということを
素早く行う様にしてください。

下手な嘘や隠蔽行為は現代においては
確実に逆効果です。

ただし、相手が嘘をついている場合に関しては
それは、しっかりと否定することも大切です。

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