IARC汎用レーティングとは?ゲームの年齢区分を知る!

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ゲームソフトのパッケージや
ダウンロードページには
「CERO」と呼ばれる対象年齢区分マークが
ついていることがほとんどです。

A、B、C、D、Z、教育のマークの
いずれかが審査によってつきます。
ゲームを購入したことがある人は
一度ぐらいは見たことがあると思います。

ですが、最近では
CERO以外にも
「IARC汎用レーティング」をいうものが
一部ダウンロードソフトで採用されています。
これはいったい何なのか、という点について解説していきます。

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IARCってなに?

こちらは各国のレーティング機構によって
設立された「国際年齢評価連合」という
国際的な機関です。
2013年にスタートし、各国のレーティング機構の
基準と照らしあわせて、機械的に対象年齢層を算出する、
というものになっており、
簡単に言えば「開発・発売側のレーティング審査の負担を軽減するもの」と
考えて頂ければよいと思います。

特に、ダウンロード専売のソフトでは
海外のメーカーが直接日本向けに配信しているようなケースもあり
審査には会員登録や費用が必要なCEROの審査は非常に
大きな負担・手間となってしまいがちで、
そういったものが軽減される意味合いもあります。

かなりざっくりイメージしやすい表現をすれば
「CEROと同じようなことをしている国際機関」と言えば
分かりやすいと思います。

日本では使われているの?

日本でも、一部使われています。

まず、一番最初に導入したのが
マイクロソフトが展開するXBOXで、
ストアで販売されているダウンロードソフトの一部は
CEROではなく、このIARCの方が使われている
ソフトが当初からいくつか存在していました。
現在に至るまで、利用が続けられています。

続いて導入したのが、任天堂で
2020年10月より、
ダウンロード専売ソフトの一部で、
このIARCによる審査を受けたソフトが
見受けられるようになり、
最近ではかなり広がりつつあります。

ただ、どちらの場合も
パッケージ版ソフトでは採用されておらず
現時点ではダウンロード専売のソフトに
このIARCが採用されていることになります。

なお、プレイステーションを展開している
ソニーは、現時点(2020年末時点)では
IARCを採用している様子は見受けられません。

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IARCの区分は?

IARCもCEROと同じように
マークによって
対象年齢を表示します。
IARCのマークは「A」や「B」ではなく
シンプルに数字を表示しているタイプのものに
なっています。
ある意味では、より視覚的に分かりやすい、
とも言えるかもしれません。

存在する区分は

・3+
・7+
・12+
・16+
・18+

の5種類になっています。

数字がそれぞれの対象年齢の目安を現している、
というものになりますね。

日本より年齢区分が少し緩い感じですが、
イメージしやすいようにあえて当てはめるなら

CEROの

A=IARC3+
B=IARC7+
C=IARC12+
D=IARC16+
Z=IARC18+

とイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。
(実際にはある程度年齢はずれていますが
あくまでもイメージとしては、のお話です)

メーカー側へのメリット

先ほども書いたように、CEROは意外と審査に
時間がかかる仕組みになっています。
会員になる必要があったり、費用が必要だったりと、
ダウンロードソフトを中心に配信しているような
海外のメーカーだったり、
小規模な会社・サークル系統だと
CEROに審査をお願いすること自体も
負担になってしまうでしょう。

しかしIARCにはそういったものはなく、
基本的に会員登録や特別な費用が
発生するようなことはないそうなので、
小規模なメーカー、海外中心のメーカーなどから
すれば、非常に助かる存在であるのもまた事実です。

それを示すかのように、ニンテンドースイッチ向け
ダウンロードソフトで、任天堂が導入を決めた
2020年10月から、
IARCマークがついている
ダウンロード専売ソフトは、非常に多くなっています。

以前はCEROで審査を受けていた会社に関しても、
IARCの審査を受けていたりという光景も見られるので、
メーカーからしてみれば「よりゲームを発売しやすくなった」
というメリットがあります。

問題点はないの?

当然のことですが、法律上の問題は何もありません。
そもそもCERO自体、法律上は
「審査を受けなくてはならない」というものではありません。
そのため、任天堂やマイクロソフトなどがOKをしているのであれば
問題はありません。

マークが複数混在することによる間際らしさや
CEROとは基準が異なる点、
IARCは場合によっては後から修正されるような
ケースがある点など、
細かな部分については、色々な要素があると言えばありますが
それでも、メリットの方が大きい、というのが
実情であると言えます。

年齢の数字がそのままマークになっているため
CEROと比べて分かりにくい、というようなことも
特には、ないと思いますね。

まとめ

見慣れないマークだなぁ、と思うかもしれませんが
ちゃんとした機関によるものなので
安心してください。
当然、法律上も問題ありませんし
マーク自体も非常に見た目から
分かりやすいモノになっていると思います。

今はダウンロード専売ソフトが中心ですが
そのうち、更なる広がりを見せたり
するようなことも、
出て来るのかもしれません。

DLソフト購入時に、IARCマークを
見かけたら、「これがそうなのか」ぐらいに
思っておくといいと思います。

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