プレイステーションが「失敗」する際の傾向は?弱点を知り、克服する!

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SONYから展開されている
プレイステーションシリーズは、
PS1やPS2をはじめ、大ヒットを記録したハードも
多く存在しており、
PS1、PS2、PS4(switch発売まで)は、
その世代の据え置き機のトップに立っているなど、
人気の高いゲーム機のシリーズです。

しかし、そんなプレイステーションシリーズも、
ずっと成功し続け、全ての商品が成功しているわけではなく、
あまり売れなかった商品や、躓いた時期のある商品、
売れなかった周辺機器などが存在するのも事実です。

では、”プレイステーションの失敗の傾向”としては
どのようなことが言えるのでしょうか。
この点について解説していきます。

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プレステ系の失敗は「価格」が原因であることが多い

プレイステーション系統の”失敗”は
価格が原因と考えられるケースが非常に多く、
基本的に”価格設定”の面で自滅してしまっているケースが
非常に多いです。

海外ではまた話は別ですが、
特に国内ではゲーム機やゲームの周辺機器は
ある程度高額になってしまうとライト層が寄り付かなくなってしまうために、
購入するユーザー層が限られてしまい、
結果的に売上的に苦戦してしまう、ということですね。

競合の任天堂のハードはこの”価格面”での失敗は
あまりしていないのですが、
プレイステーションサイドの場合、
どうしてもスペック重視の商品が中心になるため
この価格設定の部分で躓いているところが非常に多いです。

高額だと売れないの?

家庭用ゲーム機の市場において、
国内では、ゲーム機本体の価格、そして周辺機器の価格が
高額すぎると”なかなか幅広く売れない”というのは現実で、
実際に過去の家庭用ゲーム機の歴史を見て見ると、
5万を超えてしまうようなハードが
その世代のトップに立ったことは未だにありませんし、
高額ハードの場合、売上台数などにも影響が出ているケースが
非常に多いです。

実際にプレイステーション3は、発売当初、
非常にゲーム機としては高額であったために
前半の普及に大苦戦し、
結果的にPS1・PS2と続いた据え置き機トップシェアの座を
競合の任天堂が発売した「Wii」に明け渡すことになり、
また、PS2からの移行もなかなか進まない有様でした。
が、PS3に関しては”値下げ”を繰り返したことにより
後半は急速に巻き返し、Wiiには届かなかったものの、
”かなり良い結果”と言える売上台数を最終的には記録しています。
このように、値下げで勢いを増したことからも明らかで
”価格設定”は国内において非常に重要な点となっています。

また、プレイステーション5も当初の品薄やソフト不足などが
解消されても、2024年現在もほとんどの週で
ニンテンドースイッチの売上台数を下回るなど国内では苦戦、
また、ファイナルファンタジーのようなビッグタイトルが発売されても、
本体が伸び悩む(つまり、ハードを持ってないユーザーが
本体が高すぎる故に、欲しいソフトが出ても買うのを諦めてしまう)ことが
数字として表れています。

プレイステーションVitaも”当時の携帯機としては高額”であったため
(これはソフト不足もありましたが)
結果的に、プレイステーションの携帯機はここで一度終了することに
なってしまいました。

周辺機器に関してもそうで、
プレイステーションVR(これはVR自体の普及の難しさもありますが)など、
高額な周辺機器に関しては普及に苦戦しています。

逆に値下げなどを繰り返したり、当初より価格設定を抑えた
PS1・PS2・PS4などに関しては堅実に売上を記録していますし、
特にPS1とPS2に関しては国内では高い売上を記録していました。

このように、プレイステーションの”国内ではイマイチな動き”の
ほとんどは”価格が高い”時に起きています。

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コアユーザーが喜んでも、普及するかは別

確かに、プレイステーション系のハードは
家庭用ゲーム機の中では高いスペックを誇っており、
特に近年はコアユーザーに歓迎される傾向にあります。

しかし、コアユーザーだけを喜ばせていても
売れるかどうかは話は別で、
近年のプレイステーションは特に”一般層置き去り”の展開が
目立つために、国内では苦戦が続いている状態です。

コアユーザー層からすれば現在のPS5の約6万~7万も高くない!と
なる人も多いと思いますし、
ネット上では「さっさと買えよ」みたいな狂暴なユーザーもいますが、
一般層からすると「ゲーム機で6万~7万は異常に高い」というのも事実であり、
このままではなかなか普及しません。

実際、PS5はソフトの売上傾向や大作の発売時の数字の動きから見ても
ライト層への普及が非常に遅れていることが分かります。

この状態だと、”コアユーザー”はゲームを買う可能性のある人々の”全体の一部”で
しかありませんから、どうしても売上数字に限界は出ますし、
普及も偏ってしまい、どんなに良い製品を作っても、
”価格”が邪魔をして、普及に限界が生じる、ということになります。

コア層を中心とした展開にしていく、ということであれば
それも一つの選択肢ですが
そうなってしまうと、PS1やPS2のように
”(その時代の)ゲーム機の中心”になることは難しいかと思います。

現に、日本国内ではゲームの中心はニンテンドースイッチであり、
(これは売上台数、ソフトの売上、話題性などから見ると明らかです)
国内では”価格”を抑えない限りはPS3の初期もそうでしたが
”どんなに良い製品でも苦戦する”という傾向が強いです。

これは今後も、変わることはなかなかないでしょう。

プレステの弱点を克服する方法は…?

プレステ系のハードが上手くいかない時は
大抵”価格”が大きな原因です。
ハード自体は、どのハードもとても良いモノですし、
”あとは価格だけ”というところに来ている状態です。

しかし、この価格がスペックを重視する故になかなか
どうにもできない状態…
それが、プレステの弱点です。
ただ、国内では”高いと一般層が動かない”ので、
PS3初期やPS5のような状況が生まれてしまいます。

これを改善する方法としては
”ライト層向けの施策”として、
商品自体の値下げ(できればそれが一番良いですが)は難しいと思いますから
”ライト層向けの廉価モデルの提案”をしていくことが重要になるでしょう。

コアゲーマー層に強い点は、プレステの強みですから
それはそのまま生かし、
かつ、通常モデルの他に”極限までスペックを落としたモデル”を出すこと。
これが、プレステの弱点克服の道であると思います。

従来通り、スペックを求める層は通常モデルを、
”PSは高すぎる”という層向けには”廉価モデル”を、当てる、という感じですね。

これができるだけで、
国内におけるプレステは”相当大きく売上を伸ばす”と考えられますし、
PS5の場合は特にそうです。

国内でのプレステの弱点は”価格が高すぎる”ことですので、PS5も、
今後の製品で価格が高くなりすぎてしまう場合も、
”廉価モデルをセットで発売する”ことが、
望ましいのではないかと思います。

まとめ

国内でプレステが躓いている際は
大抵”価格が高い”です。

簡単に一言で言えば”高すぎ”と、いうことですね。

スペックを高めればどうしても価格は上がる。
それは当然のことですが
一方で価格が上がりすぎるとコアユーザー以外ついてこない…
それもまた現実です。

スペックを上げていくと同時に
ライト層への配慮も行わないと、
なかなかPS1やPS2の頃のように全体的に普及することは
少なくとも、国内では難しいのではないかと考えられます。

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