「PS4で満足しているユーザー」がPS5に移行するのはいつ?

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プレイステーション5が発売されてから
現時点で既に2年半が経過しようとしています。

しかし、世の中には
「PS4で十分」と考えているユーザーはまだまだ多く、
実際にPS4版とPS5版のソフトの売上も
”半々ぐらい”になっているのが現状です。

例えば、2023年3月に発売された「バイオハザードRE4」も
売上的にはPS4とPS5で5:5の状態で、
最初こそ、わずかにPS5版が上回っていましたが
後にPS4版に売上自体は抜かれています。
(このことから、現時点ではPS5ユーザーの方が発売日に新作を買う
比較的コアなユーザーが多く、PS4ユーザーの方が
後から新作を買うようなライトなユーザーの比率もある程度多い、
ということが言えると思います)

では、「PS4で十分」と感じているユーザーが
PS5に移行するようになっていくためには
”どのようなこと”が、必要なのでしょうか。

この点を、見ていきましょう。

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移行自体は個人の自由。メーカー目線からすると苦しい面も

PS4⇒PS5に移行するのも、
PS4で十分と感じてPS4を楽しむのも、これは個人の自由です。

どちらにも良い・悪いはありません。

ただ、メーカー目線から考えると
新ハードへの移行が遅れる、ということは
特にゲーム機本体を展開しているメーカーからすれば
心苦しい1面があるのも事実でしょう。
(ソフトメーカーは、PS4ユーザーが多いうちはPS4版を出すことで
対応もできるので、ハードメーカーほど問題はないと思いますが)

最終的に厳しい言い方をしてしまえば
”総合的に見て、移行して貰えるだけの魅力がまだPS5には足りない”
ということにはなりますので、
今後、そういった面を少しずつ改善していくことが大事になるでしょう。

ゲーム機は決して安い買い物ではありませんし、
PS4自体も十分に素晴らしいゲーム機であるのは確かですから、
それ相応の魅力がPS5に備わらなければ、
特に、コアユーザー以外の層の移行は、なかなか進まないのです。

では、”PS4で十分”と考えているユーザーの方に
興味を持ってもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。

現状維持では、これ以上の環境の変化は難しい

まず、仮にPS5が現状のまま、
新作ソフトを今のペースで出すぐらいの状況で
展開していった場合、
もちろん”毎週それなりには売れる”とは思いますが
劇的にPS5の状況が変化することはなく
”PS4で満足するユーザー”も、それなりの数、残るでしょう。

結果的にはこの先何年経過しても
PS4版のソフトが発売されることになるでしょうし、
PS4を使う人はPS4、PS5に移行する人はPS5、と言う状況が
相当長年続くことになるかと思います。

当然、国内のゲーム市場の中心に立つことも
難しくなります。

2023年に入り、品薄が解消されましたが、
春頃からは、売上のペースが解消当初に加えると鈍化しており
”どこでも買える”ような状態になっているにも関わらず、
当初のような勢いはなくなりました。

もちろん、毎週数万台ずつは売れていますが
現状だと”ここがPS5の限界点”ということになります。

”現状維持”なら、このままダラダラと売れるだけで
それ以上大きな変化はPS5には訪れません。

とは言え、PS4で十分満足しているユーザーは
魅力が無ければPS5には移行しません。
確かにスペック面が上がっても
今の時点では”それでも移行の決定打にはならない”ということですから
色々展開を考えていく必要があるのです。

それでは、”何”を変えるべきなのか。
それを見ていきましょう。

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とにかく「値下げ」。ゲーム機としては高すぎる

まず、PS4からの移行を促すためには
とにかく”値下げ”することです。

スペック面を見れば、確かにゲーミングPCなどと比較しても
”高い”ものではないのですが、
一方でPS5はあくまでも”パソコン”ではなく”ゲーム機”です。

”家電”として見ればともかく”ゲーム機”として発売されている以上、
通常モデル約6万円、デジタルエディション約5万円では
”高すぎ”なのです。

このままでは、PS4からの移行もなかなか進まないでしょうし、
コアユーザー中心の普及が限界です。

ですので、”価格面”を早急に見直すことが
PS4からPS5への移行を促す面で”最大の効果”を発揮するでしょうし、
普及の後押しにもなるはずです。

可能であれば”薄型モデルの発売”の際に値下げも行い、
3万後半~4万前半ぐらいまでで発売できれば一番理想的ですし、
それができれば「PS4からの移行」も一気に進むはずです。

よく、PS5のユーザーの方が
「PS4版はそろそろ出さないでほしい(PS5版のクオリティにも若干影響するため)」と
言っていますが
本格的にそうなるためには”PS5の値下げ”が急務です。

6万のままでは、移行は完了しない、と私は考えます。
とにかく値下げ!これがPS5の最重要な項目です。

薄型を発売する

値下げとセットで、が大前提ですが”薄型”を発売することです。

”価格を抑えた薄型の発売”で、PS4からPS5への移行は
大幅に進みます。
逆に、それができなければ、PS4で十分なユーザーは、なかなか
この先も移行しないでしょう。

PS5の課題の一つが”本体サイズが大きすぎ”なところでもあるので、
薄型を出すことでこれをクリアすることも可能です。

新型がそろそろ出る時期ではありますが
間違っても、高性能モデルのPROではなく
先に薄型を出すべきで、
先にPROが出るようなことがあれば、戦略を見誤っていると
言わざるを得ません。
これ以上価格を上げても、PS4で十分と考えているユーザーは
スペックだけでは魅力を感じないわけですから
見向きもしてくれませんからね。

独占ソフトを増やす。ただし値下げせずにやると逆効果も

独占ソフトを増やすことも、PS5への移行を進めるための
一つの方法です。
6月発売のFF16の際にはある程度移行も進むでしょう。

ただし、これはあくまでも”値下げとセット”であることが
前提で、値下げをせずに独占ソフトを増やしても
”じゃあ買わなくてもいいや”と反発を一部から招くうえに
ソフトの売上にも”確実に”大きな影響を出します。

もちろん、強引に値下げをしないまま独占ソフトを増やし続けても
最終的にはPS5への移行は進みますが
”完全に移行が済むまでの間”かなりの数のソフトの売上に
甚大なダメージを与えることになり、
メーカー各社が相当な打撃を受けることになるため、
やはり、値下げをせずにこれをやるのは
基本的には難しいことであると考えます。

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PS4の生産終了はあまり意味がない

PS4自体は、まだ細々と出荷されており、毎週ある程度の
売上を記録していますが、これを生産終了しても
PS5への移行が進む可能性は低いです。

と、言うのも既にPS4は十分に普及しており、
持っている人も多い上に
中古もありますから、
”PS4を生産終了すれば、PS5に移行するじゃろ”みたいな
やり方は、あまり効果をなさないと考えられますし、
PS4の分の売上を失うだけなので
効果的とは言えないでしょう。

PS5を値下げし、ある程度安定したタイミングが
PS4の役目が終わるときであると思います。

まとめ

PS4からPS5への移行を進めるためには
とにかく、PS5の値下げを行うことです。

理想は薄型モデルの発売+値下げですが
それができないのであれば
現行モデルの値下げでも良いかとは思います。

とにかく値下げをしないことには
これ以上、PS4からの移行もなかなか進まないでしょうし、
今後、苦しい状況は続くかと思われます。

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