何でも誹謗中傷扱いにして「法的措置を取ります」はダメ!

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ネット上での誹謗中傷は、
以前から問題になっています。

匿名性ゆえに、過激な言葉を
投げつける人も多く、
これは当然、匿名だからと言って、
やってはいけないことです。
最悪の場合、相手を、自分が思っている以上に
追い詰めてしまうことになる行為ですし、
軽い気持ちであっても、相手の命を奪ってしまう
可能性のある行為ですから、
これは、控えるべきです。

最近では
「誹謗中傷に対して、法的措置などの毅然とした対応を取る」
ことで、対処しようとする動きも出てきており、
本当に誹謗中傷に苦しめられている場合は、
それも、一つの方法です。

が…
人間とは、どうしようもないもので、
そういう流れになってくると今度は
何でもかんでも”誹謗中傷扱い”にして
「法的措置」という言葉で脅すような人が
出てきてしまっています。

悲しいことですね。
「誹謗中傷に対して法的措置を」というのは、
そういう悪用する人達のためのものではありません。

勘違いをしている人が多いので、
注意喚起の意味でも、解説していきます。

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法的措置を悪用する人…

残念なことに”誹謗中傷に対する法的措置”を
悪用し始めた人も、最近では
出てきています。
自分が気に入らないことを言われたりすると
すぐに「法的措置を検討します」みたいな
脅しをかける行為ですね。

「誹謗中傷に対して法的措置」は
そういうモノじゃないでしょう?という話です。

が、残念ながら既に悪用する人は出ていて、
予め法的措置をにおわせたりして、
”自分に反対意見を言おうとする人間を全て排除しよう”
とする人まで出てきてしまっています。

そういうことをしてしまっている人は、
よく考えてみてください。

本当に誹謗中傷を受けているなら…

もちろん、本当に誹謗中傷を受けているのであれば、
それは、毅然とした対応をすることも
一つの選択肢であり、
何も悪いことではありません。
精神的に負担になるような言葉を投げかけられているのに
泣き寝入りする必要はありませんし、
スルーするのが難しい場合は、
法的措置も選択肢の一つです。

費用や時間、労力がかかりますから、
なかなか一般的には難しい方法ですが、
誹謗中傷をする側が悪いので、これは
何も問題のないことです。

(スルーできるのであれば、相手を無視しまうのも
選択肢の一つですし
現実的に考えれば、費用・時間・労力などの
観点から、一般人的には
スルーの方が現実的でしょう)

今回の記事でお話するのは
この、”誹謗中傷に対する法的措置”を利用しようと
する人たちのことですね。

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何でも誹謗中傷にしてはいけない

まず、重要なことは
何でもかんでも”誹謗中傷”にしてはいけない、ということです。

確かに、どう感じるかは個人差にも
よりますが、それでも、客観的に見て
”どう考えても誹謗中傷ではない”と
思うような人が多いことまで、
誹謗中傷扱いにしてしまって
「法的措置をします」というのは、”行き過ぎた行為”ですし、
こういったことをしていると、逆に今度は
それをやっている人自身の評判を
より落としてしまうことになります。

と、言うのもツイッター上やネット上のやり取りであれば
基本的に第3者からもやり取りを見ることができますし、
見ることができないような場所(ツイッターのDMとか)で
やり取りをしていたとしても、
相手が”法的措置”と言われて腹を立てて
そのやり取りを載せることもできてしまいます。

そうなれば、
”どっちが悪い”と判断する人が多いかどうか、ということです。
法的措置をします、と言っている側がどう考えても
先に喧嘩を売るような発言を繰り返しているのに
自分が何かを言われたらすぐに法的措置をします、
みたいな反応をするのは
仮に法律上間違いでなかったとしても、周囲からの
印象は大きく悪くなることもあります。

自分が気に入らないから法的措置を持ち出すのはNG

自分にとって都合の悪いことを言われたから、
自分にとって気に入らないことを言われたから、
自分と意見が違うから、
間違えを指摘されたから、
口論になって、自分から暴言を吐いて、やり返されたら…

こういうことにまで「法的措置」を持ち出し始めたら
キリがありません。
確かに、ネット上の誹謗中傷は悪いことであり
行き過ぎた行為は、法的な対処をされても
自業自得です。

ですが、最近では、↑のようなことにまで
「法的措置をします」みたいなことを言い出す人が増えており、
それはちょっと、間違った方向に
”誹謗中傷に対する法的措置”が進んでいってしまっている
感じは拭えませんし、
危険な兆候であると考えます。

そのようなことをしていたら、
今度は、人に何も言えない世界になってしまいますし、
わざと炎上するような発言をして
法的措置で脅したり、お金を稼ぐような
”きわめて悪質な悪用”まで出現してしまうことが
懸念されます。

自分の行動を振り返ってみることは大事

誹謗中傷の前に、まず、
自分の行動を振り返ってみる、ということも
大事です。

例えば、自分から炎上するような発言をしたり、
日ごろから攻撃的な発言を繰り返したり
していないか?ということですね。

こういった行為をしていれば、
誹謗中傷は良くないことですが
自分自身にも原因があることになりますし、
自分から喧嘩を売りに行くような行為をしている場合、
それこそが誹謗中傷であると、
逆に法的措置を取られる可能性だって
あるわけです。

まず、人のことを誹謗中傷だ!
法的措置だ!という前に
”自分に何か原因がないのかどうか”ということは
冷静に、客観的に判断をしていく必要があります。

自分自身から、火をつけるような
行為をしていて、少し反撃されたら
被害者モードになってしまう…というのでは
話になりませんし、今後もトラブルを
繰り返すことになってしまうでしょう。
そんなことをしていれば、いつか痛い目を見ることにもなります。

誹謗中傷は、理由はどうあれ、悪いことです。
ただ、人の悪い部分ばっかりを指摘して
自分の悪い部分(が、あるのであれば)
そこから目を背けてはいけませんし、
自分の悪い部分は治していかなくてはなりません。

それをしようとしない、できないのであれば、
炎上商法である、と世間から言われてしまっても
仕方のないことです。

ネットを見ていると、
明らかに非常識な発言をし、その結果炎上
(ここで誹謗中傷するのも控えるべきですが)、
挙句の果てに逆切れして法的措置を持ち出すような
おかしな風潮が広がりつつあります。

自分自身に原因がないかどうか、
これをちゃんと振り返ることができる、ということも
大事なコトです。

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そのうち何も言えなくなる

法的措置だ!法的措置だ!ばかり
悪用されるようになると、
今度は何も言えなくなります。

冷静な正しい指摘も、意見もできなくなる、
ということですね。
それはそれで、恐ろしいことになるでしょう。

また、”法的措置だ!”を悪用する人が
増えれば増えるほど、
純粋に誹謗中傷を悩んでいる人が
声をあげにくい環境になってしまい、
また、本当に誹謗中傷に悩んで法的措置をします!
と声を上げた人が
叩かれやすい環境になってしまいますから、
こういう、便乗するような悪質なタイプの人の
行動は、本当に法的措置を必要としている人たちの
ことも苦しめる行為であることを自覚し、
自分の行動を見直し、慎むべきです。

まとめ

誹謗中傷には法的措置を…。
それは正しい選択の一つです。

ただ、ちょっと勘違いしすぎている
”おかしな人”まで出てきてしまっている印象です。

自分から火をつけて、法的措置を騒ぐ人や、
意見されたり、気に入らないことを言われただけで法的措置を騒ぐ人。

こういう人たちは、
しっかり自分を見つめなおすべきです。

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