保釈について知る!所詮は金なのか?あまり知られていないこと!

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保釈、という言葉をご存じでしょうか。
よく、何らかの理由で逮捕した人が、
保釈金を支払って、保釈されて、
刑務所などから出てくる、という場面を見たことがある人も
多いと思います。

悪い事をしても金で解決できるのか、
と怒りを覚えるような人も居るでしょう。

しかしながら、当然、全ての人が保釈されるわけではありませんし、
保釈金と言えば、高額なイメージですが、
決してそうでもないのです。

保釈について、あまり知られていないことを
知って行きましょう。

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意外と知らない保釈のこと

保釈のこと…
意外と知らない人が多いですよね。
お金を払って、外に出る、ぐらいのイメージの人が
多いのではないでしょうか。

もちろん、普通の人は、逮捕なんてされることもまず
ないでしょうし、保釈について知らなくても別に
困ることはないでしょう。
ただ、いざと言う時のために保釈について知っておくのは
悪い事ではないと思いますし
(自分が逮捕されるとか、そういう問題じゃなくて
何事も知っておくのは良い事です)
保釈に対して「どうしてこんなシステムがあるんだ!」と
不満に思う人もいると思います。
そんな方も、保釈のシステムをしれば、見方が変わってくるかも
しれません。

と、いうことで、保釈についてのポイントを
見ていきましょう。

全員の保釈が認められるわけではない

まず、保釈は誰でもお金さえ払えば保釈される、
というわけではありません。
それでは無法地帯になってしまいます。
色々な条件を満たしている人間が、保釈申請し、
それが許可されることで、初めてお金を預けて
保釈されることができるのです。

そのため「誰でもお金さえあれば保釈される」
ということではない、ということはまず覚えておきましょう。

保釈が却下される例として
・重い罪(人の命などに関わる罪など)
・罪を繰り返し犯している人間
・証拠隠滅の危険性がある場合
・再犯や事件関係者への報復などの危険性がある場合
・個人情報が不明瞭な場合
・身元引受人が居ない場合

これらの場合は保釈要求をしても却下される場合が多く、
保釈を認めてもらうことはできません。
つまり、どんなにお金があったとしても、
お金さえ払えば…というわけではないのです。

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保釈金の金額っていくらなの?

これは、固定された金額で決まっているわけではありません。
色々な条件によって決定されます。
テレビニュースにもなるようなケースだと
何千万円!みたいなケースが多いですが、
実際のところ、数百万程度の人も居ます。
ただ、数百万程度で保釈される事件は、報道陣が好むような
事件ではなく、わざわざ「保釈されました!」と報じられないので
あまり知っている人が居ない、とそういうからくりになりますね。

相場は数百万程度と言われていますが、
色々な条件で変動するので決められた金額と言うものは
存在していません。
保釈金の金額はが決まる要素としては、

・事件の大きさ
・本人の所得状況

などによるようです。

人や事件によって、その金額は全く異なる!
ということになりますね。

保釈金は払うのではなく、預ける

保釈金というものを「罰金」だと思っている人も
多いですが、実はそうではないのです。
保釈金は、保釈されている間に、”してはいけないこと”さえ
しなければ戻ってくるのです。
そう聞くとさらに不満を抱く人は抱くかもしれませんが、
そういうシステムになっています。

そのため、保釈後に何も問題を起こさず、
一定期間が経過すれば、”預けた”お金は戻ってくることになります。
このあたり、なかなか報道されたりすることはありませんが、
過去に保釈がニュースになっている人間も、
その後に、何も起こしていない人は、その際に預けたお金を
返してもらっているはずです。

没収されてしまうケース

しかしながら、預けた保釈金はしてはいけないことをしてしまえば、当然の
ことながら没収されます。
没収された保釈金に関しては戻ってくることはありません。
保釈金の金額が決まる際の基準の一つが
「取り上げられてしまうと生活に困ってしまうライン」とのことなので、
保釈された人間が変な気を起こさない絶妙なラインになっている、
ということになります。

では、どのようなことをすると、保釈金は
没収となるのでしょうか。

・無断での移住
・無断での海外への移動
・裁判に出廷しない
・音信不通になる
・被害者に接触する
・被害者以外の事件関係者に接触する

禁止事項に関しても、保釈時に個別に
伝えられる、ということなので、
必ずしも上記のような条件とは限りませんが
多くの場合、↑のような行為は禁止事項とされ
それを破ってしまった場合は、
保釈金は没収となり、戻ってくることはありません。

没収されたお金に関しては国の収入となります。
国の財源として色々な部分に使われることに
なるわけですね。

”保釈なんていらない”となると
この部分の財源が無くなることは一つの
デメリットと言えますね。
実際に、保釈金を預けて没収になっている人間は
少なからず存在します。
そういった収入が、具体的にどのように
扱われているのかは、分かりませんが
これが無くなれば別の部分から収入を入れる必要が
出てくるでしょうから、また税金などに
影響する可能性もあるのです。

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申請しなければ保釈されない

保釈は、本人が望まなければされることはありません。
そのため、心から反省している人や、保釈を望まない人間に
関しては、保釈されることはないでしょう。

保釈されるためには、まず申請を行い(弁護士などを通します)
その申請に対して審議が行われた上で
許可か却下かが決定されます。
許可が下りた場合は、その後に保釈金の金額が決定されて、
支払が行われれば、保釈される、という流れに
なっているようです。

なお、保釈の許可が下りなかった場合に関しても、
再度申請することは可能なようですが、
一度却下された場合、何も変わらないまま再度申請しても
結果は同じでしょう。

反省はしているのかどうか。

しかしながら、保釈制度を利用している人は
反省しているのかどうか。
これは、人によりますね。
保釈されてラッキー!ぐらいにしか考えていないどうしようもない人間も
いるでしょうし、逆に深く反省している人も居るでしょう。

ただ、一つ言えることは、被害者からしてみれば
面白くないのも事実でしょうし、
保釈を不満に思う声は今後も消えることはないでしょう。
確かに、上のようなシステムであっても、
何で外に出てくるんだ!という気持ちは分かります。

が、保釈されても、その人間に対するダメージは大きいです。
例え、ニュースにならないような事件でも、
逮捕された本人の周囲の人間は「こいつが…」と気付くでしょうし、
今の時代はSNSなどですぐに物事が拡散される時代ですから
相当なダメージを受けることになります。
もちろん、被害者の方以上のダメージはありませんが、
決して釈放されたわけではなく、ヘラヘラと笑っていられるような
(笑っている人も居ますが)ものでは基本的には
ないのです。

保釈されても本人には大きなダメージ

上でも書いたように、保釈が仮に
行われたとしても、その本人には
非常に大きなダメージとなります。

特に、実名報道や顔まで報道されていれば
「あ、こいつは」という風になるわけですし、
現在であれば、ネットで情報が拡散されます。
場合によっては想像を絶する苦しみを
家族も含めて味わうことになるでしょう。

今の世の中は、そういった世の中ですし、
保釈された~ははは、とはならない、ということは
まぎれもない事実であると思います。

面白くないのは事実

ただし、自分が被害者の立場だったら?と
考えれば、やはり保釈というものは
面白いものではないでしょう。
自分がもしも被害を受けた立場だったら?と
考えると、お金で釈放、というカタチに関しては
不満を持つと思いますし
怒りを覚える人もいると思います。

悪いのは当然本人ですから、
この点は、避けようのないことでしょうし
難しいところです。

まとめ

保釈のあまり知られていないことをまとめてみました。
ただ、やはりそれでも保釈について、面白くない、
と思う人がいるのは当然の流れですし、それは仕方のないことだと思います。
罪を犯した人間に対する風当たりが強くなるのは当然のことですし、
そういったことも含めて、人間は日々しっかりと
罪を犯さないように、生きて行かなくてはなりません。

保釈に対して腹を立てることは別に間違いではありません。
感情は人それぞれですからね…

ただ、保釈のシステムについては知っておいても
損ではないと思います。

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