テレワークを推進すると犠牲になる人たちもいる。物事の側面も「知る」

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テレワークの推進。

確かに、感染症の拡大防止にもなりますし、
無駄な会議は減りますし、
無駄な移動時間も減り、その分、別のことに
時間を費やすことができます。

自分自身も、仕事にゆとりを持つことができ、
自分にとってリラックスできる環境で
仕事が出来る、というのは良いことでしょう。

私自身も、会社に通うか、テレワークか、
と言われれば、
自分のことだけ考えるのであれば
テレワークの方が良いです。

ただ、だからと言って、軽々と
「テレワークにすべき!」とは、私には言えません。

何故なら、テレワークを推進すると犠牲になる人たちが
必ずいるから、です。

会社で偉そうにしている、仕事もできないような上司が
仕事がなくなって、というのは、まぁ、ある意味
自業自得ですし、私はブラック企業で酷使されていたので
個人的感情を言えば、そういう上司が偉そうにできなくなることは
嬉しい…のですが(笑)
全くそれとは無関係な「一生懸命頑張っている人」まで
犠牲になってしまう、というのが現実です。

やたらとテレワークこそ正義!みたいな感じになってしまっている人は
”テレワークを推進することで犠牲になる人もいる”ということは
知っておいた方が、良いでしょう。

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テレワークで犠牲になる人もいる現実

会社の仕事は出来ないけどえばっている上司…
会社に居場所がなくなり、結果的に淘汰されていく…
それだけなら「自業自得だー!」と思う人も多いと思います。

が、テレワークで犠牲になってしまうのは
そういう無駄な会議を繰り返したりする上司だけでは
ありません。
普通に頑張っている人まで、
犠牲になってしまう可能性があるのです。

そのことを理解しもせず、やたらと通勤を辞めさせろ!
ばかり騒いでいる人は、少し考えた方が良いのではないでしょうか。

人間、結局のところ「自分さえ良ければ」ということだとは
思いますが、テレワークが推進されてばかりいると
必ず”犠牲者”が出ます。

あなたの知り合いにも、これから紹介するような
”立場”にいる人はいませんか?
あなたの大事な人に、そういう人はいませんか?

テレワーク!テレワーク!ばかり言っていると
知らずの間に、あなたの大切な人を
傷つけている可能性だってあるのです。

一度よく、考えてみてください。

では、テレワーク推進で”犠牲になるところ”を
見ていきましょう。

交通業界

テレワークが推進されれば、当然、人の動きが減ります。
家でそのまま仕事をするわけですから、
電車にも、タクシーにも、バスにも、乗る必要が
なくなります。
まったく出社しない、ということはないとは思いますが
それでも出社する頻度が大幅に減る人が増えれば
交通業界には大打撃を与えることになります。

電車、バス、タクシー、飛行機…
あらゆるものが打撃を受けることになるでしょう。

テレワークの推進が急激に進むようなことがあれば、
場合によっては、業績が急激に悪化して
廃線になったりする可能性も考えられます。
そうなれば、当然、その電車やバスが必要な人は
途方に暮れることになるのはもちろん、
”そこで働いている人たち”が、最悪の場合
職を失うことになってしまいます。

職を失ったら再就職すればいい、
みたいに軽く言う人もいますが
正直、そんなに簡単な世の中ではありません。

普通に、真面目に働いてきた人も、
失業することになるでしょうし、
失業した人の中には、自ら命を絶つような
決断をしてしまう人、
家庭を支え切れずに、金銭的に崩壊してしまう家族、
どうすることもできなくなって自暴自棄となり
犯罪などに走る人、そういったことまで
起きる可能性もあります。

テレワークを推進する、ということは
交通業界を犠牲にすることです。
会社や、会社の偉い人、となると
あまり身近には感じないでしょうし、
どうでもいいや、な人もいるかもしれませんが
”普通に働いていた一般社員・運転手”が職を失い、
また、電車やバスなどを利用していた人も
途方に暮れることになる可能性があるのです。

加えて、”駅関係”で働いている人にも
大打撃を与えることになり、
ここでも失業や減給などが考えられます。
テレワークが進めば、交通機関の利用は減りますから
駅の中にある商業施設はもちろん、駅に関係することで
働ている人、もっと大きなことを言えば、
そういったお店などと取引のあるような会社まで、
あらゆるところに打撃を与えてしまうことになります。

あなたの身近でも、知り合いが失業する可能性
だって、あるわけです。

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販売店・サービス業

飲食店・小売店、あらゆるお店が
打撃を受けることになります。
これは、場所にもよりますが
”通勤していたサラリーマン”がメインターゲットだったお店や、
”会社の昼休み時間が大きな収入源”だったお店は
壊滅的打撃を受けるでしょう。

特に、個人経営のお店は
少しテレワークが進むだけで潰れる可能性は
高いです。

それまではずっと黒字でやってきたようなお店も、
テレワークにより、人の通りが大幅に減るようなことが
あれば、もうやっていけません。

お店というのは開業にも莫大な資金がかかりますし、
閉店するのにも莫大な資金がかかります。
簡単に「やめればいい」とか、
そういう問題ではない、ということは
店舗経験者には分かると思いますし、
分からないのであれば、「そういうものだ」ということは
頭の片隅に入れておくと良いと思います。

テレワークが推進されればされるほど、
出勤していた人間をターゲットとしていた
お店は、どんどん潰れていくことになります。
当然、お店が潰れれば、お店と取引のあったような
ところも打撃を受けますし、
お店の人間は失業することになるわけですから、
これもまた、巡り巡って大きな影響を
出す可能性が高いです

オフィス関係

出勤する人間が減る、ということは
オフィスに関係する職種もダメージを
受けることになります。
出社しないわけですから、オフィスは最低限のもので
良くなりますから、
不動産関係も打撃を受けるところは受けるでしょうし、
オフィスの清掃だとか、オフィス用品の販売業者、
そういった、オフィスに関係する業種も
打撃を受けることになります。

交通業界や、駅の周辺のお店などに比べると
致命的な打撃にはならないかもしれませんが
やはりこれも、業種によっては
本当にどうにもならないほどに、恐ろしいダメージに
なってしまうこともあると思いますし、
最悪の場合、会社が潰れたり、失業するような人も
出て来るかもしれません。

簡単に変更すればいい、とは言えない

よく、こういう問題を目にすると、
簡単に”業態を変えて行けばいい”だとか
”転職すればいい”なんて言う人もいますが
そんなに簡単に業態なんて変えられるものでは
ありませんし、費用もなかなか苦しいでしょう。

”少しずつ”時代が流れていくのであればともかく
急激にテレワーク推進の流れになれば
そんなに瞬時に適応できる資金力のある会社・お店は
わずかでしょう。
そうなってしまえば、多くの会社が倒産、
多くのお店が閉店、多くの人が失業することになります。

これは、一つの現実であり、
テレワークを推進することによって
喜ぶ人間、儲かる会社、助かる人がいる一方で、
逆に、テレワーク推進により、苦しむ人、倒産する会社、
命まで落とすことになる人がいるのも、
紛れもない事実なのです。

まとめ

あなたにとっては良くても、
それは、誰かにとっては「滅びろ」と宣言されているのと
同じようなぐらいに、残酷な宣言であることもあります。

物事を一面から見るだけではなく、
もしも自分が、「テレワークが推進されたら失業する仕事」
だったらどうか。
それをよく想像してみてください。
自分の大切な人がその立場だったら?

そういう部分までしっかり見て、
物事を考えた方が良いです。

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