太陽光発電のメリットとデメリット!主力にするのは現実的に不可能。

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「太陽光発電」は
クリーンなエネルギーとして期待される
発電方法の一つです。

確かに”太陽の光”を利用して発電すれば、
火力発電所などのように「資源」は必要ないですし、
原子力のように「事故」の大きな懸念は無くなります。
(※太陽光発電でも、事故が起きる可能性はありますが
少なくとも何十年も住めなくなったりすることはないですからね)

ですが、太陽光発電にもメリットだけではなく
デメリットもあります。

今後”メインの発電方法にできるのかどうか”についても
お話していきます。

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太陽の光を用いた発電方法

太陽光発電は、名前からも
イメージしやすいと思いますが、
その名の通り、太陽光を利用して発電する方法で、
各地に配置されているソーラーパネルなどを
見たことがある人も多いと思います。

「風力発電」(⇒風力発電とは?も参考にして下さい)と
同じように、自然の力を用いた発電になるので、
火力や原子力など、環境問題や安全性などのリスクを
抱えている発電方式の「代わり」として期待されているものの
一つになります。

ただし…現実的には「太陽光発電」を主力にしていくことは
難しいのも現実です。

太陽光発電のメリットとは?

まずは、太陽光発電のメリットを見ていきましょう

・資源を必要としない
・CO2排出などによる環境汚染のリスクはない
・事故を起こした際のリスクが比較的低い(原子力などと比較して)
・設置場所にある程度自由がある(屋上や壁面なども利用できる)
・騒音などが発生しない(※風力発電所は騒音が問題点の一つとなる)
・故障するリスクなどが比較的小さい
・個人でも場合によっては設置しやすい

などになります。
特に、環境汚染のリスクが比較的低く、
化石燃料などを必要としていないために、
例えば世界的に燃料が不足したり、何か不測の事態が起きたとしても
太陽さえ無くなってしまわなければ、
発電を続けることができる、というのは非常に大きな武器になります。

また、個人が火力発電や原子力を利用することは
流石に不可能ですが
太陽光発電の場合は、企業や個人の家庭なども
利用している場合があり、設置のハードルが比較的低い、
というのも魅力の一つになります。

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太陽光発電のデメリットとは?

太陽光発電のデメリットは下記の通りです。

・悪天候の日は発言量が大幅に下がる(あるいは発電できない)
・夜間は発電できない
・発電量に安定性がない(天候などに左右されるため)
・何らかの汚れで発電量が落ちる(雪等)
・設置のために森林などの伐採が行われることがある
・事故のリスク(土砂災害などを招く可能性)がある

などがデメリットとして挙げられます。

事故に関しては原発のような、
”その場所に何十年も住めなくなるような”事故のリスクは
ありませんが、別方面での事故のリスクは
存在しており、例えば太陽光発電のための設備を作るために
森林伐採などが行われ、その結果、
土砂災害などに繋がる場合もあります。

また、風力発電同様に
「発電力の安定性」が無く、晴れている間は
ある程度安定して発電してくれますが、
悪天候や夜間など、”時間・天候”などの要素に
大きく発電量が左右されてしまう…というのは、
大きなデメリットと言えます。

「安定供給」は難しいのが最大の課題

太陽光発電は”安定供給”が難しい…というのが
最大の課題で、
基本的には電力は、貯金しておく…というようなことが
難しいために”その場で作って、その場で消費する”という
イメージです。

停電などを招かないために、電力は常に
”需要と供給のバランス”を考えながら行われているのですが、
太陽光発電の場合、
この”コントロール”が困難であり、
例えば火力や原子力など、天候などに左右されず、
人間によるコントロールがしやすい発電形式であれば
需要に応じて、ある程度調整することができますが、
太陽光発電は”太陽”が必要になりますから、
”いざ、電気が必要な際に、十分に供給できない場合がある”というのが
最大の難点になります。

2022年3月に電力の逼迫警報が出されましたが
この際には天候が”雨・雪”であったために、
”急激な気温低下による電力需要が高まる”状況であったにも関わらず
太陽光発電はほとんど発電することが出来ず、
この日に限って言えば”電力が必要なのに、ほとんど役に立たなかった”というのが
現実です。

このように”必ずしも必要なタイミングで供給できない”というのが
太陽光発電の大きな課題であると言えます。

中心的な存在にするのは難しい

上記のような問題点から、太陽光発電はあくまでも
補助的な役割を担うのが限界で
「悪天候の際」や「夜間」に関しては
少なくとも、今の段階では「他の発電方法」に頼るしか
方法はありません。

今後、太陽光発電の設備が増えて、
さらに発電量が増えても、
「朝~夕方」を賄うのが限界であり、
夜間・悪天候時の対応ができないために、
「太陽光発電だけでやっていく」というのは
現実的に困難であるかと思われます。

まとめ

太陽光発電は、確かに
有効活用できれば大きな力になりますし、
実際に「でんき予報」などで見ることのできる
発電量を見ると、全体を賄うレベルには至っていませんが、
電力のサポートしては、十分に大きな力には
なっているかと思います。

しかし、風力発電もそうですが、
自然の力を借りるタイプの発電方法になっている故に、
”本当に電力が必要な時”に、役に立たない場合もあり、
そのあたりの安定性には
大きな課題があると言えるでしょう。

現時点では「あくまでも補助的な役割を担うのが限界」と
言えるのではないでしょうか。

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