PS5は高いの?安いの?その答えは…?見る角度によって異なる!

この記事は約7分で読めます。

プレイステーション5は「高い」のか「安い」のか。
この点について、色々な視点からお話をしていきたいと思います。

プレイステーション5の価格は発売当初から
ゲーム機の中では高額な価格設定でしたが、
2022年9月に前代未聞の値上げが行われて
通常版60,478円(税込み)
デジタルエディション49,478円(税込み)となっています。
(2022年現在)

今後、値下げすることは当然あるとは思いますが、
この価格設定は高いのでしょうか、
安いのでしょうか。
この点について見ていきましょう。

スポンサーリンク

ゲーム機として考えるなら「高い」

まず、プレイステーション5をゲーム機として
考えれば”非常に高い”というのが答えで、
普及するかどうか、という目線で見ると
”非常に厳しい価格設定である”というのが答えです。

と、言うのも、これまでの家庭用ゲーム機の歴史を
見てみると、あまり高額すぎるハードは
失敗に終わっているものが多く、
プレイステーション5と同じような価格帯で
その世代のトップに立ったハードは基本的にはありません。

プレイステーション3も当初、非常に高額な価格設定で発売され、
スタート後に失敗、競合のWiiに差をつけられる形となってしまっており、
(※PS3は後に小型化・値下げを行い終盤は大分挽回できていましたが)
PS5もそのPS3と同じ価格帯であることから
”ゲーム機として”見れば非常に高いです。

現在の競合機のニンテンドースイッチは3万円前後(モデルによる)
XBOXSeriesも、Xモデルは54978円と高額ですが、
Sモデルは32978円と、価格をある程度抑えることが出来ています。

そう考えると、PS5は
”ゲーム機として考えるのであれば”高い、と言えます。

見る視点を変えると妥当な部分も

一方でゲーミングPCなどと比較したり、
詳細なスペックまで見たりすると
”妥当な価格”と言う人もいますし、
”安い”と言う人もいます。

確かに、PS5と互角のスペックのPCなどを
用意するとなると、かなりの費用が掛かりますので、
そういう視点から見ると
決して”高い”ということではありません。

ただ、プレイステーション5はあくまでゲーム機であり、
そういった深い部分まで見るような一部のユーザー以外からは
やはり”ゲーム機”として見られますから
そうなってしまうと”高い”と感じる人が多いのも
無理はないでしょう。

ゲーム機として発売している以上、
ほとんどの人は”ゲーム機として”値段も見ますからね…。

スポンサーリンク

子供からすると高すぎて手が出ない

PS5は、子供・学生からすると
”高すぎ”であるのは事実で、
そもそも購入候補にもなかなか上がらないのも事実でしょう。

私がゲーム店にいた時代も、
学生さんが購入していくのは
DSや3DS、PSP、Vita、Wiiなど
比較的安価な部類のハードが多かったものです。

今のPS5の価格は、とてもじゃありませんが
”子供は完全無視の価格設定”になっているのは事実です。

そういった意味では、子供・学生などへの普及は
現在の価格では”かなり難しい”というのが答えになります。

もちろん、買える子もいるでしょうけれど、
そんなに多くはないですから
学生たちや子供に普及させることは
”不可能に近い価格帯”であると考えられます。

ファミリー層に向けては”高すぎる”

一方、ファミリー層のユーザーにも、
やはりPS5の定価は非常に高く、
普及はなかなか難しいでしょう。

父親か母親自身がPS5に興味があるご家庭以外は
なかなかPS5を買おう、とはならないはずです。

クリスマスプレゼントにするにしても、
誕生日プレゼントにするにしても、
ちょっと”6万円”(デジタルでも5万近く)と
なってしまうと、相当厳しいですからね。

私がお店にいた際も、元々クリスマスは
任天堂系ハードばかり売れている状態でしたが
(これは感覚的な話ではなく、毎年売上的にも
数字として実際に出ている傾向です)
PS5はさらにそういった需要からかけ離れてしまう
価格設定であるのは事実であると思います。

周辺機器もやはり”ゲームの周辺機器”として見ると高い

プレイステーション5は周辺機器も高額な傾向にあり、
通常のコントローラーは税込みでも7000円台で
これは普通なのですが
DualSense Edgeという上位コントローラーは
29980円、
プレイステーションVR2は74980円と、
”ゲームの周辺機器としては異常”な価格設定が
なされています。

この2つは遊ぶために必須ではありませんが
イメージ的な意味では”全体的に高すぎる”という
イメージを与えてしまう部分は確実にありますし、
それぞれ、”高級コントローラーとして考えれば”
約3万円は別に高すぎるわけではなく、
”VR機器として考えれば”プレイステーションVR2も
決して高すぎるわけではありません。

が…
先程と同じく、やはりPS5はゲーム機ですから
ゲームの周辺機器として世間の多くの人は見ます。

その視点で見ると”高すぎ”になってしまうのは
仕方のないことで、
実際に公式ツイッターなどでも”高い”の声で
溢れています。
(一部、別視点で見ているユーザーの方は
安い・妥当の声もありますし、
それはそれで確かに正しい見方ではあります)

特にVR2は本体の価格をもオーバーしており、
”ゲームの周辺機器目線”で見れば異常な価格設定で
あることは否めません。

スポンサーリンク

値上げは大幅にイメージ悪化に。理由はあっても悪手

PS5の値上げもかなりイメージ的には痛手で、
確かに半導体不足や円安など、仕方のない部分はあるのですが
”ゲーム機の値上げは前代未聞の自体”であり、
それを最初にやってしまったのは”イメージ戦略上、かなりの悪手”
であると言えます。

仮にこの先も任天堂・XBOX陣営が値上げしなかった場合
(2022年11月時点では値上げ予定なしと明言)、
”他の競合機は頑張ってますけど?”という目線で見られてしまうのは
仕方のないことですし、
今後、他の2社が値上げしても、やはり
”最初に値上げした会社がきっかけを作ってしまった”と
悪いイメージで見られることは避けられません。

これは、”最初に値上げしてしまったメーカーの宿命”で
仮にマイクロソフトが、任天堂が最初に値上げしていれば
やはり同じようにイメージ悪化は避けられなかったでしょう。

”値上げで買う気を失くした人”も確実にいるでしょうし
より”高い”というイメージを、誤解も含めて
更に広めてしまった”悪手”であったことは否めないと思います。

自分が「ゲーム機」であることを忘れている気はする

XBOXSeriesも高いですが、Sは値段を抑えていますし、
スイッチも昔の任天堂ハードより上がったとは言え、
やはりLiteを用意したり、ノーマルモデルも3万円台と
ゲーム機としての価格を保っている感じはあります。

しかし、PS5は周辺機器の展開も含めて
”プレイステーションはゲーム機である”ことを少し見失いつつ
あるような感じはします。

もちろん、メーカーが”ゲーム機を飛び越えてその先に行こうとしてる”
ならそれは一つの方針ですし、止めはしませんが、
このまま”ゲーム機としては高い”を続けると、
コアユーザーにしか選ばれないハードになってしまう可能性は高いと言えます。

まとめ

誤解を招かないように再度書いておくと
スペックや、同ジャンルの商品と比べれば
本体も、VRも、コントローラーもそこまで高額では
ありません。

が、PS5はやはりゲーム機ですので、
ゲーム機として見れば「高い」と思われてしまうことは
避けられません。

今の価格帯だと、子供・学生・家族層・あまりゲームをやらないユーザーなどからは
相手にされない”高い”価格帯ですから、
幅広く普及させるには
やはり小型化からの値下げしか手段はないと思いますし、
今後、さらに高価格路線に進むのであれば、
プレイステーションは、完全にコアユーザーのみに向けた商品へと
変わってしまうと思います。
(既にPS1~PS4と比べると大分コア路線になってる気はしますが…)

タイトルとURLをコピーしました