モンスタークレーマーがこのまま増え続けると起こること。

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世の中には”モンスタークレーマー”と呼ばれる人たちが居ます。

そもそもお店に何の落ち度もないのに、
執拗にクレームをつけたりする人もそうですし、
最初はお店側が悪かったものの、
必要以上に過剰な要求や暴言などを吐く人も、
”モンスタークレーマー”であると言えるでしょう。

接客業において、このモンスタークレーマーは
大変大きな問題になっていますし、
モンスタークレーマーにより犠牲者が出ているような
事件も見受けられます。

別記事でも何度か書いている通り、
こうしたクレーマーが育った背景には
”店側の弱気すぎる態度”も原因の一つであると思います。

過度な要求、理不尽な要求に対しても
謝罪し、それを受けてしまう。
これは大きな問題でしょうし、接客側が改善していかねば
なりません。

モンスタークレーマーはお客様ではなく、
怪物なのですから、認識を改める必要があるのでは
ないでしょうか。
過剰サービスは何も育てません。

それはさておき、
このモンスタークレーマーは、クレームという行為自体の
イメージすら落としてしまう、悪しき存在です。
モンスタークレーマーが増えていくと、どうなるのか。
それを見ていきましょう。

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モンスタークレーマーが増えた世界

昔に比べれば、モンスタークレーマーは増えています。
これは、お店側が過剰なサービスをしてしまったことにも
原因があるのだと思いますし、
お客様である自分が神様だと、勘違いしてしまっている人が
増えたことなどに起因していることだと思います。

ですが、このままモンスタークレーマーが増え続ければ
どうなるのか。
それを私の接客業経験を下に書いていきたいと思います。

①普通のクレームに対しても…

モンスタークレーマーが増えれば、
ごく普通の正当なクレームに対する
イメージも悪化するでしょう。

それでなくても、今現在でさえ、クレームに対する
イメージは悪化しています。
あまりにもおかしなクレームをつける人が増えているために
普通のクレームであっても、嫌な顔で見られてしまう、
ということですね。

クレーム=クレーマーという感じがこのままいけば
さらに広がってしまうでしょう。
そのため、本当に普通のクレーム
(クレーム自体は悪いことではないと思います)に
対するイメージも悪くなってしまい、
結果的にクレームをつけにくい世の中に
なっていってしまうことが予想されます。

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②クレーマーに対する罰則

このままクレーマーの数が増え、被害が増えていけば
当然のことながら、クレーマーに対して罰を与える
罰則が厳しくなっていくことでしょう。
このままモンスタークレーマーが増え続ければ、
最悪の場合、正当なクレームをつけただけでも
場合によっては”クレーマー”だと誤解されてしまい、
取り締まられたりする世の中になってしまうかもしれません。

モンスタークレーマーという存在は結果的に
お客側の立場をどんどん悪くしているのです。
まぁ、モンスタークレームをつけている人たちにとっては
自業自得ですが、普通のお客様からしてみれば
迷惑極まりない存在なのは、事実だと思います。

③クレーマーによる被害も増える

モンスタークレーマーが増えれば、当然、クレーマーに
よる被害も増えます。
時々、事件沙汰になっているケースが今でもあると思います。
犠牲者が出たり、逮捕者が出ているケースもちらほらと
見受けられるのが現実です。

モンスタークレーマーの数が増えれば増えるほど
こういった被害も大きくなっていくでしょう。
お店側がキチッと警察を呼ぶことができれば良いのですが
上の顔を伺ったりだとか、お店の売上が…だとか、そんな
つまらないことを考えてしまって、通報しないと
余計に被害が広がることに繋がります。

何があったって、最終的には身の安全が第一なのですし、
そんなモンスタークレーマーが来なくなったところで
お店へはマイナスどころか、プラスになるでしょう。

④お店のルールが多くなる

モンスタークレーマーが増え続ければ、ザンネンなことですが
お店側も独自でモンスタークレーマーに対する
対策をしていくことになるでしょう。

お店が独自で行うモンスタークレーマー対策は、
確かにモンスタークレーマーにとってしてみれば
効果のあるものです。
しかしながら、モンスタークレーマーを取り締まる、ということは
少なからず一般の利用客の方にも影響が出るのは事実です。

そのため、モンスタークレーマーが多くなればなるほど、
お店の新設度や利便性は減っていき、
お店は厳しくお客さんにあたるようになるのです。

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⑤お店の負担が増える

モンスタークレーマーの対応…
経験者から言わせてもらうと、正直に言えば、
本当に面倒臭いです。
お店の仕事的な話をすると”労力の無駄”です。
モンスタークレーマーとのやり取りから、お店側が得ることなど、
はっきり言ってしまえば何もありません。
ただの、邪魔者でしかないのです。

このモンスタークレーマーが増えていけば、
当然、お店の仕事は増えます。
失礼な言い方をすれば、本当にモンスタークレーマーって
くどいですし、常識も話も通じません。
そのため、場合によっては対応に1時間近くかかることも。

警察を呼んだとしても、かかる時間的には、同じようなものでしょう。

モンスタークレーマーが増えれば
それだけ、お店側は他の面に裂く時間を削らなくてはならず、
結果的にサービスの低下などにも繋がります。

モンスタークレーマーも、お店のサービス低下の一因に
なることは事実でしょう。

⑥機械化が進む…

モンスタークレーマーが多く、接客がままならないようであれば、
お店の機械化も考えなくてはならないでしょう。
機械の故障はともかく、それ以外の状態であれば
機械化さえしておけば、モンスタークレーマーによるクレームも
通用しません。
あくまでも機械相手ですし、機械はルールにのっとって、
物事を遂行するので、モンスタークレーマーに驚かされて
”過剰サービス”をしてしまう心配もありませんし、
モンスタークレーマーからしても、何を言っても無駄なことが
分かるでしょうから、モンスタークレーマー対策が
進むのではないでしょうか。

極端なお話ですが、モンスタークレーマーが居なくならない以上、
こういうことも必要なのかもしれません。

これからの時代は…

モンスタークレーマーを増やさないためにも
「どこまでサービスをするか」この教育が大切だと思います。
何でもかんでもサービスしたり、
理不尽な要求に対しても謝罪したり…
それは、接客業の本来あるべき姿ではありませんし、
そんなの、良いお店でもなんでもありませn。
ダメなものはダメですし、
ルールとマナーを守らず好き勝手やっている人を
そもそも”お客様”として考えている、ということ自体が
恐ろしいことだと思います。
そんなもの、お客さんでも何でもありません。

”やりすぎ”なサービス。
これについて、そろそろ真剣に考えるべきときが
近づいてきているのではないでしょうか。
”やりすぎ”はいずれ、自分たちの苦しみとなる
モンスタークレーマーを育てあげるだけです。
過剰サービスを見直すことこそ、モンスタークレーマーの
増殖を防ぐ第一歩になるのだと思います。

まとめ

モンスタークレーマーは言っても理解できません。
残念なことに、たいていの場合、話し合いで解決できないです。

そしてこういう人たちが増えれば、今後ますます
一般のお客さんに対しては不便なことが増えるでしょう。
クレームはつけにくくなり、
お店のルールや縛りは厳しくなり、
次第に対面接客そのものも減って行くー。
そんな時代に、突入しようとしているのが、今の世の中です。

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