人の命が50万円?違法残業の罰則強化の必要性を考える!

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違法残業。
皆様もやりたくないですよね?

私もブラック企業に居ましたが、まぁ…
サービス残業はたくさんありました。
あれも違法残業の一つでしょう。
残念ながら影に隠れてしまって、何も問題になってませんけどね…。

まぁ、私はもうあの会社は辞めたので
そんなことは放っておきましょう。

ところで、電通の違法残業事件の判決が下りましたね。

で、50万円の罰金が求刑されました。

え・・・???
50万円…???

やすっ…
失礼ながら、舐めているとしか思えません^^

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何故50万円なのか?

人一人が、会社に酷使されて犠牲になっても、
その求刑は50万円。
流石に安すぎますよね。

しかし…労働基準法を確認すると…
一部例外(監禁した場合などを除く)があるものの、
基本的にはこの「50万円」という金額が
”最高金額”なのです^^

なんだってぇ!?
安すぎる…

つまり、この50万円というふざけた求刑ですら
一番最高の求刑ということになります。
これ以上は法人側には求めることができないんですよ…
恐ろしい世界です。

繰り返される悲劇

流石にこれは…労働基準法を改正しないといけない気がしますね。
違法な残業が原因で、犠牲が出たことが明らかになった場合は、
もっと厳しいペナルティを課すべきでしょう。
少なくとも、50万円では、色々と問題がありすぎます。

お金だけの問題ではありませんが、
少なくとも、お金だけで考えても少なすぎでしょう。人一人の命を
会社が不正に奪っているのですから、
これはもう、労働基準法以上の罪に問うべきですね。

金額だけで言うのならば最低でも10倍(500万)、
いや、100倍(5000万)は必要でしょう。

それだけ人の命は重いですし、
そのぐらいしなければ、ブラック企業は考えを改めないでしょう。
違法残業をさせて犠牲が出れば、会社が潰れるぐらいの
ペナルティを課さなくては、違法残業はなくならないでしょうね。

…それはさておき、
流石に50万円では社会的に問題だらけですね…

①また繰り返す

極論ですが、こんなに温い罰則では
「50万円払えばいくらでも違法残業させられるぞ」と
考えるどうしようもないブラック企業も出てくるでしょう。

そもそも、残業と亡くなった原因を結びつけるのすら
難しいというのに、それを認めさせても、50万円だけの求刑
しかできないというのは少しオカシイですね。

今回の電通さんも、謝罪はしていますが、
心の中では絶対に笑っています。
顔が反省してませんし…(どう見ても内心笑っている顔)

私は接客業経験者なので、内心どう思ってるか
ある程度分るのですが
(接客にはそういうスキル?も多少は大事になってきます)

この電通の方はどこからどう見ても、内心で
「よかった」と思っている顔です。
反省など微塵もしていないでしょう。

「面倒なことになった」
「ようやく終わった」
「50万円ですむなら安いものだ」

そう思っているような気がしてなりません。

この罪の軽さはかなり問題です。
これじゃあブラック企業に対して
「違法残業は50万円で済みますよ!」と言っているようなものです。

流石にコレはまずいです。

もちろん、他にも謝罪だの何だの、裁判だの
色々ありはするのでしょうけど、
「人の命が関わるものに対して求刑50万円」と言うのは
流石にインパクトが大きすぎますし、
これを見たブラック企業たちが、
「案外軽いものなのだな」と調子に乗ってしまう可能性があります。

50万円用意しておけば
違法残業をいくらやらせても構わない。
それで生きてりゃラッキー、
倒れりゃ50万払えばオッケー。

そんな馬鹿な考えをする企業も出てきてしまうのではないでしょうか。

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②残されたものたちの心情

違法残業により、なくなられる方…世の中には残念ながら
結構な人数いらっしゃいます。
どの方にも親・兄弟・友人などなど、残されたものたちが、
必ず一人や二人以上はいらっしゃるはずです。

そんな人たちにとっては、到底納得のいくものではないでしょう。
大切な人が会社によって奪われたというのに、
50万円ですからね…

お金の問題ではありませんが、
これじゃ、あまりにも犠牲者を舐めているとしか思えません。

会社のトップは50万円で本当に済むとでも考えているのか?
・・・まぁ、こういう問題を起こすような会社のトップは
済むと考えているのでしょうけれども…。

残された人たちの心情を考えると、本当に心が痛みますね。
こういう会社の上層部やトップは人ではなく、
悪魔だと思います。
人の形をした悪魔…。

軽すぎる法律…

労働基準法で違法残業の求刑が50万円が限界とのこと。
これは…何度も書いていますが、流石に軽すぎですね。
労働基準法を改正しない限り、
違法残業はなくならないと思います。
50万円では、ブラック企業からすれば「安いものだ!」って
感じでしょうから…。

それこそ、本当に会社に深刻なダメージを与え、
違法残業に携わった人間全てを逮捕するぐらいまで
厳しくしなければ、違法残業なんてものは
永遠になくならないと思います。

罰則の強化

まずはとにかく罰則を強化することです。
50万円ではお話になりません。
お金以外にも、違法残業の責任の所在を明らかにし、
関係者を逮捕するような法律の制定、
そして、罰金に関しても50万円では温すぎます。
人1人の命を奪ったのですから、本来であれば、
最低でも100倍(5000万)は必要でしょうね。

厳しすぎる!と思うかもしれませんが
人一人の命を奪うとはそういうことだと私は思いますよ。

とにかく、法人にもっと厳しい罪を問う必要がありますし、
関係者個人個人も罪に問う必要があると思います

本当に謝罪する気持ちがあるのなら

違法残業を起こして、人が犠牲になるような結果を
招いても、多くの会社は適当なテンプレートのような
謝罪を行うだけ。
本当に申し訳ないと思っているのであれば、
たとえ追い払われたとしても、直接謝罪に行くべきですし、
会社のトップは、自分のポケットマネーを全て出してでも、
遺族に保証しなければならないと思います。
お金の問題ではありませんが、
そのぐらいはしなくてはいけないでしょう。

また、極端な話、毎日でも、犠牲になった方のもとに
お詫びに行くべきではないでしょうか。

毎日!?なんて思うかもですが
相手は人生を奪われたのですから、それでも足りないぐらいでしょう。

ちなみにトップは関係ない!と思う方もいるかもですが、
トップは、会社全てを管理する「責任者」です。
たとえ部下が勝手にやったことであっても、その責任を全て負うのがトップ。
「そんな責任負えるか!」と思う人はトップ不適合です。
トップとは、権力と同時に、すべての責任を背負うものです。
いざというときだけ逃げるなんてことは許されません。

厳しい意見なのは…

私がいつも、ブラック企業に対して厳しい意見を言うのは、
私自身がブラック企業にいたからこそ。
実際に自分がブラック企業に入ってみれば分ると思いますが、
本当にブラック企業は酷い場所です。

あの酷さを知っているからこそ、もっと徹底的にブラック企業を
取り締まるべきだと思いますし、
労働基準法を守らずに、こんな、犠牲者まで出してしまうような会社には
まさに”別次元の罰則”課すべきだと思います。
そうしないと無くなりません

(他の黒企業のニュースを見て
「うちは黒企業じゃない」なんて言ってましたし)

まとめ

ブラック企業は犯罪です。
そんな社風にしてしまう経営者や取締役一同に大いに責任が
あると思います。
いつも、別記事などでも言っていますが、ブラック企業の経営者や上層部は
一度、自分が部下にやらせていることを”体験”してみれば良いと思います。

”違法残業”をさせられる側になる。
そうすればどんな気持ちかよく分かるでしょう。
その上で、人に違法残業をやらせることができるのかどうか。
よく考えてみてください。

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