熱があっても、体調が悪くても仕事に行く人。その理由は?

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世の中には
熱が高くても、体調が悪くても
インフルエンザであっても
仕事に行く人がいます。

感染を広げるだけだ!と
批判の声もありますが、
こうなってしまっているのには
色々な理由があります。

もちろん、ただ単に
本人の感染予防などに対する
意識が弱いだけだったりするケースも
ありますが、必ずしもそうとは言い切れません。

なぜなら世の中が、
多少の熱では休んだりできないような
そんな環境になっているからです。

マスクもせずに、調子が悪い状態でゴホゴホしているような
人は論外ですが、
”本人にはどうすることもできない理由”で
体調が悪いのに仕事に来なくてはいけない
状態になってしまっている人は、
たくさん存在しています。

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熱でも仕事に行く理由は?

では、熱が出ていたり
その他の体調不良でも
人々は仕事に行く理由とは
何なのでしょうか?

別に風邪やインフルエンザを移すために
外出しているわけではなく
(そういう人もごくまれにいるかもですが…)

やむを得ない事情や
自分ではどうにもできない事情で
仕事場に行く、という人も
たくさんいるでしょう。

その理由を1つ1つ見ていきましょう。

会社が休ませてくれない

熱がある…それだけで
休ませてくれない会社、上司…
こういうのは、世の中に溢れています。
37度台の熱じゃ、こういう会社は
ほぼ100パーセント休ませてくれないでしょうし、
38度や39度でも、解熱剤を飲んで来い!
みたいなところも多いです。

そういった場合でも強引に休むことは
可能と言えば可能ですし、
本来はそうするべきではありますが
それをやると、最悪の場合会社から不当な
扱いを受けるようなことにもつながりかねず、
自分の生活を守るためには…と
やむを得ない状態で出勤する人は
たくさんいるでしょう。

この場合の原因は「休ませない」という圧力を
かけている会社や上司になりますね。

”強引に休めばいいじゃん”という人は
その立場のことを理解していない人でしょう。
本当に、1度休んだだけで会社の対応が
激しく悪化する可能性はあるのです。

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生活できない

ギリギリの生活をしている人にとっては
多少体調が悪かったとしても
そう簡単に休む、などということは
できません。
休んだ分、収入が減ってしまう、
入らなくなってしまう、となれば
多くの人は、解熱剤なりを使って
そのまま会社に向かうでしょう。

アルバイトスタッフなど、自給で稼いでいる人に
とっては、かなり厳しいことであるのも
確かだと思いますし、
アルバイトでなくても
”有給休暇”などというものは都市伝説状態に
なってしまっている会社も多いですから
そういった会社では休めば休むほど
給料などが減る可可能性は
十分に考えられます。

1日…2日…3日…
そんなに休んでられない!という人に
とっては、体調不良でも、熱でも
仕事にいかないと、となってしまうわけですね。

これも、会社側がそういう流れを
生み出してしまっている事例のひとつですね。
特に、有給休暇に関しては
簡単に取得できるようにしておけば
もっと、体調不良の時は
ちゃんと休む人は、増えるはずです。

…が、なかなかそういうことをする
企業はないのも現実ですね。

人手不足で休めない

どこも、人員はギリギリです。
体調が悪くても、
人手不足で休むことができない!
という職場は、探せばいくらでもあります。
ギリギリの人員で回そうとしている
会社に問題がありますが、
そうは言っても、会社がどうにかしてくれない限り
個人ではどうすることもできない、
というのが現実です。

人手不足の職場では、
休む連絡を入れても、上司や会社側が
圧力をかけたり、拒んだりするような
場合もありますし、
本人が”その状況”を知っているからこそ
体調が悪くても休むことができずに
そのまま仕事場に足を運んでしまう、
というようなことも起きてしまいます。

人員が余っていたり
ある程度の場所に勤務している人には
なかなか想像するのは難しいことだとは思いますが
人手不足の職場って、本当に有事の時でも、
休むことができませんし、
強引に休もうと思えば休めないこともないですが
その後の扱いが、悪化し、
最悪職を失う可能性もあります。

謎の根性論などが蔓延

社会全体として
謎の根性論や
”風邪ぐらいで休むなんて”という
謎の空気があり、
なかなか休ませてくれない、休めない
雰囲気が強まってしまっています。

風邪薬のCMなどでも
「急に休めないときに」みたいな
CMがありますよね。
それが、社会の一般的な空気に
なってしまっていて、
風邪を引いたり、体調を崩したりするのは
「体調管理が足りない」みたいな、
体調を崩す=悪、みたいな風潮まであります。

実際に体調管理が適当な人も
いるにはいますが、ちゃんとしっかりと
体調管理を行っていたとしても、
人間は体調を崩すときには崩しますし
熱を出すときには出すものです。
インフルエンザなどに関しても同じことが言えますね。

ですが、そういう全体的な空気を
どうにかしない限り、
なかなか改善が難しいのも事実でしょう。

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自分は大丈夫だと思っている

自分は大丈夫だと思っている人も
多いですね。
確かに、普通の風邪で少し微熱が
あるぐらいでは動けてしまう人も多いですし
上のような理由と合わさって、
そのまま普通に仕事に行く人も多いでしょう。

風邪の症状程度の場合だと、
特に本人はつらくない、という人も
多いと思います。
また、インフルエンザなどであっても
症状がどのぐらい出るか、という点には
個人差があるために、
感染した場合でも、症状があまりなく
普通に行動できてしまう場合もあります。
(特に、症状が軽いインフルエンザなどの場合、
検査にも至らず、本人も、まさか自分が
インフルエンザ、という自覚はありませんから
そのまま知らずのうちに感染を広げることに
なってしまう可能性も高まります)

こればっかりは本当にどうにもならないことでは
ありますが、本人が大丈夫であると思っている以上、
休もう、ということにはつながりませんし、
”普通の風邪だな”と本人が思ってしまっている以上、
「周囲に移さないように休もう」という考えにも
ならないでしょうから、マスクをするぐらいで
終わってしまうのが現実です。

病院に行く時間もない・確保できない

病院に行く時間がなかったり、
金銭的に病院に行くことができなかったり…
そういった理由でそのまま
仕事に行く人もいます。

インフルエンザかな?と思ったとしても
病院に行けばやはり費用が掛かりますし
生活に余裕がない人は病院の費用も
大きな出費になります。

また、上でも書いたように、休めばその分
収入に影響するような人もいますから
収入的に厳しい人が増えれば増えるほど、
全体的に「体調が悪くても仕事に行く」という
人は今後も、さらに増えていくのでは
ないかと思います。

例えば、インフルエンザだったとしても
お金の問題で病院に行かなければ
検査もできませんから
自分がインフルエンザだと証明することは
できません。
そうなると、会社側もうるさいところが
多いでしょうから、自分が動けるのであれば
会社に…という悪循環にもなります。

不景気になればなるほど
体調不良でも会社に行く人は
さらに増えるのではないでしょうか。

まとめ

体調不良であっても、それを押して
仕事に行く人はたくさん存在します。

ただ単純に無責任な人もいますが、
上のような理由から
行かざるを得ないような状態に
されてしまっている人もいます。

他人のことを批判することは
簡単ですが、
自分がそういう立場になってみると
やはり行かざるを得ない…みたいな人も
多いのではないでしょうか?

会社側が「体調の悪い人は休めるような環境」を
作ることこそが、唯一の解決策になるはずです。

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